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読者のみなさんから届いたお便り #09

 
もう40年くらい前の、
わたしが小学校のころの話です。
5月29日は横浜大空襲の日で、
わたしが小学校低学年のときに
横浜大空襲を経験した先生が、
放送でお話をしてくださいました。
先生は淡々とお話しになっていましたが、
内容はそれはもう壮絶なものでした。
先生と一緒に逃げていたお友だちのおなかに、
ドーナツのような穴が開いたけど、
なすすべがなくて、
そのまま走って逃げた、と
おっしゃっていました。
わたしはまだ幼くて、
現実味を感じられなかったけれど、
先生がお友だちを助けられなかった無念さと
戦争が本当に恐ろしいものだということは
はっきりと分かりました。
先生のお話は藁半紙のプリントでも配られ、
先生が描いた当時のご自身のイラスト
(防空頭巾の下はおさげをして
もんぺを履いているお姿)も入っていたことを
とてもよく覚えています。
あのプリント、
ちゃんと取っておけばよかったと思います。
その先生は
わたしが中学年になったときに定年退職され、
それ以降、
横浜大空襲の体験を語れる先生に出会うことは
ありませんでした。
もう学校では
空襲のことは教えないのかもしれません。
戦争を体験した先生はもういないですものね。
でも、わたしは
先生から聞いたお話は一生忘れないし、
若い世代に伝えていかなければと思い、
こちらに投稿することにしました。
(はまっこ)

2025-08-19-TUE

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    「50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶」
    の特集のなかで、
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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶