いただいたおたよりより、すこしだけご紹介します。
昨日、みなさまからの投稿の受付をはじめ、
たくさんのメールをちょうだいしました。
ありがとうございます。

町田さん、友森さんといっしょに
おたよりを拝見するのは受付締切後で、また、
その際にご紹介する内容と
重なることがあるかもしれないのですが、
みなさまの、ほんとうに大切な思い出を
たくさんいただきましたので、
ここですこしだけご紹介をいたします。

今までで一度だけ犬を飼ったことがあります。
小学校の池の近くで、親兄弟と離ればなれになっていた
一人ぼっちの子でした。
誰も飼う人がおらず、当時小4だった私は、
半ば強引に連れて帰り、
ちび、という名前を付けて、飼うことになりました。

田舎の学校で、1年から6年までひとクラス、
という環境でしたが、高学年になってくると、
ある日突然いじめられたり、するんですよね。
昨日まで仲良くしてたはずなのに。

そんなこと、親にも言えなくて、
いつも、ちびに話していました。
そして、思いっきり走り回っていました。

犬に話すなんてバカみたいだなー、
なんて思ったりもしましたが、
ちびに話して、一緒に走り回って遊ぶことで、
ものすごく癒されていたのだろうな、と思います。

鎖が外れて自由になった時に、
「スイカがあるよー」と見せたら
家に戻ってくるような変な子でしたが、
頭のいい子でした。

ちびは私の自慢の友達だったように思います。

(ようこ)

わたしの犬の思い出は、20年以上前に実家で飼っていた
雌の柴犬のふうちゃんについてです。

当時ひとり暮らしの母が寂しいだろうと、
知り合いからもらいうけ、
生まれて1ヶ月で実家の家族になりました。

以来、彼女は次々と生まれた
私の甥や姪の子守りをしつつ、
テニスボールのキャッチボールに打ち込む生涯を
全うしました。

私が投げるフライやチビの投げるゴロを
飽きることなくキャッチしては持ってくる、を繰り返し、
ひとりになるとじぶんで小手毬の茂みや
木の陰に隠して見つけるという遊びを繰り返し、
家のなかから見ているかどうかを振り返るところが
笑いをさそいました。

13歳で静かに母のうでのなかで天国にいき、
母もその後他界しました。

今もぼろぼろになったテニスボールが
いくつも捨てられずにとってあります。

彼女が遊んだ庭はいまは駐車場になり、
小手毬のしげみもなくなりましたが、
思い出はとっても鮮明に残っています。

もし、彼女を飼っていなかったら、
こんな風に思い出すことがなかっただろうと思います。

犬はどうしても先に逝ってしまうのがつらいことですが、
わたしもいつか庭のある家に住めたら、
やっぱり犬と過ごしたいと思います。

(み)

両親が共働きで留守番が多かった私は、
小学校に上がると同時に犬を飼ってもらいました。
新聞に載ってる「保護犬差し上げます」の欄から
子犬を選んで応募したはずが、
来てみるとなんと私よりも大きく耳とシッポが垂れた成犬。
それでも保護センターの方の
「この子は素晴らしく優しくて良い子なんですよ」
という言葉と、初対面にもかかわらず
シッポをちぎれる程振っていた姿に心を奪われて
新しい家族になりました。

その子はセンターの方が言ったとおり、本当に優しい犬で
歩くのが遅い私と歩調を合わせて散歩をしてくれたり、
泣いてる時はずっとそばに居てくれたり、
いつも少しだけ舌を出して私についてきてくれました。
優し過ぎて番犬にはならなかったけど
近所の人にも愛想良くなつき、
誰にでもおなかを見せる呑気な子でした。
残念ながらフィラリアを患い
腹水が貯まり苦しそうにしながらも
シッポを振ってゆっくり散歩をし、
最後は心配をかけない様にと言った感じで
軒下で冷たくなりました。
今もう一度出会えるなら
再び共に生活をしたいと思っています。
そして、優しくしてくれた恩返しを
たっぷりしてあげたいです。
このイラストにある様に
「ぼく、またいぬがいいです」と言って
どこか素敵な人の元で飼われていたらいいなと思います。

(y)

お向かいの愛犬はビーグル犬、
私にもなついていて可愛い犬です。
いつものように
お気に入りのくしゃくしゃの毛布の上に居たので
私がひろげてあげようとしたら、
急いでくわえて小屋に入ってしまいました。
取られると思ったかな?
次の日、出ていったら彼は毛布をくわえて
私の前に置きました。
広げて小屋の前に置いてやると
嬉しそうにその上に伏せてくれました。
私も嬉しかったです。

(a)

うちのドーベルマン(メス)のガルトは、
いかつい見た目から想像できないほど
ポワーンとした性格で、
日向ぼっこ中の彼女の頭の上に
虫がとまっていることもしばしば。
ある日、口の中にちょうちょが入りました。
一瞬変な顔をして、口をパカッ。
ちょうちょは飛んで行きました。
それを見ていた家族は爆笑。
本人も振り返って嬉しそう。
幸せをたくさんくれるこでした。
今はお空にいるのですが、
きっとみーんなと仲良しで
幸せを振りまいていると思います。

(岐阜県)

ヨークシャテリア、名前はななといいますが
13年飼ってました。
2年前に眠るように老衰で亡くなりました。
とのまりこさんのバブー
いつも拝見してるのですが、不思議とその時は
抱っこした時の匂いが今でも甦ってきます。
体臭というか、
そろそろシャンプーしないといけないなと思う頃の
匂いです。
匂いが蘇るなんて不思議?

(n)

アニーは里親から引き取った5歳(推定)の
優しい雌犬でした。
猫達に囲まれて暮らしていたそうで、
いつも身だしなみを整え、吠えることもなく、
犬らしからぬ犬でした。
我が家に来た当初は柴犬のような荒い毛でしたが、
いつのまにかベルベットのような手触りに変わって行き、
一年目に2回脱走しましたが、無事生還。
その頃には、ソファで寛ぐ私の胸に乗り、
撫でて!と冷たい鼻先を私の手のひらの下に
くぐらせてくるようになりました。

私は市の支援事業で、自宅で
託児預かりをしておりました。
もちろん犬がいることはきちんと申告し
それでもかまわないというお母さんとお子さんが
事前面談にいらっしゃいます。
アニーは全く吠えませんし、
怖がりなので、子どもは苦手で、
元気のいいお子さんの声がすると2階へ上がって行き、
窓が開いているとベランダへ出て
一番隅っこで猫のように縮こまっていました。

あるとき、重度の障害のお子さんの依頼がありました。
目の大きなとても愛らしい10歳の女の子。
身体の大きさは3歳くらい。
立つことはできず移動は転がる。
言語は解さず、快不快の表現は泣き声と表情。
遊びは爪をはじく、何かをしゃぶる、かじる。

お預かりできるのか私もかなり悩みましたし、
お母様は犬と一緒にいたことがないと不安なご様子でした。
でも、驚くことに彼女は私の息子と1年違いの同じ誕生日。

Mちゃんは、夏休みなどは週に4日、
朝から夕方まで我が家のリビングで
過ごすこともありました。

子どもが苦手なはずのアニーが、Mちゃんが来ると、
お尻をMちゃんにくっつけて眠ります。
目が覚めている時、Mちゃんは興味がある物を
がしっと掴みます。アニーのしっぽです。
でもアニーは慌てず逃げずなすがまま。
アニーがMちゃんの手に噛みつきはしないか、
はたまたMちゃんがアニーのしっぽを口に‥‥⁈
しかしどちらも悠然としていました。

Mちゃんはお母様に抱っこされて我が家の前に来ると、
喜びの奇声をあげるようになりました。
夏休みの終わり、お母様は感謝の言葉をくださり、
学校に出す夏休みの宿題に
アニーと写真を撮らせてくださいとおっしゃいました。

その写真をいただかなかったのが悔やまれます。

アニーが天国へ行って1年半。
Mちゃんは元気なら来年成人式です。

(a)

みなさま、思い出をありがとうございました。
メールはまだまだ募集中ですので、
もしよろしければ、どうぞ
動物の思い出をお寄せください。
みなさまの動物の思い出、募集します。

昨年、Twitterをつうじて
柴犬のかわいい絵をたくさん描いていらっしゃる
雲がうまれる」さんと糸井重里が
知り合いになりました。
日々アップされる絵を見るのがたのしく、
犬を飼っていない私も
担当は菅野です。いま家には猫がいます)
くすくす笑ったり、あたたかい気持ちになりました。
ほぼ日」のコンテンツチームも絵を大好きになりまして、
Tシャツを作りたいのですが」とお願いして、
ご快諾いただき、実現するはこびとなりました。

雲がうまれる」さんのイラストと
そこに添えられている言葉は、
犬(ときどきほかの動物も出てきます)の毎日の活動、
そしていっしょにいる人間が受け取っているのであろう
犬のモノローグでした。

私は、幼いころに、ごく近くに住む祖母が
犬を飼っていたことを思い出しました。
自分と同じ年の同じ月に生まれた「ブチ」という犬でした。
その記憶をたどると、
その犬も「雲がうまれる」さんのイラストのようなことを
思っていたにちがいない、と感じました。
だからくすくすと笑えたのだと思います。

犬を飼うということ、
犬といっしょに暮らすということは
いったいどういうことだったんだろう?

何をしてくれるわけでもなく、
ただ、いつもそばにいるだけで、
さんぽをねだったり、エサがほしいと言ったり
あそんでほしがるだけの‥‥家族? いや、友達?

雲がうまれる」さんのイラストを見て、
思い出したりした犬や動物のエピソードがもしあれば、
みなさまに、教えていただければうれしいです。
もしも思い出の写真があれば、メールに添付して
お送りください。

いただいたメールは、後日、
町田康さん、
ミグノンプランの友森玲子さんといっしょに
読ませていただき、ご紹介させていただきます。
すべてのみなさまのメールを
 ご紹介できるとは限らないので、どうぞご了承ください)

また、おそらく2月あたりに
ほぼ日」オリジナルの
雲がうまれる」さんのTシャツやグッズなどを
販売できると思います。
収益はすべてランコントレ・ミグノンに寄付します。
そちらもたのしみにしていてくださいね。

それでは、みなさまのメールをお待ちしいたします!

メール 投稿しめきり:2015年1月20日(火)24時

投稿は、しめきりました。

友森玲子さんが代表をつとめる
動物保護(ランコントレ・ミグノン)、
動物病院(ミグノンペットクリニック)、
サロン(ペットサロンミグノン)が
ひとつになった場所です。
ほぼ日」の応援ページ
ミグノンプランのサイトをごらんください。

ボランティアは随時募集しています。
毎月第2日曜日と第4土曜日には、
犬や猫やうさぎの譲渡会を開催しています。
動物と暮らしたい家族のかた、いらっしゃいましたら
ぜひおでかけください。
くわしくはこちらをごらんください。

2015-01-14-WED