今回は
『アヒルと鴨のコインロッカー』です。
『キサラギ』も
しゃべりにくかったのですが、
今回もたいへんしゃべりにくいです。

しゃべりにくい！

そもそもを言いますと、
『キサラギ』に我々が
感激しておりましたらですね、
糸井重里がやってきてですね、
「だったら、これよ」って。
『キサラギ』の時もそうだったんですけど、
どういいのかとか、
どんな話なのかとか、一切言わずに、
「『キサラギ』が好きだったら、
　これはぜったい好きだ」と。

‥‥と言ったの僕です。

あ、そうなの！
ベイちゃんが糸井さんにすすめたの？

ハイ、僕が糸井さんに言って、
で、糸井さんが見て、更にそれを
みんなに言ったんだと思います。

じゃあ、ベイちゃんが第一発見者だ！
なんで観ようと思ったんですか。

彼女に勧められて。

おおお〜。

おおおお〜。

素晴らしいですね。

素晴らしいです。

堂々としてますね。

よし、いい理由だ、いい理由だ。

もぎさん、おっさんくさいです。

あなたに言われたくない。

で、映画館で？

恵比寿で３ヶ月ぐらい、
ロングランやってたんですね。
「もうすぐ終わっちゃうから、
　早く行きなよ」
と言われて。

映画館で観てるんだ！
ちょっとうらやましいですね、
映画館で観るのは。

すごいなあ。

ちなみに『キサラギ』は、
鳥井くんが観ていない。

観てません。

わたしもまだです。

『キサラギ』はですね、最初から最後まで、
息を尽かせぬ展開で、
謎が解けたかと思いきや、
それが違って、みたいなことが
パタンパタンパタンパタンと
起きていく話で。
だからこの『アヒル』もですね、
そのつもりでいたんですよ。

そのつもりでいましたね。

そうしたら、前半はかなり、
びっくりするくらいゆったりしていたので、
途中まで僕は、正直なところ言うと、
感激団になるんだろうかと。

あの調子でいったら、
どうなっちゃうのかなって。

「あれれ、こういうテンポの映画だと、
　謎も謎のまま終わったりするパターン？」
とか、思って。

そういう映画もありますもんね。

そう。で、全く知らずに
観てよかったなと思ったんです。
青春映画なのか、
ちょっとおもしろい映画なのか、
悲しい映画なのか、怖い映画なのか、
これがどんな映画なのかも
全く知らずに観ました。
それが、よかった！
‥‥なので、この辺で、
興味がある方は、
これ以上読まずにですね。

おい！

読むなと？

はい、
ここでレンタルショップに行くなりして、
DVDを観たほうがいいと思います！

まぁ、一理ありますね。
最大限に楽しみたい人は
これから喋ることは、
読まないほうがいいかも‥‥。

それでは、感激団にならないのでは
ないでしょうか。

そうなんですよ‥‥、
それが悩みです。
ここで終わってしまっては
なんのこっちゃです。

観てから読んだほうが
ぜったいいいのでしょうが、
それだけは申し上げておいて、
先にすすめるということで
よいのではないでしょうか。

むずかしーい！！

まず、あらすじや、主要登場人物は
別のページにまとめてありますので
そちらをごらんくださいませ。
さぁ‥‥まずは、ベイちゃんは、
２回観たいと思ったと。

はい。

２回観たいと思える理由は
観終わると分かりますよね。
そうそうね、もう知ってるものを
観たいとは思いませんが、
この映画は、観終わってすぐに
「‥‥もう一度観たい！」
って思いました。

そうなんですよね。

２回観たいですね。

観たいですね。

きっと２回目は全然違う
感情移入をしながら観れるでしょう？

ベイちゃんは、
どこ辺が全然違いましたか？

あのう、最初から、
‥‥涙が出そうだった。

ああ〜！

そうですよね。
最初観たときはあまり意味を考えずに
そういうエピソードか、
とだけ思っていたことが、
ちゃんと意味があったんだと
わかるはずですよね。
ほら、たとえば、寧々さんが、どうして、
バスに乗ろうとして無視されてた
外人さんに優しくしてたのか。

ああ〜！

そう！　そうですよ！

今思い出した。

ああ、そうか‥‥。

「そういう理由」があるから、
あそこでああいうふうに
優しくしてたのかとかっていうのは
２度目なら分かりますよね、きっとね。

そうか。

同じように、
このちょっとぼおっとした男の子に、
「ディラン？」って言って、
「神様の声だよね」って言って、
瑛太が話しかけるところから始まるっていう
シチュエーション自体も、
ちょっと涙が出そうですよね、もう。

そう、もうあの時点の
彼の喋りかたからして、
もうやばいもん。泣きますよ。