そんなオットが、数年前にとうとう一軒家を手に入れた。
しかも中古。
私たちの年齢よりも築年数が経っている年季の入った家だ。
オットが屋根裏や外壁、軒下なども
くまなくチェックし、
「これだったらその都度修繕すれば長持ちしそう」
と判断した。
「これは、ヤツはやる気だ……」
想像通り、住んで3年目になるが
少しずつ変化を遂げている。
でもその内容はやはり斜め上をいく。
まず、ある日家のブロック塀が木の塀に変わっていた。

以前の写真がないからわかりにくくて申し訳ないが、
その日の朝までは写真の木の塀の位置まで
ブロック塀が高く積まれていたのだ。
これはおそらく数日前に
「ブロック塀は耐震対策がされてないと怖いよね」
と話したことがきっかけだ。
近いうちに修理しなきゃなと思って発した言葉だったのだが、
彼は違う方向に行動を移した。
「ブロック塀もオットが手をつけられる範疇なのか」
というのが正直な感想だが
私はこの木の塀の方が好きだ。
ブロック塀と一緒に取り付けられていたポストもなくなって
郵便物の扱いに苦労はしたけれど。
あとはキャットタワー。
うちには猫が一匹いるのだが、
以前に買ったキャットタワーは
猫の元気が良すぎたせいか、
1年ぐらいで壊れてしまった。
で、オットが考えた最初の作品がこれ。

これも、今現在の改良版が後ろにうつってしまっていて
わかりにくくて申し訳ない。
手前の本棚件階段を猫が登って、
その先にある紐で取り付けられた
ゆらゆら揺れる板に乗って遊ぶという仕様だ。
なかなか猫にとってハードルが高い。
結果、猫にとって揺れることが恐怖だったようであり
大不評だった。
次に生まれた改良品がこれ。

大黒柱にくくりつけて補強しているから
強度もバッチリ。
紐で遊ぶこともできる。
だが、はしごみたいなところをどうやって登るのだろう。
やっぱりハードルが高いなと思ったのだが、
今度は猫が爪と体を自在に使って
難なくクリアしてみせた。

よかった、合格点である。
猫は今二歳なので、シニアになったら
それ用に作り直すつもりだ、
あと他にもいろいろある。
使わなくなったカーテンレールを利用して
洋服がけを設置したり。

フック部分を残してしまっている。ツメが甘い。
猫のコードいたずら防止のために、
それを隠す兼コーナー棚を作ったり。

ちなみに見にくいが、テレビ台の下の隙間も猫が入れないように、
板で閉じている。
雨漏りチェック用の点検窓を天井に設置したり。
ベットサイドの棚を作ったり。
あとは、雨戸が壊れたり雨漏りしたりしたときは
しっかりと修繕も頑張っている。
たぶん、これからも家は変化していくのだろう。
私は、正直最初は
「新築がいいなあ」
と思っていたのだが
自分たちに合わせて変わっていく家を
なんだかんだ気に入ってきている。
突如登場するオット作のものが
「こうきたか〜」って
なんだか楽しくなってきたのだ。
このサプライズを楽しめる私は、
なかなかオットの嫁の素質が
あるのかもしれないと思った。
そして、相手のやることを
今でも楽しめているのは、
なかなか良いことなのかもしれないとも思う。