〜神保町で待ち合わせしました〜
- 永田
- すみません、遅くなりました。
- 工藤
- いえいえ。じゃあ、行こうか。
- 永田
-
はい。
あの、僕なんかで大丈夫ですか?
- 工藤
-
僕の周りで、生きづらさみたいなことを
一番感じてるの永田くんかなーって思って。
それにあんまり深く話したこともなかったし。
- 永田
-
確かに(笑)。
なんで散歩にしようと思ったんですか?

- 工藤
-
取材とか対談とか質問会とか、
俺あんまり「この人の話聞きたい!」って少ないの。
- 永田
- あー、はい。
- 工藤
-
他のことをしながら、
そのなかで出てくる面白い話が好きなんだよね。
向かい合って聞く、みたいなことよりもね。
- 永田
-
わかります。
沈黙が許されますもんね。
- 工藤
- 永田君は「言葉派」ではないもんね。
- 永田
- 昔から聞き役が多かったですね。
- 工藤
- 友達のなかで?
- 永田
-
友達のなかでもそうですね。
自分のセクシャリティ(ゲイ)のことがあるので。
- 工藤
- そっかそっか。
- 永田
-
自分からあまり話をしようと思わない。
学生の話って、行き着くところは・・・って
感じあるじゃないですか(笑)。
- 工藤
- そうね、結局恋愛の話だよね。
- 永田
- で、最近どーなん?みたいな(笑)。
- 工藤
- 確かに(笑)。

- 永田
-
だから、飲み会でも真面目な話に
持ってっちゃうんですよね。
- 工藤
-
なるほどね。
セクシャリティはいつ認識したの?
- 永田
-
思い返すと保育園の頃から、
好きな男の子がいたんですよね。
そこからちょっとずつ気づいていって。
- 工藤
- へえ。
- 永田
- 今、そういう(LGBTQ)人って増えてて。
- 工藤
- 増えるものなの?
- 永田
-
あ、おそらく「自分どっちかな」って
いうグレーゾーンの人が増えたのかな。
- 工藤
-
俺、スカートはきたいんだよね。
なんか、かわいいじゃん。
- 永田
- あ、そうなんですか。
- 工藤
-
夜中にスカートはいて集まって、
海にたどり着くまでずっと歩く、
っていうのがベストな散歩。
- 永田
- 今日、それすれば良かったですね(笑)。
- 工藤
- そうね(笑)。
