もくじ
第1回言葉を吐きだして歩く 2019-03-19-Tue
第2回セクシャリティのこと 2019-03-19-Tue
第3回自分の気持ち、他者の目線 2019-03-19-Tue
第4回それぞれの居場所 2019-03-19-Tue

きく、かく、えがく。そのどれもで生きていきたいと思う。今は聞き書き甲子園の運営などをしています。

いつも話さないことを話す日

いつも話さないことを話す日

担当・工藤大貴

第2回 セクシャリティのこと

〜神保町で待ち合わせしました〜

永田
すみません、遅くなりました。
工藤
いえいえ。じゃあ、行こうか。
永田
はい。
あの、僕なんかで大丈夫ですか?
工藤
僕の周りで、生きづらさみたいなことを
一番感じてるの永田くんかなーって思って。
それにあんまり深く話したこともなかったし。
永田
確かに(笑)。
なんで散歩にしようと思ったんですか?

工藤
取材とか対談とか質問会とか、
俺あんまり「この人の話聞きたい!」って少ないの。
永田
あー、はい。
工藤
他のことをしながら、
そのなかで出てくる面白い話が好きなんだよね。
向かい合って聞く、みたいなことよりもね。
永田
わかります。
沈黙が許されますもんね。
工藤
永田君は「言葉派」ではないもんね。
永田
昔から聞き役が多かったですね。
工藤
友達のなかで?
永田
友達のなかでもそうですね。
自分のセクシャリティ(ゲイ)のことがあるので。
工藤
そっかそっか。
永田
自分からあまり話をしようと思わない。
学生の話って、行き着くところは・・・って
感じあるじゃないですか(笑)。
工藤
そうね、結局恋愛の話だよね。
永田
で、最近どーなん?みたいな(笑)。
工藤
確かに(笑)。

永田
だから、飲み会でも真面目な話に
持ってっちゃうんですよね。
工藤
なるほどね。
セクシャリティはいつ認識したの?
永田
思い返すと保育園の頃から、
好きな男の子がいたんですよね。
そこからちょっとずつ気づいていって。
工藤
へえ。
永田
今、そういう(LGBTQ)人って増えてて。
工藤
増えるものなの?
永田
あ、おそらく「自分どっちかな」って
いうグレーゾーンの人が増えたのかな。
工藤
俺、スカートはきたいんだよね。
なんか、かわいいじゃん。
永田
あ、そうなんですか。
工藤
夜中にスカートはいて集まって、
海にたどり着くまでずっと歩く、
っていうのがベストな散歩。
永田
今日、それすれば良かったですね(笑)。
工藤
そうね(笑)。

第3回 自分の気持ち、他者の目線