岡山の実家に帰省したとき、
母と一緒に雑貨店へ行った。
帰省するたびに足を運ぶ、
お気に入りの店。
何度も来ている店だけど、
手ぬぐいコーナーを、ちゃんと
見たのはこの日が初めてだった。
「最近、手ぬぐい使っとるんよ」
母に声をかけるとすぐにこちらへ来た。
母はわたしの好きなものに
かなり、影響を受けやすい。
「あら、1枚1000円もするん?」
思ってたよりも高いと、ぼやく母。
「うん、でもめっちゃ使えるよ、いいよ」 と、
手ぬぐいの魅力を話してみた。
わたしが友人に教えてもらったように。
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「このカツオ柄とワサビ、どっちがええかな?」
「まちこさんには、これじゃわ」
さすが、切り替えが早い。
(そして、セレクトが渋い)
地元の雑貨店に来ているのに、なぜか
ご近所さんへのお土産まで選んでいる。
わたしが一目惚れした「かきごおり」も
カゴに放り込み、レジに向かった。
1枚1000円、に迷っていた母は、
結局この日だけで、手ぬぐいに
6000円も使ったのだった。
身近な人の推しに弱く、
気に入ると、他の人にも教えたい。
親子ってよく似るもんだなと感心した。
お盆休み、母が買ってくれた
「かきごおり」。
1つだけ完食している器には
あとになって気が付いた。
この絵柄を見ると、
お茶目な母を思い出す。

* * *
(つづきます)