わたしが初めて持った手ぬぐいは、
手ぬぐい好きの友人がくれたもの。
定番の和柄ではなく、
ポップでかわいらしい、恐竜の模様。
手ぬぐい初心者のわたしに
彼女は色々と教えてくれた。
はじめはパリッとした生地も、
使えば使うほど柔らかくなること。
乾きが早くて、清潔で、
とても優秀であること。
ぱらぱらと出てくる、
糸の処理の仕方まで。
わたしは、初めての手ぬぐいが
うれしくて、洗濯機を回さない日も
手洗いをして、週に何度も使った。
だから、他のと比べると、
ひときわ色が褪せていて、くたっとしている。
でも、洗った分だけ肌によく馴染み、
最高に心地よい。
わたしのことを自分よりも
わかってくれている、
あの子のような安心感。
今も遠く離れた場所にいるけど、
わたしが大きな決断をするときや、
一人で悩んでいるときには、
なぜか察してメッセージをくれる彼女。
出会ってかれこれ10年。
お互いが変化しつつも、
良い意味で、なんか変わらない。
この「恐竜」を手に取るたびに、
その心地よさを思い出す。
それから新しい手ぬぐいを沢山迎えたけど、
これはずっと、お気に入りのままだ。
淡くなったこの色も、
味があっていいかんじ。

* * *
(つづきます)