もくじ
第1回換毛期の乗り越えかた 2019-02-26-Tue
第2回手間も時間もかかるのに 2019-02-26-Tue
第3回好きな理由がわかったら 2019-02-26-Tue

平成生まれゆとり育ち。会社勤めのグラフィックレコーダーです。絵の表現を学びつつ、文字にももっと馴染みたいと勉強中です。

私の好きなもの</br>毛づくろいの時間

私の好きなもの
毛づくろいの時間

担当・明日美

我が家は、15年ほど前から柴犬を飼っています。
初代♀も、今実家にいる2代目♂も、名前はさくらです。

好きなものについて考えたとき、
(ものという表現には違和感はありますが)
まっさきに思い浮かんだのは、さくらでした。

さくらというテーマはすぐに決まっても、
あまりにも漠然としていたので「好き」の棚卸をしてみました。
「どんなことをしている時間が好きかな」と考えたとき
頭に浮かんだのが「毛づくろいの時間」だったのです。

散歩でもなく、ボール遊びでもなく、毛づくろい??
自分自身とても不思議に感じたので、
この機会に好きの理由を考えてみたいと思います。

第1回 換毛期の乗り越えかた

犬には「換毛期(かんもうき)」というものがある。
季節のかわり目、気候の変化に対応するために、
毛が生えかわる時期のことだ。
 
たとえば、我が家の飼い犬・さくらは、夏はこんな姿。
きつねのようなしゅっとした顔。
 

 
冬はこんな姿。
たぬきのようなもこっとした顔。
※太ったわけではありません。
 

 
触った毛の感触もぜんぜん違う。
夏はつんつんで、冬はふわふわだ。
人間でいう「衣替え」みたいなものだと、私は思っている。
 
2つの姿を行き来するとき、たくさんの毛が抜ける。
「この小さなからだのどこにこんな毛が詰まっていたの?」
と思うくらい、尋常じゃない量の毛が床に落ちる。
1日1回の掃除じゃ足りないくらいだ。
 
多くの飼い主たちは、美容院でトリミングしたり、
自宅でブラッシングしたり、
抜けきるまで掃除の頻度を増やしたり…
それぞれの方法でこの換毛期を乗り越えているはずだ。
 
(もしかしたら、短毛の犬種や外飼いの犬だと、
「乗り越える」というほど気にかけていないかもしれない)
 
我が家のさくらはというと、
数ヶ月に1度美容院に通っている。
換毛期はそれだけでは足りないので、自宅でもケアをする。
 
我が家の自宅ケアはおそらく少し変わっていて、
普通ならブラシで梳くところを、手で毛づくろいしている。

ひとつの理由は、
さくらはブラシが好きではないから。

もうひとつの理由は、
わたしがこの「毛づくろいの時間」がとても好きだからだ。

第2回 手間も時間もかかるのに