もくじ
第1回出会いときっかけは、突然に 2017-12-05-Tue
第2回先生、なんでグループノートをやってたの? 2017-12-05-Tue
第3回先生があの頃抱いていた「想い」 2017-12-05-Tue
第4回再会によって得た「気付き」と「決意」 2017-12-05-Tue

音楽と旅行が好きなアラサー女子。地方で食べるおいしい食べ物とお酒が大好きです。

再会が導く</br>「書く」ことへの決意

再会が導く
「書く」ことへの決意

担当・蒼山静花

第4回 再会によって得た「気付き」と「決意」

2017年11月。
29歳のわたしは、17年前と変わらず、
真っ白いページと向き合っていました。
変わったことといえば、
目の前にあるものがノートかPCの画面かということぐらいで、
思いつくまでにひたすら悶々と
自分の心に「何を書きたいのか」と問い続けているのは
相変わらずです。
 
先生に会いに行ってわかったことがあります。
それは、やっぱり「書く」ことが好きになった原点は
ここにある、ということ。
それから、「人に見られる文章を書く」「表現をする」というのを
意識し始めたのもここからだ、ということ。
 
日記を書く、というマメさはなかったわたしですが、
グループノートの取り組みを終えたあとから、
ホームページをつくったり、ブログをつくったりして
自分の文章を公開する場を設けていました。
なんで日記じゃなくて、外に見えるところに文章を書いていたのかを
考えてみたのですが、やっぱりグループノートをやっていた頃みたいに、
自分が書いた文章に反応がくることが楽しかったから。
ここに尽きます。
 
自分の書いた文章を起点に、自分と相手との交流が生まれたり、
相手が何かを感じてくれたりすること。
それまでは「わたしが人に何かできることがある」なんて
思ってもいなかったし、思っていなかったから
当然やってみようとも思いませんでした。
 
先生は、わたしたちに「宿題」を出すことで
「自分」と向き合う時間を与えてくれたのです。
そして、わたしはそこから「書く」ことが
「自分にもできることなのかもしれない」という
「気付き」を得ることができました。
そしてその「気付き」に導かれたまま、今に至るのです。
 
当時のグループノートを見ていたら、
「自分について」というテーマで
わたしはこんなことを書いていました。

自分の良いところ‥‥ひとつのことに夢中になると、
それをいつまでも貫き通すこと?
‥‥でも、これはちょっと悪いところと言えるような気もする。

17年前の「気付き」を原点に同じ道を歩んでいるわたしは、
この頃とまったく変わっていません。
やっぱり幼い頃に根付いたものって、
いつまでもどこかに生き続けるものなのです。
 
先生があの頃、わたしたち生徒に「こうなってほしい」と
思っていた姿になれているのかはわからないけれど、
先生の教えに導かれ続けているわたしは、
いつまでも先生の生徒のままなのかもしれません。
 
今回会いに行った際に、新たな言葉をもらいました。
対談の最後のほうにも記されている
「30代が一番いろいろできると思うよ」という言葉。
30歳を目前としたわたしが、改めて先生からもらった教えは
この10年のわたしを導き続けるのだと思います。
 
そして、当時のわたしに「気付き」を与えてくれた
先生と同じ30代のうちに、
わたしも誰かに「気付き」を与えられるのだろうか‥‥。
そんなことを、今回の再会をきっかけに
考え始めるようになりました。
 
自分にそんな大それたことができるかはわかりませんが、
「書く」仕事に就いている以上は、
やはりそこを目指していきたいと思ってしまう。
そんなところが「夢中になったことを貫き通してしまう」
わたしらしさでもあるのかもしれないと、今回ばかりは
素直に認められるような気がしました。
 
いつか、誰かの心を動かす文章を書けますように。
そんな祈りを込めながら、
わたしは今日も書き続けていきます。
 
(最後まで読んでくださり、ありがとうございました。)