- 蒼山
-
こうやって赤字を書いてもらっているのを見て思ったんですが、
先生自体は書くのって好きですか?
- 先生
- 日記は書いてるよ。
- 蒼山
- ずっと?
- 先生
-
ずっと書いてる。
毎年この時期になると来年の日記を買うのが楽しみ。
- 蒼山
- すごい。
- 先生
-
苦しくなると、去年の今頃は何してたかなって
見ちゃうね。(笑)
だからって3年日記とか5年日記だと
書く分量がちょっと少ないから
かさばるけどちゃんとしたやつを買って、やってるかな。
本当は生徒のみんなにも日記をやらせるのがいいんだろうけど、
さすがにそれはこっちも見きれないので‥‥。
- 蒼山
- そっか‥‥じゃあ先生自身も書くのが好きなんですね。
- 先生
-
そうだね。だからってSNSとかをやるかっていったら
そういうのはやらない‥‥内にこもってやるだけだけどね。
- 蒼山
- マメですね。
- 先生
-
いやー、ズボラなところとマメなところがあるんだね。
でもこっちも若いときはがんばってたなって。
今じゃ本当にグループノートとかできないなって思うけどね。
- 蒼山
-
これをやってたから今の自分こうなってるなっていうのって
あります?
- 先生
-
半分は自己満足だったよね。これってね。
これ以外に合奏もみんなでやってたと思うんだけど、
それにしても然りだし。
でも、そういうのをやってたから、
いまだに元気でやってられるのかなっていうのはあるね。
蒼山さんは、本を読むのは好きだったっけ?
やっぱり書くのが好きな人は読むのが好き、っていうのに
つながってるんじゃないかなとは思うけど。
- 蒼山
-
編集の仕事のほうが多いんですけど、読むのは好きですね。
全体のバランスを見るというか‥‥それでいうと、先生に
赤字入れてもらってたのと似たようなところも
あるかもしれない。
だから嫌われる立場なんですけど。(笑)
- 先生
- 人に嫌われたくないなっていうのはあるよね。
- 蒼山
- やっぱりあります?
- 先生
-
グループノートをやってた頃は、それよりも
生徒に対して「こうなってほしい」っていうのが
あったから‥‥。
でも今だったらここまで厳しくはできなかったな。
やっぱり若かったんだと思う。(笑)
30代が一番いろいろできると思うよ。
この歳になるといろいろとやれないことが出てくるのよ。
体力的な面もそう、身体のこともそう。
だから今できることで楽しさを見つけるというか‥‥。
ストレスが多い時代だと思うけど、蒼山さんも
頑張ってくださいよ。(笑)
- 蒼山
- ありがとうございます。(笑)
(おやおや、最後はわたしがエールを送られる形になってしまいました。
次は最終回。先生と話してから、改めて「書く」ことと向き合ってみた
わたしの話です。もう少しお付き合いください。)