最近、食べたいものがパッと思い浮かばない。
食欲はあるし、食べること自体は好き。
「食べる」ことにはワクワクするのに、
何を食べるか考えようとすると、
急に気が重くなってしまう。
食べたいものが思いつかないから、
メニューやお店を決めるのが億劫‥‥。
食べるのが好きなのに、
何を食べるか考えることがつらくなっちゃったのは、
なぜなんだろう?
このことについてちゃんと考えてみようと思ったのは、
ほぼ日の塾実践編の授業がきっかけです。
3回目の塾の日、次の課題である
「自由コンテンツ作成」についての相談会が実施されました。
それぞれ自分が考えているテーマを
ほぼ日の方々に相談することができる場です。
わたしはほぼ日の塾の講師である永田さんに、
自分の書きたいテーマについて相談してみました。
「最近じぶんの食べたいものがわからないので、
どうしてこうなってしまったのか、
考える過程を書こうと思っています」
コンテンツの相談に乗っていただく中で、
こんなコメントもいただきました。
「どこに食べに行くかを決める時
『なんでもいい』って言う人も、いますよね」
たしかに「なんでもいい」って言う人もいるよな、
と思いつつ、その時のわたしは、こう思っていた。
「『なんでもいい』と言われた側はすごく困るから、
わたしは言わないようにしているんだよね」
食べたいものは思いつかないんだけど、
「なんでもいい」とは言わないポリシー。
‥‥じゃあ、誰かから「なにが食べたい?」って聞かれた時、
わたしは一体なんて答えているんだろう?
塾から帰宅して、すぐに夫に聞いてみた。
- 私
-
わたしさ、ほぼ日の塾の最後の課題で、
『自分が食べたいものがわからない』を
テーマにしようと思うんだ。
- 夫
-
そうなんだ。たしかにいつも
「なんでもいい」って言うもんね。
- 私
-
(‥‥え?わたし、「なんでもいい」って言ってるの!?)
‥‥「なんでもいい」なんて言うこと、あるっけ‥‥?
- 夫
-
いつも言ってるよ。
俺には「なんでもいいって言われると困る」って
言ってくるけどさ(笑)
自分が「なんでもいい」って言ってたなんて、
全然気づいてなかった。
学生の頃に読んだ女性誌に
「なんでもいいっていう女性は、
めんどうくさくて嫌ですね。
だって本当はなんでもよくないんだし」
みたいな男性の意見が書いてあって、
それを読んで以来、わたしは「なんでもいい」と言わないよう
気を付けてきたはずだった。
「昨日の夜ごはんを決める時も、言ってたよ」と夫に言われ、
よくよく思い出してみると、たしかに
「わたしはなんでもいいんだけど、どうする?」と
夫に聞いたような気も‥‥。
気を付けていたはずなのに、
日常的に言っていたなんて‥‥。
(しかも、夫が日ごろ我慢していたなんて知らず、
思わぬ反撃を食らう形になってしまった‥‥)
無意識に言ってしまうほど、
そう思ってしまっているのかもしれない。
わたしは本当に「なんでもいい」と
思っているのだろうか?
(つづきます)