怪・その8

「ねこちゃんが」



息子が2歳の頃の話です。

私が部屋の壁によりかかっていると、
「ねこちゃんがとおれないから、どいて」
と言って私を押すのです。

よくよく話しを聞くと、
猫が通りたがっているけれど
私が邪魔をしているらしく、
どいたら通れたと喜びました。

ちなみに、わが家は猫を飼っていません。

時折、猫はジャンプもするそうです。
彼の視線が、
見えない何かを追って
動いているのがわかります。

「ねこちゃんが、とんでたの」

そんな話しを保育園で働く友人に話したら、
「保育園でも、
特にお盆の時期は
おじちゃんとかおばあちゃんが
見えるって言う子が増えるから、
子供は感じやすいのかもねぇ」
と言われました。

ダンナさんが昔飼っていた猫ちゃんが
遊びに来てくれたのかな、
なんて思ってます。

(ゆうこ)

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2023-08-06-SUN