怪・その8
「ねこちゃんが」
息子が2歳の頃の話です。
私が部屋の壁によりかかっていると、
「ねこちゃんがとおれないから、どいて」
と言って私を押すのです。
よくよく話しを聞くと、
猫が通りたがっているけれど
私が邪魔をしているらしく、
どいたら通れたと喜びました。
ちなみに、わが家は猫を飼っていません。
時折、猫はジャンプもするそうです。
彼の視線が、
見えない何かを追って
動いているのがわかります。
「ねこちゃんが、とんでたの」
そんな話しを保育園で働く友人に話したら、
「保育園でも、
特にお盆の時期は
おじちゃんとかおばあちゃんが
見えるって言う子が増えるから、
子供は感じやすいのかもねぇ」
と言われました。
ダンナさんが昔飼っていた猫ちゃんが
遊びに来てくれたのかな、
なんて思ってます。
(ゆうこ)