怪・その39

「くっついた笑顔」



保育園や小学校低学年の頃は、
ふとした時に、
人には聞こえない声が聞こえたり
人には見えないものが見てしまう子供でした。

大人になるとそんなことは一切なくなり、
自分は特に霊感がないのだと思っていました。

ある日、飲み会の帰りに
友人が車で自宅まで送ってくれることに。

家の前で車を降り、
振り返って運転席の友人に
『ありがとう』と手を振ると

友人の頭にくっつくように

首から上の白い顔だけの女のひとが

こちらを見ながら笑顔で、笑っていました。

嫌な感じはしなかったのですが、
久しぶりにはっきり見えて、
びっくりしました。

後日、友人に聞いてみると、
その友人には
生まれてこれなかった姉がいたそうです。

守護霊のような感じで、ついていたのかな?

(そーだ)

こわいね!
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2021-08-29-SUN