おとなの小論文教室。

受験のテクニックとして、小論文の書き方を勉強した?
その後は、ナイスなテキストを書いていますか?
考えること伝えることの愉快を、ここで味わいましょう。
ありがたいことに、小論文というものを
考えたり、たのしんだり、たくさん読んできた
カジュアルで優しい先生がいるんです。
さぁ、山田ズーニー先生、お願いしまーす。

Lesson1065
言葉は、言った本人も食らう

「言葉は、言った本人も食らう。」

人に向けた励ましでも、自分も鼓舞され、
人を傷つける言葉は、
言いながら自分もダメージを食らっている。

日々、自分は、
どんな言葉を食らって生きているだろうか?

「言語化するか? しないか?」

は大違いだ。
私は、以前、言語化の威力を目の当たりにした。

マンガ家さんが、
いきなり「コアラを描け」と言われても、
「目と鼻の位置関係ってどうだったっけ‥‥」
と上手く描けない。

私たちが日ごろ、
ただ見聞きしただけのもの、
そのままでは、いかに記憶があやふやか。

しかし、言語化しておくと驚くほど適確に描ける。

コアラの写真や映像などを見た際に、
はっきりと口に出して、
「鼻の大きさはこうこうで‥‥」
「目の位置は鼻に対してこうこうで‥‥」
言っておくのだ。

3回以上、繰り返すと、記憶に定着しやすい。

言葉にしなければ、
日々どんどん記憶が薄れ、
忘れていくものも、

言語化すれば、
鮮明に意識にのぼり、
記憶に残り、
いざアウトプットする際、使いこなせる
「自分のもの」にできる。

そう考えると、

何を、言語化するか?
何は、あえて言語化しないでおくか?
「選択」が重要になってくる。

何しろ記憶のキャパは限られてる。
1年先の今日、
今日のことをいくつ覚えているだろうか?
3つ覚えていたら上等、
1つも覚えていない可能性だって大だ。

そんな状況で、

例えば、同僚たちと晩ごはんを食べるとして、
今日一日、見聞きし・感じ・体験したことから、
何を選んで話し(=言語化)たいだろうか。

上司に、企画を却下され、
むしゃくしゃして上司の悪口を言いたい、こともある。

でも、上司の悪口で、今日一日の「記憶のキャパ」、
埋めてしまっていいの?

思ってても、あえて言わなければ、
日々記憶は薄れ、
「忘れるチカラ」を発動できる。

と言うと、
「思ってても言わなきゃストレスが溜まる」
と言う人もいるだろう。でも、

悪口は言わなくても溜まらない。

悪口は自己表現ではない。
自己が表現できない時、
紛らすのが悪口だ。

この場合、
表現したい自己は「企画を実現すること」、
上司を悪く言うことでも傷つけることでもない。

企画が通らない問題に、
自分なりの一歩前進なり、
光明が見えるなりしないと、
真のスッキリはおとずれない。
時間もかかる。
にもかかわらず、

「部長の感覚って、時代遅れだよね。」

と悪口を言ってしまうと、
脳に快楽物質が出て快感を得る。

ただ問題を紛らし、うやむやにしただけで、
なんの問題解決にもなってないばかりか、
むしろ問題解決を遅らせる。

そしてこの快楽物質は、
次はもっと過激でないと気持ちよくなれない。

悪口はエスカレートする。

皮肉でチクチクで刺していたのでは、
しだいに満足できなくなって、
あの手、この手、でこきおろし、
あること、ないこと、
しまいにナイフの言葉でグッサリ刺す。

「言葉は言った本人も食らう。」

言ってる最中は快楽感で気づかないけど、
皮肉を言えば、自分にもチクチク刺された跡が残り、
人をディスれば、自分もひっかき傷を負い、
グッサリ刺すような酷いことを言えば、
自分もダメージを食らっている。

飲んだ翌朝、
「痛テテ‥‥」と目覚め、傷を見つけ、
「昨日は酔っぱらってて気づかなかったけど、
どこでこんな怪我をしたんだろう」、
っていうのと似ている。

さらに、

手を変え品を変え言った
「人をディスる言葉」の数々は、
繰り返し繰り返し言語化したことで、
記憶にこびりついている。
いざアウトプットするとき、つい出てしまう
「自分のもの」になってしまう。

人の悪い所を見る思考回路とともに。

悪口は言う前に、自分に問うてみよう。

「言語化することで忘れにくくなるけど
それでもいいか?」

「自分も、自分に言われたような
ダメージを食らうけど、それでも言うか?」

何を自分の記憶の一軍に入れたいか、
と考えて、例えば、
同僚に、こんな話をしてみてはどうだろう。

「部長は、“発想はいい”と褒めてくれたんだよね。
こんな発想をした人は他にいないと。
具現化の問題で企画は通らなかったんだけど」

すると、それを聞いた同僚は、
「どんな発想なの」と興味を持つ。

こういう発想だと説明することで、
「企画のいい所」が言語化でき、記憶に残り、
この先、仕事でアウトプットする時、
さっと出て使いこなせる「自分の強み」にできる。

「私はもともと、こういう発想で、
お客さんに喜んでもらいたいと思って、
入社したんだよね。」

と、入社当時の自分の想いを、
つい口に出して言ってしまったことで、
「初心」を食らって、自分が清々しい気持ちになっていく。

もしも、1日1つしか、
言語化して記憶の一軍に持っていけないとしたら、
今日一日の膨大な情報から、

何を家族に話すか?

何をSNSに書くか?

自分はなかなかポジティブな言葉が
言えない、出てこない、と言う人は、

素敵な世界観だなあと思う「歌」を歌うとか、
考え方が素晴らしいと思う「本の音読」とか、

それも口に出して言うことの1つだから、
やってみるのもいいかもしれない。

自分が食らいたい言葉を、
こちらから選んで、言ってみるのもいい。

言葉は、言った本人も食らう。

だから、つくづく、日々話し書く言葉は、
自分が、ときめき、鼓舞され、
前に進めるものでありたい、

と私は思う。

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たくさんのお申込みありがとうございました。

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編集・ライター養成講座20周年記念講座

山田ズーニー専門クラス
——–伝わる・揺さぶる!文章を書く

山田ズーニーです。
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(株)宣伝会議 教育事業部 担当:小林Tel.03-3475-3030まで
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2017年6月開講したワークショップ型実践講座
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ここでいったんウェイトリストを締め切ります。

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お問い合わせ先 
毎日文化センター東京 TEL03-3213-4768

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山田ズーニーワークショップ型実践講座、
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注:講演など仕事の依頼メールは、
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山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)に
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山田ズーニーの本を出している出版社に
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ご依頼くださいますようおねがいします。


★出演情報などお知らせのあるときは
 山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)にも掲載します。



『半年で職場の星になる!
 働くためのコミュニケーション力』
 ちくま文庫

あなたが職場の星になる!コミュニケーション術の決定版。
一発で信頼される「人の話を聞く技術」、
わかりやすい報告・説明・指示の仕方、
職場の文書を「読む技術」、社会人としてメールを「書く技術」。
「上司を説得」するチカラ、通じる「お詫び」、クレーム対応、
好感をもたれる自己紹介・自己アピールのやり方。
人を動かし現場でリーダーシップを発揮する表現力から、
やる気が湧き・上司もうなる目標の立て方まで。
この1冊で仕事のフィールドで通じ合い、チームで成果を出していける!
自由はここにある!


ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!

録音版をぜひお聞きください。
「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日~)
 インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
 聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
 (MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
 または、iTunesからのダウンロードとなります。


ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!


『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。



『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!



『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
            ――山田ズーニー。



『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。



『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!



▲文庫版でました!
 あなたの表現がここからはじまる!

『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)


ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/

おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。



「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!

『考えるシート』文庫版、出ました。



『話すチカラをつくる本』
三笠書房

NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。


『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫

自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!


『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社


『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社


『おとなの小論文教室。』
河出書房新社


『考えるシート』講談社


『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
筑摩書房</small



『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書

内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)



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