おとなの小論文教室。

受験のテクニックとして、小論文の書き方を勉強した?
その後は、ナイスなテキストを書いていますか?
考えること伝えることの愉快を、ここで味わいましょう。
ありがたいことに、小論文というものを
考えたり、たのしんだり、たくさん読んできた
カジュアルで優しい先生がいるんです。
さぁ、山田ズーニー先生、お願いしまーす。

Lesson1062
読者の声
―苦しみの後には幸せがくる

「苦しい後に幸せがくる」なんて、
気休めか、おまじないじゃないの?

と思っている人も多いだろう。

でも私は昨年2つの苦しみを経て、
自分の幸せの「基準値」が大きく変わり、
日常の何気ないシーンで幸せを実感するようになった。
それを先週、

「苦しみの後には幸せがくる」

に書いたところ、
1通、また、1通と反響のおたよりが寄せられた。

「不幸の後の意外な幸福感」、

味わった人、
それをあまり人に話せずでも誰かに伝えたい
と思っている人、意外といるのだな。

元気が出る読者の声、
さっそく紹介しよう!

<苦しい後に待っていたものは>

インフルエンザになりました。

自衛官の夫は仕事で数日帰れない。
そんな時にインフルエンザ(しかもAB両方)に。

薬もらったし寝ればよくなると、
2リットルの水と、たまたまあったゼリー飲料、
お菓子を持って寝室へ。

熱くて苦しくて目が覚めてびっくり。
寒い部屋の中、熱い私。
体から湯気がボウボウ。

お水を飲もう。

2リットルのペットボトルが重くて
お水がコップに上手くそそげない。
もう必死。
このまま私は一人でどうにかなってしまうのか。

お腹すいた。

暖かいものが飲みたい。

おにぎりが食べたい。

何一つ今の自分には用意することが出来ない。

仕事も休まなくてはいけない。

昨年の入院オペもあった。
私は何をしてるんだ。
なんでこんなにも体調を崩すんだ!
もう嫌だ。苦しくて辛い。

でも。

事情を知った友人が
玄関に食べ物をそっと置いてくれました。

ようやく帰宅した夫が
おにぎりと温かい味噌汁を作ってくれました。

気心知れた職場の人が
職場の面白い出来事を送ってくれました。

そうそう。そうなんです。
この世の終わりか!
と思うような苦しい事の後に、

「待っているのは幸せ。」

それに気づけるようになるんですよね。
今まで気にも止めなかった様な小さな幸せを
しっかりとキャッチ出来るようになっているのです。

寝室から見える青空は綺麗だ。

(なうこ)

………………………………………

<コロナで隔離生活をした結果>

去年の9月ごろから予定に追いたてられ、
心に余裕がない毎日。

一つのイベントが終わると、次はなんだっけ?

とこなすように過ごしていました。
家にいる時間がないので、
家の中は荒れ放題で、
部屋の状況と心の状況がなんとなく
シンクロしていることは感じつつ、
部屋を片付けることに時間を割けません。

そんな中、先月、コロナ陽性となりました。

職場の規定に従って10日間の自宅療養。

とても軽症だったので、
荒れ放題の家の中をゆっくりと
自分のペースで片付け始めました。
すると、家で過ごす時間が快適になっていきます。

予定に追われている日々では、
好きなお酒がどうしても止められませんでしたが、
飲まなくても全くストレスを感じません。
きっと、気持ちと頭を切り替えるためだけに
飲んでいたんだな。

時間にも人にも何にも支配されずに、
ただ自分のペースでゆっくりと一つのことに集中できる。

頭と心が空っぽになったら、本当にスッキリして、
満ちてくるんです、

多幸感が。

「追うのではなく、気づける。
気づいた時にはもう、ひたひたと満ちてくる。多幸感」

そうだ、わたしにはこの時間が必要だったんだ。

突然与えられた10日間の隔離時間は、
誰にも何にも支配されないで、
「ひたひたと満ちてくる多幸感」を感じる時間でした。

年が明けてまた忙しい毎日が始まりました。

どうしたらあの多幸感を味わえるか、
それはなんとなく身体が覚えています。

追うのではなく、気づく、味わう。

忙しい毎日の中でも、
自分の心と身体がリセットされる瞬間を大事に
今年は過ごしていきたいと思っています。

(M.A)

………………………………………

<「基準値が変わる」ことを実感>

事務経験がなかった50歳の時、
それでも私は、ベンチャーの若い会社で、
正社員の事務員として働くことにしました。

居心地はよくはなかったです。

それでも3年半、
歯を食いしばって頑張りました。

頑張ることができなくなったとき、
自分の心を守るために、

2021年12月末に会社を辞めました。

その後、大学の研究室で秘書をしています。

これが天職なのかもと思えるほど、
楽しい毎日。まさに、

「苦しい時期が続いた後、必ずよいことがある。」

これはおまじないではないことに
気づいたこの1年でした。

ここでは私の事務能力が凄く生かせているし、
事務作業が大好き。

でも、時給は安いし、不安定、
そこで、この楽しい職場で、
楽しく働くことを自分で考えた結果
起業し、研究室と契約をすることにしました。

思い付いて半年余りで、昨年秋、
登記まで完了したのです。

2021年までの、
あの苦しい中での仕事があったからこそ、
それを武器にする会社を作ることができた。

「苦しい時期が続いた後、必ずよいことがある。」

を今、実感しています。
さてさて、この2023年はどんな1年になるか、
凄く楽しみに毎日を生きている今です。

(キムコ)

………………………………………

<良いイメージも悪いイメージも>

私は、30代に読書の好きな人と親しくなり、
推理小説・ミステリーなどを沢山読むようになりました。
真剣に読むので、
波乱万丈の人生を送った様な気分を味わっていました。

その後、私は、
人がやったことのない困難な仕事を命じられました。
その時、

小説でイメージした世界を見る目を生かしました。

自分の会社、相手の会社、
私、取引先の担当者、それを取り巻く社会、
を自分の中で思い描く様にしたのです。

すると、双方に利益のあるストーリーが
浮かび上がってきました。

ズーニーさんのおっしゃるように
良いことも、悪いことも、
沢山のイメージがあれば、
「何気ない日常がどれだけ貴重なものか」
気づくことができる。

さらには問題が起きても、そんなに慌てず
対処できるようになるのだと思います。

「おとなの小論文教室。」の更新を楽しみにしています。

(Taka)

………………………………………

年明けから読者のおたよりが冴えわたる!

インフルエンザになったなうこさん、
苦しみの後の幸せが、
こちらまで臨場感をもって伝わってきた。

コロナにみまわれたM.Aさん、
10日間の療養生活で、
幸せの価値軸が劇的に整っていく様子に、
こちらまで調律された心地がする。

キムコさん、やったことのない仕事に、
歯を食いしばって耐えた3年間のあとの輝き、
こちらまで奮い立たされる。

そして、Takaさん、
「良いことも、悪いことも、
沢山のイメージがあれば」
って、いい考え方だなあ!

今年も、
「おとなの小論文教室。」の読者と生きていけるって、
幸せだなあ。

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「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.com までメールでお送りくださいね。
★仕事のご依頼はここに送らないでください。
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または山田ズーニーの本を出している出版社に
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お問い合せ 金城学院大学 入試広報部
TEL:0120-33-1791 Mail:nyushi@kinjo-u.ac.jp


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【満員御礼!】この講座は満席になりました。
キャンセル待ちも締め切りました。
たくさんのお申込みありがとうございました。

宣伝会議 表現力養成コース

編集・ライター養成講座20周年記念講座

山田ズーニー専門クラス
——–伝わる・揺さぶる!文章を書く

山田ズーニーです。
私は、これまで北は北海道から南は鹿児島まで、
大学・高校生から
ビジネスマン・プロのライターから作家まで
幅広い層に、数えきれないほど表現講座を開いてきました。
その原型が生まれたのが、
宣伝会議の編集・ライター養成講座でした。
現在も講師をつとめており、毎回、
受講者に次のような声をいただき手ごたえを感じています。

 

・自分の想いの根幹を探るという経験を
こんなにじっくりと時間をかけてやったことはなかった、
得難い経験でした。

・終了したとき、この講義の意図が
身体にしみわたるように理解できた。
コミュニケ―ションが苦手だったが、
非常に楽しく有意義に受講できた。

・自己開示が苦手だったが、一気に開くことができた。

・現実の出来事を多角的に見て、表現のヒントを探すことは
全ての実務に活かせると思います。

・自分の可能性を信じようと思えた。
自分はつまらない人間ではない。

今回20周年を記念して、ご担当者の、
「この先を行く特別な講座をひらきたい。
表現力をつけたい気持ちはあるものの、
そもそも自分に伝えたいことはあるのか、
と悩む人も多く、その人たちに、
自分を貫くテーマを発見したり、
相手の心に響くように伝えるコミュニケーション力を
つけたりできる場を提供したい。」
という志に共感しました。
2時間×12コマで、
文章表現の本格的な基礎づくりから始まって、
相手に伝わる表現、社会に説得力を持って書く、
さらに、自分にしか書けない主題を発見して書く!
までを責任を持ってサポートします。
ひとりでは気づけない自分の潜在力も、
多彩な仲間とともに引き出しあえるから開花します!
表現を通して他の受講者と心底通じ合える
「感動」の授業です。
心を揺さぶる文章を書きに、ぜひ、来てください。

あなたには書く力がある。

●詳細・お申し込み・お問い合わせは、すべて
こちらのページから
(株)宣伝会議 教育事業部 担当:小林Tel.03-3475-3030まで
*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。


表現して人とつながる勇気のレッスン!



『理解という名の愛がほしい。』
河出文庫

会社を辞めた私がツラかったのは、まわりが
平日の昼間うろうろしている
無職のおばさんと見ることだった。

それまで仕事をがんばって経験を積んできた
他ならぬ私をわかってほしい。

この発想・考え・想い・感性が、
かけがえなく必要とされたい。

理解という名の愛がほしい。

「理解されたいなら、自分を表現しなきゃだめだ。」

やっとそう気づいた私は、
インターネットの大海原で
人生はじめての表現へ漕ぎ出した。


山田ズーニーワークショップ満員御礼!

いったんウェイトリストを締め切ります。

2017年6月開講したワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」
にたくさんのお申込みをありがとうございました。

大好評で即日満席、
2期、3期、4期と増設するも追いつかず、
1年待ちのウェイトリストのみ受け付けておりましたが、
現在までに12期分のお申込みがあり、
2年待ち以上の方が出てくる見込みが強くなりました。

責任を持って対応するため、
ここでいったんウェイトリストを締め切ります。

言葉の表現力をつけたいと
申し込んでくださった方々の想いを大切に
受け入れを進めてまいります。

 

●この講座に対するすべてのお問い合わせはこちらへ。

お問い合わせ先 
毎日文化センター東京 TEL03-3213-4768

http://www.mainichi-ks.co.jp/m-culture/each.html?id=699

2018年以降、東京開催、詳細未定、1年待ち。

*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

 

ワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」

――3回で一生ものの書く力・話す力が育つ

書くことによって、人は考える。
自分の内面を言葉で深く正しく理解する。
そのことにより、納得のいく選択ができるようになり、
意志が芽生える。

さらに、

言いたいことを、相手に響くように伝えられるようになる。
インターネット時代に、広く社会に
説得力を持って自分の考えを発信できるようになる。

書く力=想い言葉で表現するチカラを鍛えれば、
自分を知り、自分を表現することができる。

自分の想う人生を、この現実に書いて創っていける。

あなたには表現力がある。

山田ズーニーワークショップ型実践講座、
2017年6月東京で開講しました!


「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.comまでメールでお送りくださいね。

注:講演など仕事の依頼メールは、
上記アドレスに送らないでください。
山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)に
直接ご連絡いただくか、
山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をお問い合わせのうえで、
ご依頼くださいますようおねがいします。


★出演情報などお知らせのあるときは
 山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)にも掲載します。



『半年で職場の星になる!
 働くためのコミュニケーション力』
 ちくま文庫

あなたが職場の星になる!コミュニケーション術の決定版。
一発で信頼される「人の話を聞く技術」、
わかりやすい報告・説明・指示の仕方、
職場の文書を「読む技術」、社会人としてメールを「書く技術」。
「上司を説得」するチカラ、通じる「お詫び」、クレーム対応、
好感をもたれる自己紹介・自己アピールのやり方。
人を動かし現場でリーダーシップを発揮する表現力から、
やる気が湧き・上司もうなる目標の立て方まで。
この1冊で仕事のフィールドで通じ合い、チームで成果を出していける!
自由はここにある!


ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!

録音版をぜひお聞きください。
「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日~)
 インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
 聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
 (MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
 または、iTunesからのダウンロードとなります。


ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!


『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。



『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!



『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
            ――山田ズーニー。



『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。



『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!



▲文庫版でました!
 あなたの表現がここからはじまる!

『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)


ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/

おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。



「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!

『考えるシート』文庫版、出ました。



『話すチカラをつくる本』
三笠書房

NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。


『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫

自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!


『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社


『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社


『おとなの小論文教室。』
河出書房新社


『考えるシート』講談社


『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
筑摩書房</small



『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書

内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)



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