おとなの小論文教室。

受験のテクニックとして、小論文の書き方を勉強した?
その後は、ナイスなテキストを書いていますか?
考えること伝えることの愉快を、ここで味わいましょう。
ありがたいことに、小論文というものを
考えたり、たのしんだり、たくさん読んできた
カジュアルで優しい先生がいるんです。
さぁ、山田ズーニー先生、お願いしまーす。

Lesson1006
「楽しい」をレッスンしてこなかった自分へ

なんの制約も目的もなく、ただ純粋に、

「自分が楽しいことをやれ!」

と言われて、
いざやろうとして、

「えっと、楽しいってどうすることだっけ?」

「そもそも私、何が楽しいんだっけ?」

と、とまどっている私のような人は
いないだろうか。

思えば、「楽しい」を目指してひた走る、
って、いままでやってこなかったなあ。

まずは、この読者のおたよりを見てみよう!

 
………………………………

<書く楽しみ、見失っていないか?>

少し前にTwitterをはじめました。

それまでは人のツイートを読むだけだったのですが、
自分でもやってみると想像以上に面白く、
日常のちょっとしたことや読んだ本の感想など、
色々書きこんでいます。

そのうちいいねやリツイートがつき、
読んでもらえる手ごたえがあって、
より小まめに書き込むようになりました。

ただ徐々にちょっと変だなとも思うようになりました。

どのくらい読んでもらえるのか、
いいねが付くかが気になりすぎ
一喜一憂するようになり、

だんだん自分が
Twitterに振り回されている気がするのです。

まず「書きたいことを書く楽しみ」が
あったはずなのに、

「読んでもらえる楽しみ」に引きずられて、

そこを見失っているのではないか?

“何を一番大事にしたいのか”を自分で考え、
より自由に動くために、
依って立つ枠組みとして、
Twitterの良い習慣を作っていけたらと思います。

(たまふろ)

………………………………
  

うー、わかるぅー!

生まれて初めてTwitterにつぶやいたときの、
あのまるで世界に向けて言葉を発したような
ドキドキ感。

言いたいことが言えたー! という
スーッとした気持ちよさ。

夢中でやってると楽しいのに、
人の反応に囚われだすと苦痛になる。

「楽しい」、は偉大だ。

「楽しい」、ただそれだけをめざして運動してみたら、
私は日課の運動が、
もう6週間、毎日欠かさず続くようになった。
週2日休んでいいルールなのに、
1日たりとて休む気が起きない。

だって、楽しい、からだ。

しかし、いきなり楽しめるようになったわけではない。

きっかけは、
私の表現クラスの「生徒さん」が、
ヨガの先生に言われたという一言だ。

「気持ちが良いなと
感じられるように調整して行うこと。」

私の運動観を、くつがえす一言だった。

痛いくらいでないと効いてない、
苦しいほどに効果があがる、
ずっとそんな考えでやってきた私だった。

気持ちいいを目指していいんだ!

そこをとっかかりに、
自分が「楽しい」「気持ちいい」と感じるように
運動を調整していったんだけど、

「そもそも楽しい、ってどうすることだっけ?」

昔、母がこんなことを言っていた。

母はその頃、
父の在宅介護をひとりでやっていて
ほとほと疲れてしまっていた。

で、家族や周りの人が協力して、
たった1日だけ、
母が外出できるようにしてくれたのだ。

県北の町から、電車で岡山市まで出て行って、
母は、ひとりで、念願だった「ランチ」を食べた。

その時の母の気持ちは、

「こんなことをしていていいんだろうか。」

罪悪感、
もうしわけないような気持ち、
えたいのしれない不安、恐怖感。

ちっとも楽しくなかったという。

ふだん「楽しい」をレッスンしてこなかった人が、
いざ「楽しい」をやろうとしたら、
恐怖すら感じてしまうこともある。

あのときわからなかった母の想いが、
いまは、よくわかる。

私も、楽しいを目指してみたら、
「ほんとに楽しんでいいのか‥‥」
えたいのしれない不安に襲われた。

考えたら、

夢中でやっている時間は除いて、
(そのときは無自覚にきっと楽しめている)

私が意図して何かやるときは、
運動にしても、映画1本みるにしても、
「自分を伸ばそう」「自分を磨こう」
「ひいては仕事に役立てよう」というような、
(そう思うのはとてもいいことだけど)

効果・効能を焦ってきたな、私。

純粋に「楽しい」を求めてみたら、
ものすごくとまどってんだな、私。

すぐには楽しくならない。けど、諦めない。

自分にとっての「楽しい」「気持ちいい」に
アンテナを張り、
まるでラジオのチューニングを合わせるように、
微細な試行錯誤をコツコツ続けていった。

まず、音楽。

長い間自分が聴き込んで、
カラダに染み透った大好きな音楽をかけて
運動したら、気持ちよーくカラダが反応した。

そして、動作。

いろいろやってみるうちに、
わーい! わーい! と子どものように
楽しめる動作が、いくつかつかめてきた。

これをやると、心のおやつのように楽しい!

カッコイイポーズがあると、気持ちいーい!

そうして長い試行錯誤のすえに、
最近やっと、楽しい! がカラダの感覚として
つかめてきた。

さらに、運動で目覚めた
「楽しいを希求する本能」みたいなものが、
確実に、生活に革命を起こしているのを感じる。

日常の他のことにも、仕事にも、
一見辛そうなことにさえ、
「楽しい」を見つけるアンテナがピピピッ!と
反応するようになった。

「楽しいを求めていい」

楽しいをレッスンしてこなかった自分へ、
まずはそう言い聞かせ、
チューニングし続けることが大切、と私は思う。

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お申込みURL:https://forms.gle/CWB7PorRGe9BJkYx6 
お問い合せ先:北日本新聞就職情報センター(kinet) 
メールアドレス:kitanippon.kinet@gmail.com 
電話:076-445-3337(平日9:00〜17:00)「とやま就活」まで


【満員御礼!】この講座は満席になりました。
キャンセル待ちも締め切りました。
たくさんのお申込みありがとうございました。

宣伝会議 表現力養成コース

編集・ライター養成講座20周年記念講座

山田ズーニー専門クラス
——–伝わる・揺さぶる!文章を書く

山田ズーニーです。
私は、これまで北は北海道から南は鹿児島まで、
大学・高校生から
ビジネスマン・プロのライターから作家まで
幅広い層に、数えきれないほど表現講座を開いてきました。
その原型が生まれたのが、
宣伝会議の編集・ライター養成講座でした。
現在も講師をつとめており、毎回、
受講者に次のような声をいただき手ごたえを感じています。

 

・自分の想いの根幹を探るという経験を
こんなにじっくりと時間をかけてやったことはなかった、
得難い経験でした。

・終了したとき、この講義の意図が
身体にしみわたるように理解できた。
コミュニケ―ションが苦手だったが、
非常に楽しく有意義に受講できた。

・自己開示が苦手だったが、一気に開くことができた。

・現実の出来事を多角的に見て、表現のヒントを探すことは
全ての実務に活かせると思います。

・自分の可能性を信じようと思えた。
自分はつまらない人間ではない。

今回20周年を記念して、ご担当者の、
「この先を行く特別な講座をひらきたい。
表現力をつけたい気持ちはあるものの、
そもそも自分に伝えたいことはあるのか、
と悩む人も多く、その人たちに、
自分を貫くテーマを発見したり、
相手の心に響くように伝えるコミュニケーション力を
つけたりできる場を提供したい。」
という志に共感しました。
2時間×12コマで、
文章表現の本格的な基礎づくりから始まって、
相手に伝わる表現、社会に説得力を持って書く、
さらに、自分にしか書けない主題を発見して書く!
までを責任を持ってサポートします。
ひとりでは気づけない自分の潜在力も、
多彩な仲間とともに引き出しあえるから開花します!
表現を通して他の受講者と心底通じ合える
「感動」の授業です。
心を揺さぶる文章を書きに、ぜひ、来てください。

あなたには書く力がある。

●詳細・お申し込み・お問い合わせは、すべて
こちらのページから
(株)宣伝会議 教育事業部 担当:小林Tel.03-3475-3030まで
*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

………………………………………………………………………

「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.com までメールでお送りくださいね。
★仕事のご依頼はここに送らないでください。
山田ズーニーtwitter( @zoonieyamada )へお願いします。
または山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をおたずねください。


表現して人とつながる勇気のレッスン!



『理解という名の愛がほしい。』
河出文庫

会社を辞めた私がツラかったのは、まわりが
平日の昼間うろうろしている
無職のおばさんと見ることだった。

それまで仕事をがんばって経験を積んできた
他ならぬ私をわかってほしい。

この発想・考え・想い・感性が、
かけがえなく必要とされたい。

理解という名の愛がほしい。

「理解されたいなら、自分を表現しなきゃだめだ。」

やっとそう気づいた私は、
インターネットの大海原で
人生はじめての表現へ漕ぎ出した。


山田ズーニーワークショップ満員御礼!

いったんウェイトリストを締め切ります。

2017年6月開講したワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」
にたくさんのお申込みをありがとうございました。

大好評で即日満席、
2期、3期、4期と増設するも追いつかず、
1年待ちのウェイトリストのみ受け付けておりましたが、
現在までに12期分のお申込みがあり、
2年待ち以上の方が出てくる見込みが強くなりました。

責任を持って対応するため、
ここでいったんウェイトリストを締め切ります。

言葉の表現力をつけたいと
申し込んでくださった方々の想いを大切に
受け入れを進めてまいります。

 

●この講座に対するすべてのお問い合わせはこちらへ。

お問い合わせ先 
毎日文化センター東京 TEL03-3213-4768

http://www.mainichi-ks.co.jp/m-culture/each.html?id=699

2018年以降、東京開催、詳細未定、1年待ち。

*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

 

ワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」

――3回で一生ものの書く力・話す力が育つ

書くことによって、人は考える。
自分の内面を言葉で深く正しく理解する。
そのことにより、納得のいく選択ができるようになり、
意志が芽生える。

さらに、

言いたいことを、相手に響くように伝えられるようになる。
インターネット時代に、広く社会に
説得力を持って自分の考えを発信できるようになる。

書く力=想い言葉で表現するチカラを鍛えれば、
自分を知り、自分を表現することができる。

自分の想う人生を、この現実に書いて創っていける。

あなたには表現力がある。

山田ズーニーワークショップ型実践講座、
2017年6月東京で開講しました!


「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.comまでメールでお送りくださいね。

注:講演など仕事の依頼メールは、
上記アドレスに送らないでください。
山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)に
直接ご連絡いただくか、
山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をお問い合わせのうえで、
ご依頼くださいますようおねがいします。


★出演情報などお知らせのあるときは
 山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)にも掲載します。



『半年で職場の星になる!
 働くためのコミュニケーション力』
 ちくま文庫

あなたが職場の星になる!コミュニケーション術の決定版。
一発で信頼される「人の話を聞く技術」、
わかりやすい報告・説明・指示の仕方、
職場の文書を「読む技術」、社会人としてメールを「書く技術」。
「上司を説得」するチカラ、通じる「お詫び」、クレーム対応、
好感をもたれる自己紹介・自己アピールのやり方。
人を動かし現場でリーダーシップを発揮する表現力から、
やる気が湧き・上司もうなる目標の立て方まで。
この1冊で仕事のフィールドで通じ合い、チームで成果を出していける!
自由はここにある!


ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!

録音版をぜひお聞きください。
「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日〜)
 インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
 聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
 (MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
 または、iTunesからのダウンロードとなります。


ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!


『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。



『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!



『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
            ――山田ズーニー。



『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。



『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!



▲文庫版でました!
 あなたの表現がここからはじまる!

『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)


ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/

おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。



「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!

『考えるシート』文庫版、出ました。



『話すチカラをつくる本』
三笠書房

NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。


『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫

自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!


『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社


『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社


『おとなの小論文教室。』
河出書房新社


『考えるシート』講談社


『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
筑摩書房</small



『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書

内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)



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