ITOI

頭出し:電波少年的放送局の62時間。
いくつになっても、馬鹿は馬鹿。

臨時更新で、その時その時の会話をお届け!
24日の、祖父江さんMAYA MAXXさん会話!!

第1回 (タイミング)

第2回 (おっくう、だね)

第3回 (数えぐせ)

第4回 (絵にも運命がある)

第5回 (おかまいなく)

第6回 (トマトの顔つき)

第7回 (イメージが実現しちゃう)

[よわいの会議・祖父江さんとMMだ]
<第8回 祖父江さん、片付けなくていいよ>


祖父江 僕、ちょっと乙女チックなもの、
好きなんだよな〜。
MM ふたりでやってて全く逆なとこって、そこだよね。
祖父江さん、乙女チックなものによわいよね。
祖父江 よーわいんだよ。
MM どんどん女の子のゾーンに入ってくじゃない?
祖父江 あぁ素敵、って、つい行っちゃうの。
MM 私の方はさ、どんどん男の子のゾーンに
入ってっちゃうんだよね。
接点が全くないよね。
だからさ、「世界よわいの会議」を
字面だけで読んでたらさ、
どっちがどっちだかさ、わかんないと思う。
祖父江 ・・・そう!今日は、マヤ・マックスの名前は
なんでマヤ・マックスなんだろうって。
最初、日本の人じゃないと思ってて、
それがどういうことか、
ちょっとわかったんですよっ!
糸井 なぁに?
祖父江 なにかというとですね、あれだったんですよ、
名前が先じゃなかったの。
MM 私の描く絵って、ばらばらじゃないですか。
グループ展って最初は言われたんですから。
ひとりでやってんのに。
糸井 ひとりグループ展(笑)。
MM で、その団体の名前が
マヤ・マックスだと思われてたの。
糸井 いいじゃない、それも。
祖父江 そうでしょ?
あんまりにも自分の描く絵、描く絵が
みんなばらばらなんで、おんなじものが欲しいと。
MM おんなじマークを必ず絵の中に入れたかったの。
で、おんなじマークを入れるっていうことは、
あ、これってサインってことじゃん、
っていうことに気がついて。
祖父江 で、描きやすいマークを。
MM そ。
祖父江 で、M。あとは、バッテンバッテン。
で、それを名前にしてたの。
糸井 MXXって書いてたの?
MM あのね、マヤっていうのは、本名なんですよね。
それになんかつけようって思って。
それで、SとかFとか、
ああいう安定の悪いものは苦手なんですよ。
MとかAとか、がっちりしたのがいいんですね。
祖父江 それで、MAYA MAXXなんですって。
いい話でしょ?
糸井 意味は全然なかったんだ。
MM 意味は全然ないんですよ。
MAXXっていうのに、
みんな重きを置きがちなんですけど。
糸井 パワフルな人、みたいなね。
祖父江 単に絵の、上がこっちだっていうのを・・・
MM MとMが合わさってたら、
あ、二段の方がカッコいい、とかね。
Aがもう1コついてたらカッコいいとか、
そんな感じ。
祖父江 そんな感じで・・・
糸井 知らないよね〜。
想像しないよ、そんな間抜けな話(笑)。
MM で、Xがひとつだと、あ、ちょっと片手落ちかな?
と思って、もう1コつけて。
祖父江 勢いで、書いちゃったのかな?
で、いつも同じマークがあることで、
どんどん自分の絵が変わってもいいという安心感で
伸び伸び描ける、と。
MM そう。
どんなに絵が変わっても、このマークさえあれば。
祖父江 いいぞ、と。
じゃあ名前もこのマークでいいか、ということで、
絵が先で名前が後だってのは・・・
MM それはおかしいなと自分でも思うよ。
最初は外人だと思われてたしね。
祖父江 僕もそうかと思っていた。
糸井 へーっ!
あ〜、それ、思いきりのいい話だね。
祖父江 ・・・目隠しされてここへ来たでしょう?
そうするとね、ついね、
気がついたらひとりになってたらどうしよう?
という気持ちになっちゃって。
車の中で、なぜか肩と肩が触れて、
あ、いるよな、という。
糸井 あ〜、♪ひとりじゃないって〜。
祖父江 そう、♪ひとりじゃないって〜、
っていうことなの。
糸井 ・・・いやあ、まったりした!
祖父江 なんか、すごい、まったりしかしなかったね。
糸井 いや、これはね、このまったりは貴重!
MM ほんとに〜?なにかお役に立てました?
糸井 立てました!だって僕、すごい楽だったもん。
MM ま、それだけでも良かったね。
祖父江 良かった良かった。
MM そうだね、なんか、幼稚園の子供が
ただ友だちんちに遊びに行ったみたい。
糸井 子供同士ってさぁ、
おかまいしてないよねぇ〜(笑)。
MM 子供同士のおかまいのしなさ具合でしたね。
糸井 あれってすごいよね。
MM じゃあ、さようなら、糸井さん!
糸井 さようならー。(MMさん退場)
いや、祖父江さん、片づけなくていいよ。
大丈夫、大丈夫、ありがとね。
こういう優しさが、
また、祖父江さんの素敵なところだよね〜。
祖父江 いやぁ・・・。
糸井 祖父江さんはね、もてるのよ(笑)。
祖父江 そんなことないですとも。
それじゃあ、すみません!(祖父江さん退場)
糸井 祖父江さんの仕事が見たい人は、
本屋に行けばたくさんありますから。
え、そんな人だったの?と思うでしょう。
味わいのゲスト。
ほんとありがとね。またね。
いやぁ・・・気楽だったな。
祖父江さんがいると、呼吸が楽になるね。
ちゃーんとゴミとか捨ててってくれるんだけど、
間違ったほうに捨ててくれて。
やり直しになったりなんかするんですけども。
でも、それがいいんです。


(※おわり)

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2002-05-30-THU

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