HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

カッパとウサギの コーヒーさがし

第22回 気仙沼コーヒー編 安波山で飲んでもいいですか?
山下 よいしょ、よいしょ(階段をのぼる)、
よっこらせ、よいしょ‥‥。
‥‥おおーーー。

山下 福田さーん、はやくはやくー。
福田 はーい。
よいしょ、よっこいしょ‥‥。

山下 芝生がきれいで、
吉祥寺の街が見渡せて。
やっぱり、ここにしてよかったですね。
福田 ここがどこかというと、
吉祥寺の、とあるたてものの屋上です。
山下 花屋さんの上の。
福田 はい。
「hibi」という花屋さんが
3階建てビルの3階にありまして。
山下 おもしろい花屋さんでびっくりしました。

▲こちらが『hibi』さんの店内。写真の女性がオーナーです。
福田 この屋上も「hibi」さんのスペースなんです。
山下さんが「高い場所がいい」と言ったので、
この場所をお借りすることにしました。
山下 ロケーションばっちりです。
福田 どうして高い場所がよかったんですか?
山下 なんかその、
おめでたいことを発表するときって、
高い場所がいいじゃないですか。
福田 たしかに、
今日はすごくうれしいおしらせがあります。
山下 なんと!
福田 なんと!
山下 「カッパとウサギのコーヒー屋さん」が、
開店することになりましたー!
福田 わーーー!
ぺちゃぺちゃぺちゃ(←拍手)
山下 「ほぼ日ストア」のネットショップという形で!
福田 いいーーーー!!
ぺちゃちゃちゃちゃ(←強く早い拍手)
山下 すごいことですよ。
こんなにおきらくなぼくらが、
お店を開けることになったんですから。
福田 ねえ。
山下 まあまあ、福さん、
いったん座ってさ、
そもそものお話をしましょうよ。

福田 はい、山さん。
よっこいしょ(座る)。
ん? このパソコンの写真は‥‥?

山下 これはですね、
2009年6月16日、
まだこのコンテンツがはじまる前に、
「珈琲サイフォン株式會社」さんを
訪ねたときの写真です。

福田 3年前‥‥ちょっと若い。
山下 あと、いまより痩せています。
福田 ほんまや、ぼくら肥えた。
山下 すがたかたちも、じゃっかん変わる3年前、
ぼくらふたりは
「KONO式ペーパーフィルター」で有名な、
「珈琲サイフォン株式會社」さんへと、
勉強取材にうかがったのでした。
福田 この方が、3代目の河野雅信さんです。

山下 コーヒーのコンテンツをはじめる前に、
KONO式フィルターでの正しい淹れ方を
ご本家から教えていただきました。
福田 あの日は、ぼくが、
河野さんの目の前で淹れたんですよね‥‥。

山下 福田さん、ものすごく緊張していました。
福田 緊張を超えて恐怖さえ‥‥。
山下 だから耳元でささやくように応援をしました。

福田 こういうときの山下さんは、
ほんまにうっとうしい(笑)。
山下 河野さん、ほめてくださいましたよね。
福田 あれはうれしかった‥‥。
「豆の良さを80%以上引き出しています、
 上手なドリップです」って。
山下 やさしくたのしく教えてくださいました。
福田 河野さんみずからも、実演してくれて。

山下 食い入るように見てますね。
この日に教わったことが、ぼくらの基準です。
福田 河野さん、
3年前はありがとうございました!

山下 あの日から、
夢のように話していたんですよね、
「KONO式のフィルターとか、
 いろんなコーヒー道具を並べながら
 コーヒー豆を販売するような、
 そんなお店を開けたらいいですねー」と。
福田 その夢が、かなった。
山下 そうです!
「カッパとウサギのコーヒー屋さん」が、
ついに、開店することになったのです!
福田 ぺちゃぺちゃぺちゃ(←拍手)
山下 「ほぼ日ストア」のネットショップという形で!
福田 ぺちゃっちゃっちゃちゃ(←リズミカルな拍手)
山下 では、
扱う商品をご紹介していきましょう。
まずは、こちら、
「KONO 名門2人用ドリッパーセット」です。
福田 ちょっと待ってくださいよぉ(箱から出す)‥‥
ええと‥‥あのね、このセット‥‥
どないして持ったらぜんぶ写してもらえるやろ?
これは‥‥難儀な問題や‥‥

山下 下に置けばいいと思います。
福田 そうか、そうですね、そうしましょう。
(並べる)
‥‥はいっ。

山下 フィルター、グラスポット、計量カップと、
ペーパーも40枚入っているセットです。
これ一式で、
円錐形ペーパードリップがはじめられます。
福田 色は、イエローで。
山下 様々なカラーバリエーションがあるのですが、
ぼくらのお店では、黄色のみを販売します。
福田 かわいいですね、黄色。
あと、専用のボックスもかわいい。
山下 さあ、そして!
福田 お、さらにテンションがあがりました。
山下 ぼくらのお店屋さんがオープンできたのは、
この3種類のブレンドのおかげです。

福田 ありがたい経験をさせていただきました。
山下 気仙沼のアンカーコーヒーのブレンドに、
糸井重里が名前をつけて、
そのパッケージイラストを福田さんが描いた。
この経緯についてご存じない方は、
「カッパとウサギのコーヒーさがし」の、
第21回からの3回分を
ぜひお読みください。
福田 「気仙沼さんま寄席」、たのしかったですねぇ。
山下 福田さんは自分でチケットを買って、
会場ではアンカーコーヒーの店員になって、
ものすごく声を出して豆を販売していました。
福田 すみません、
一所懸命やろうと思ったらうるさくなりました。
山下 iPhoneでムービーを録ったんですよ。
30数秒ですけど、ほら。
山下 このブレンド3種類を、
お約束した通り「ほぼ日」で販売します。
場所はもちろん、
「カッパとウサギのコーヒー屋さん」で。
さあ、福田さん、
実物を見せてください!
福田 はい。
ちょっと待ってくださいよぉ‥‥(袋を出す)。

福田 あのね、これは‥‥
袋がつるつるしているので‥‥

福田 3ついっしょに持つと、すべって‥‥
ああー、もう! つるつるとっ!

山下 ‥‥だから、下に置けばいいじゃないですか。
福田 いや、こればっかりは自分の手で‥‥
はい、なんとか持ちました。

山下 「RIAS」「I'm home」「UP」。
やはり、すばらしいパッケージです。
福田 そして、これも!

山下 そうそう、これもです!
(屋上はまぶしいから、もともと細い目の
 福田さんの目がものすごく細くなってるなぁ)
福田 「Have a nice drip」って、いいですね。
山下 そのまま中身を見せてください。
福田 こうです。

山下 カップオンコーヒー。
福田 カップオンコーヒー。
山下 「RIAS」「I'm home」「UP」の3種ブレンドを
お手軽にたのしめる、
カップオンスタイルのドリップコーヒーです。
福田 きっとオフィスとかで、うれしいですね。
山下 そしてそして、
こんなちいさなミルも販売しようと思います。

福田 山下さんが使っているのと同じミルですね。
山下 はい、もう14年使っています。
2人用のミル。
高性能の電動ミルの方が便利だし、
きれいに挽けることはわかっていますが、
まずはお手頃なものから。
福田 なるほど。
山下 とにかく気軽にはじめていただいて、
「自分で豆を挽いてコーヒーを淹れるのは、
 思っているほど面倒じゃないですよ?」
ということをわかっていただきたいのです。
福田 そもそもそれが、
このコンテンツの最初のテーマでした。
山下 はい。
福田 どうぞお気軽に、という意味では、
「KONOの2人用フィルター」、
今回はこれのみの販売も行います。

山下 はい、カラーはクリアのみです。
(フィルターがレンズみたいになって、
 福田さんの顔がおもしろいことになってるなぁ)
福田 フィルターには必ずペーパーが必要です。
そこで、
「KONO 円錐形フィルター用ペーパー100枚入り」
も販売します。

山下 ありがとうございました。
福田 以上、でしょうか。
山下 そうですね、ひとまずは以上です。
福田 「ひとまず」ということは?
山下 できるかどうかはわかりませんが、
ほかのコーヒー店の豆も扱ったり、
ぼくらがオリジナルのものをつくったり、
この先、そういうことができればいいなー
という願いを込めての「ひとまず」。
福田 あー、そんなふうに
いろいろ広がったらたのしいですよねぇ。
山下 「豆を挽くところからコーヒーをたのしむ人が、
 ちょっとでも多くなりますように」
‥‥というのが、ぼくの夢です。
福田 お、山下さんが青い発言を(笑)。
でも、いいあんばいの夢だと思います。
山下 カッパとウサギの身の丈で
いいあんばいの夢をしゃべる場所として、
今日のこのたてものの高さは
すばらしくちょうどよかったですよね。
福田 ああー、ほんとですねー。
低すぎず高すぎず。
山下 よーし、じゃあ福田さん、記念撮影です。
きょうのこの気持ちを忘れないよう、
吉祥寺の空といっしょに記念写真を。
さ、コーヒーカップを持って。
福田 わかりました‥‥こうですか。
山下 いいですねー。
では、撮りまーす!

山下 撮りましたー。
(せっかくの記念写真で目をつむったなぁ)
福田 ありがとうございます。
でも山下さん、
できればいっしょに写りたいですよね、記念写真。
山下 そうですねぇ、でもふたりきりですから‥‥。
あ、そうだ。
福田 山下さんにいいアイデアが!
山下 あんまり使ったことがないのですが、
ぼくのカメラにはセルフタイマーがついています。
福田 なるほど!
山下 カメラをセルフタイマーモードにして‥‥
エアコンの室外機の上に乗せ‥‥よし、と。
じゃあ、シャッターを押しますよー。
はい、押したあ。

福田 山下さんは、どこに来ます?
山下 あ、ぼくが前に行きましょうか。
福田 じゃあ、それで。
山下 はい、はい。
福田 ぼくは、うしろで。
山下 あと、せっかくなのでコーヒー豆を持って‥‥。
福田 山下さん、
コーヒーカップも持った方がいいですよ。
山下 あ、はいはい、そうですね。
よし。
では、ぼくはここに座って‥‥。

福田 ‥‥‥‥。
山下 ‥‥‥‥。
福田 ‥‥ベタな展開になってしまいました。
山下 決してわざとではないのですが‥‥。
よし、じゃあもう一回!
福田 はい、もう一回!
カッパとウサギ、いいとしをしたおとなの男ふたりは、
吉祥寺のたてものの屋上で、
身の丈の夢を語りながら記念写真を撮ったといいます。

▲2回目のセルフタイマーも微妙に間に合わず。

▲3度目の正直で、やっときちんと記念写真。

「カッパとウサギのコーヒー屋さん」は、
2012年5月31日(木)の午前11時に発売スタート。


ご用意した分がなくなったら閉店の、
「限定販売」が基本のお店です。


おすすめできるものを、すこしずつ準備して。

販売の用意が整ったら、またオープン。

そんな、のんびりとしたお店です。

どうぞよろしく‥‥

いらっしゃいませ。


2012-05-30-WED

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