六本木に国籍のないドクターがいた。

六本木に国籍のないドクターがいた。

東京港区六本木、飯倉片町の交差点。築100年を超える洋館が、樹々に囲まれ、静かにたたずんでいます。そこは、第二次大戦中に満州からやって来たエフゲニー・アクショーノフ先生が60年ちかくにわたって在日外国人を診察してきたクリニック。
文化も宗教もいろいろな人たちに慕われ、頼られた先生のクリニックではしばしば、一般の病院ではありえないことが起こったそうです。
治療代に「生魚10匹」とか、そんなことが。歴史の波間で国籍を失くした先生は残念ながら、2014年8月に90歳で永眠され、クリニックも、その歴史に幕を下ろしました。そこで20年以上にわたって先生とはたらいてきた看護師山本ルミさんにアクショーノフ先生やクリニックの思い出をたくさん、語っていただきました。担当は「ほぼ日」奥野です。

山本ルミさんのプロフィール
エフゲニー・アクショーノフさんのプロフィール
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