細川亜衣さんと、白い料理。
 その6

 無機的なものと、質感のあるもの。



台所を作るなら、絶対ステンレスって思っていました。
機能性もありますが、見た目。
無機質なものと、質感のあるものの対比が好きなのです。
ガラスの、ゆがんだものが、
鉄のごつい感じの中にあるような。
たまねぎのローストに使ったお皿も、鉄なんですよ。

ちなみにキッチンの壁はメキシコのタイルです。
カラベラっていう名前の、メキシコの白。
じつは寝室にもこのタイルを貼りました。
最初、茶系の壁だったのがなんだか落ち着かず、
「真っ白にしよう!」と思って。
目覚める時に、
白い部屋で起きたいっていう気持ちが強くて。
こういうザックリ感が好きなんですね。
それでだいぶ気持ちが変わりましたよ。
(細川)

 

コンクリートのテーブルトップの上に
オリーブの木のボウルを置くとか、
ステンレスのキッチンに石の壁とか。
素材の使い方のバランスがいいんですよね。
仕事柄いろいろなキッチンを目にしてきましたが、
お手本にしたいアイデアがここにはたくさん。
オリーブの木のカッティングボードなども、
木の節目が気になっていて、なかなか手が出ないのですが、
亜衣さんの家にあると、かっこよく見えて欲しいなと思う。
(伊藤)

2014-09-05-FRI 

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(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
写真:有賀傑