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・ひと月も経ってないうちに、
 大阪のお好み焼きの店に4回も通っている。
 大阪で直感的に行った店がいたく気に入ってしまって、
 東京に支店があると知ったものだから、
 ついつい家族や仲間にその話をして、
 「じゃ、行ってみようか」という流れになって、
 自然と回数が増えているのだ。
 そう、前にも書いた『きじ』という店だ。
 おいしいとか、店の人たちの感じがいいとかを、
 何度も経験しているうちに、気づいたことがあった。
 大阪のお好み焼きをよろこんでいるうちに、
 ぼくはいつのまにか「大阪」を好きになっている。
 もともと、大阪に行く機会が多いわけではなかったのに、
 お好み焼きを食べているうちに、親しい気持ちになった。
 先日の地震があってから、
 大阪のことを意識しながら暮らしているのだが、
 その流れのようなものもあるのかもしれない。
 大阪のともだちも、じぶんの好きなものが気に入られた
 ということについて、悪い気はしてないようだ。
 いいことづくめではないか。
 
 おいしいと思うものを、他の人もおいしいと感じている。
 これは、なんだか文化を共有したような気持ちになる。
 食べものって、人と人、土地と土地を、
 見事に結びつけてくれるものだなぁと、しみじみ思う。
 「あのとき、あそこで食べたあれ、おいしかったねぇ」
 というような会話ほど高揚するものはないね。
 
 そういえば、ぼくは広島も大好きで、
 その根っこのところには広島のお好み焼きの存在もある。
 そんなふうに、好きな土地には、ほとんどの場合
 「あそこに行ったらあれを食べよう」があるんだよねぇ。
 そういう意味では、食べものについては
 優れたチェーン店が全国展開のメニューを工夫しても、
 たのしい文化交流はむつかしいということも言えそうだ。

 それにしても、このごろのぼくは、お好み焼きといい、
 とんかつといい、ソース味のものに惹かれてるなぁ。
 このソース味っていうのは、ある時代以降の
 「日本の味」のひとつなんだよねー。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
大阪のともだち、だいぶ冗談言う回数が増えてるようです。
2018-06-23-SAT
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