what's new?
・連日、同じようなことから書き出しますが、
 東京京都の「TOBICHI」に足を運んで
 「ブイヨンからのおれい」の写真を見たり、
 手紙書いてくださっている方々、ありがとうございます。
 写真展で泣いている人がいるというのは、
 なんとも不思議な感じなのですが、
 その泣いてる人たちがどことなく幸せそうなのが、
 なおさら不思議だねと、その場にいた人が言いました。
 言ってたご本人も泣いてたらしいのですけれどね。
 ブイヨン、そんな話を聞かせても
 きっと、きょとんとしてるでしょうね。
 
・昨夜は、ひさしぶりに「ほぼ日の読書会」でした。
 ずいぶん前に課題図書は決めていました。
 望月ミネタロウ『ちいさこべえ』という4巻のマンガと、
 その原作の山本周五郎『ちいさこべ』という短編小説。
 原作は火事の多かった江戸の町が舞台ですが、
 マンガのほうは、それを現代に置きかえて描かれてます。
 ぼくは、なんとなくマンガのほうから読みはじめて、
 たんたんとした展開なのにぐいぐいと引き込まれ、
 近くにいた永田さんに強くすすめたりしてました。
 望月さんはもともの画力のある作家なので、
 絵の方でひとつの世界観を表現できています。
 それは、身体をもった生き物としての人間たちの物語。
 これが縦糸で、横糸に山本周五郎の世界が織り込まれて、
 なんとも静かで色気のある布が完成していきます。
 ここであんまりストーリーを言わないようにするなら、
 「くぅうっ」と、こらえながら泣くようなマンガが、
 出来上がっているのです。
 人間て、いいもんだなぁ。世の中、わるくもねぇなぁ。
 あと、色というものはいいね……というような、ね、
 生きててよかったなぁという読後感がありました。
 マンガのあとで、ぼくは原作の小説を読んだのですが、
 これが、見事に整理された、
 足りないくらい、ことば数の少なそうな小説なのに、
 センスのいいマンガ家が描きたくなるような身体性が、
 しっかりと表されているんですよね。

 もし、いま、なにか読む気があるのだとしたら、
 『ちいさこべぇ』か『ちいさこべ』、おすすめします。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「意見」ばっかり読んでる時代に、もっとフィクションを。
2018-04-20-FRI
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