渡辺真理さんのお菓子食べ部。 - ほぼ日刊イトイ新聞

「ほぼ日」創刊以来、
ずっとひとりでお菓子のことを書いてきた
渡辺真理さんの「マリーな部屋」に、
はじめてのゲストがやって来ました！
おやつ、お菓子、スイーツが大好きだという
Every Little Thingの持田香織さんです。
持田さんによる「おすすめおやつリスト」をもとに
渡辺真理さんが揃えたたくさんのお菓子を前にして、
話はあっちに行ったりこっちに来たり。
たのしいおしゃべりのようすを、
９回にわけて、おとどけします。

糸井: まあ、お菓子は‥‥たとえばチョコは、嗜好品として、
コーヒーを飲むのと同じ位置づけで
食べればいいと思うんですよ。
僕、今、チョコは
カカオ70パーセントばっかり食べてます。

持田: カカオが強いと、苦くないですか？

糸井: 全然苦くないよ。
おいしいよね、70。

──: 99まで行くと、苦いですけどね（笑）。

糸井: それはね、品質がマジになっちゃうからね。
でも、70、うまいですよ。
他のもので甘いもの摂ってるんだから、
チョコレートくらい譲ってさ、こう。

渡辺: 違う、違う！
チョコレートは譲らないから！

持田: （笑）

渡辺: チョコレートは譲らない！
だったら、他のものを手放します。

糸井: 甘いチョコレートがいいわけ？

持田: ミルクチョコレート？

渡辺: そうです、そうです。
ミルクチョコレートがいい。

糸井: そのおいしさがあるのはわかる。
カフェオレですからね、いわば。

渡辺: そう、そう。

糸井: 最近はうち、芋屋金次郎だね。

持田: 芋屋金次郎？

渡辺: 何、何？

──: 芋屋金次郎の芋けんぴですね。

糸井: 「芋けんぴっていうものの
　おいしさはだいたいこんなもんだろう」
と、みんな思ってるんですよ。

持田: はい。

糸井: 「まぁまぁいいよね」って、
ちょっとした距離で褒めてるわけ。
ところが、「これは、なんか食べちゃうね」って。
「どこの？」ってなって。

渡辺: 他の芋けんぴとどう違うんですか？

糸井: おいしいの。

──: 芋けんぴがそんなでもなかった者にも、
これはうまいです。

持田: 芋芋（いもいも）しいんですか？

糸井: そう、芋がうまいんです。
ゴマのやつとか、細くしたやつとか、
塩けんぴとか、冬季限定のチョコ掛けとか、
サツマイモチップとかもある。

渡辺: 糸井さん、そこまで芋好きじゃないですよね、たしか。

糸井: 好きは好きなんだけれど、
芋けんぴは、そんなに好きじゃなかった。
でもあれはうまい。

渡辺: じゃあ、もともとの芋けんぴ好きには
なおさら、たまらないってことですね。
わたし、勤めてる時に、冬はバッグに
ずっと干し芋を入れていたので。
そういう人から見たら、
本当にたまらないですね、きっと。

持田: （笑）バッグに。

糸井: 真理ちゃんは、焼き芋のネットリに
早くから目をつけてた人だから。
ネットリって、もともと人気なかったんですよ。
だけど、真理ちゃんはネットリのほうを
推していたの。

渡辺: え？　もともと人気なかったんですか？

糸井: 「ホクホクおいしいよ」
っていうのが焼き芋だったんだもん。

持田: ネットリがお好きなんですか？

糸井: ほら、驚かれてるじゃない。

渡辺: いや、だってちょっと蜜みたいなのが出るような、
ネットリした感じのが断然おいしいですもん。
広尾にね、ときどき来る屋台の芋屋さんがあって、
いつもはいるわけじゃないから、見つけたときに、
「あ、いた！」と思って買い込んでたんです。
「ニュースステーション」っていう番組を
やっていた頃、オンエア後にその屋台を見つけて、
冷凍してとっておこうと思って、
６本か７本買ったんですよね。
そうしたら、それを写真週刊誌に撮られてて、
事務所の人がガッカリしてました。