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| 糸井 |
中国から日本に
渡ってきた人たちというのは、
大陸では
メインではない人なんですか？
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| 中沢 |
中国で紀元前後に
国ができるじゃないですか。
そうすると
負け組になるやつがいて、
イヤになって
日本にきているわけです。
朝鮮半島からも
イヤできているわけだから……
日本列島にきた連中って、
気質的に、負け組なんですよ。
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| 糸井 |
（笑）いいねぇ。
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| 中沢 |
だから
大国主義がきらいなんだろうね。
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| 糸井 |
ずいぶん前に
インドネシア側からきた人たちも
そんなにまでしてきたってことは、
きっと負け組だよね？
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| 中沢 |
（笑）うん、負け組。
なんか、あったんだろうね。
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| タモリ |
ずいぶん前に、
中米のコスタリカに仕事でいったんです。
で、イナカのほうで、
古くから伝わる民謡を歌ってくれまして。
で、通訳が歌詞を書いてくれたんだけど。
「コスタリカ
コスタリカ
ここは
すばらしいところ
すばらしいところ
スペインなんかより
ずっといい
ずっといい♪」
……負け組なんだよね（笑）。
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| 糸井 |
（笑）「スペインなんかより♪」
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| 中沢 |
（笑）
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| 糸井 |
ある観点からすると、
生物の進化の歴史は、
負け犬の歴史、だもん。
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| 中沢 |
そうそう。
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| 糸井 |
メインのところにいたやつらは、
なんかの理由で滅ぶものだから。
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| 中沢 |
もう陸にあがってみなきゃ
どうしようもないとかで……
中国人が
あんなに日本人をきらうのは、
もしかしたら日本のほうが
負け犬のぶん、
進化的に
トクしてたからかもしれない（笑）。
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| 糸井 |
負け犬がトクなんだね。
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| 中沢 |
だからこの列島にきた連中の
メンタリティというのは、
なんか共通点があるんですよ。
縄文戦争って起きなかったし。
弥生の連中がくるまでは、
戦争は数回だけみたいですね。
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| タモリ |
あぁ、そう？
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| 中沢 |
熱田、名古屋のほうで
数回あったぐらいで、
あと九州でもあったあらそいは
どうも弥生勢力どうしの戦いで、
矢がささったとか、
首がきられたとか、
そういうのは出てるんですけど、
列島の東のほうは、
ほとんどないですよ。
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| 糸井 |
男女で、つがうんですよね。
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| 中沢 |
そうそう。
戦争をしないで、つがうの。
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| 糸井 |
民族的に
ちがう雰囲気の人を見たら、
「しちゃえ」と思うんですかね。
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| 中沢 |
いや、
縄文ってイケメンで、
女の子もカワイイんです。
そのへんもあると思うな。
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| タモリ |
（笑）
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| 中沢 |
（かわいい仕草で）
弥生のほうは
ちょっとブスだけど、
稲穂持って
こんな感じだったと思うんです。
……コロッと
参っちゃいますからね。
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| 糸井 |
（笑）
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| タモリ |
南の島で、
「夜這いがきますので、
注意してください」
という注意事項を
きかされたことがある。
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| 中沢 |
あ、ブータンとおんなじだね。
外国人とみると
つがう文化はやはりある。
七月に「夜這い祭」というのが
あるらしくて
「ぜひこい」と言われたり……。
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| 糸井 |
さっぱりしたところみたいな
感じがするけどなぁ。
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| 中沢 |
さっぱり、ねぇ……。
（明日に、つづきます）
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