能登に埴輪が?編4 天皇皇子陵とトビチ

眉丈山(びじょうざん)を降りて、
車は踏切を渡るところです。
道は緩やかに登り坂。
正面に見える山のふもと周辺に目的の古墳があるはずです。






 
田んぼだー
急に視界が開けました。

ここが邑知地構帯(おうち・ちこうたい)と
呼ばれる平野部です。
弥生時代から、
ここで米が作られていたのかもしれません。

山が近づいている…と思ったら
手前に集落があり入って行くと。

どうも、ミミケンです。
 

わたくし、スソさんのカバンのなかから
「ひとり古墳部」の解説をいたします、
ミミズク土偶の健太郎、
通称をミミケンともうします。

もう初登場からだいぶたちますので、
ぼちぼち名前を
おぼえていただけましたでしょうか?
どうでしょうか?
むりでしょうか?
ずうずうしいでしょうか?





 
あった!
森がこんもりしてる!
これなんじゃない?

鳥居があって、石の塀で囲まれていて
いかにも陵墓的な雰囲気です。

冬の今。
 

ミミケン、どうも冬は苦手です。
なにせ、素焼きの土人形、
寒さがダイレクトに響きますから。
こういう鬱蒼と茂る緑をみると
その目にしみいる緑とともに
あたたかな気候が懐かしくなります。
はやく、春がこないかなあ。









 
やっぱり
小田中親王塚古墳
(おだなかしんのうづかこふん)
に着きました!

崇神天皇(すじんてんのう)皇子 
大入杵命墓(おおいりきのみことのはか)

宮内庁!

能登で宮内庁の看板を見るなんて
想像したことなかったな〜

しかしー木の繁り方が激しいー。
見上げると、のけぞるね。

天皇家のお墓。
 

こちらの古墳の所在地は
中能登町小田中 でございます。
古墳に誰が眠っているのかがわかっていて、
それが天皇家のものだとすると、
管轄は、宮内庁になるのですね。

感覚としては、
血族の先祖の墓なわけで、
当然なのだなあ、
とミミケンは思いを巡らせました。











 
まわりを歩いてみよっと
うしろに向かって歩いています。
なだらかな坂道になっています。
山が近い感じ!

やや弧を描いているのは円墳だからでしょう。
しかし、一角が角張っていますね。

帆立貝式古墳
 

スソさん、円墳だと思ったようですが、
正式には、「帆立貝式古墳」だそうです。
ミミケンが解説するまでもないですが、
円丘に小さな方形の張り出しをつけて
全体の平面形が
帆立貝形になっている古墳をいいます。

ちなみに、こちらの古墳は
全長72m、円部の直径約67m、
高さ約15mの大きさ。
三角縁神獣鏡・管玉・石製釧など出土していまして、
4世紀後半から末期の築造とされています。

ちなみにですね、ミミケンは
帆立貝、大好物ですが、
生で食べると蕁麻疹がでてしまうので、
「よく焼け」でお願いしています。







 
さらさらさら
墳丘の上の方を覗いていたら
水の流れる音に気がつきました。

足元からです。
古墳のまわりの溝に勢いよく水が流れています。

あ〜気持ちいい音だな〜〜




 
急勾配!
登りたいなー
でも立ち入り禁止!

お花が咲いているなー
でもだめだめ!

がまんがまん
 

ミミケンも、洗われたかったな。
いつもスソさんのカバンのなかなので、
すこしだけ埃っぽくなっていたし、
カバンの中のiPhoneと擦れたりして、
すこし粉っぽくなってきたんですよ。

小川でさっぱりするって
いい考えだとおもったんだけど。
立ち入り禁止じゃしょうがないな。





 
正面に戻りました
地元のかたが木や池を
手入れしているんでしょうね〜

そして、なにやら…立派な...!

苔むした岩のような幹から、
フレッシュな葉っぱをわんさかつけた枝が
びゅーびゅー伸びております。

夜に出会ったら、
動いて話をしそうな木だ…。

夜にきてみる?
 

スソさん、そんなこと言うと
こわくなるじゃないですか。
でも、木がほんとに話すかどうか
丑三つ時にきてみましょうか?







 
さて、さて、
道をはさんで反対側には、
大きな二つの倉があって
その間の路地奥に
柵付きの門が立っています。

大入杵命墓 飛地い号 宮内庁!

なんと、トビチですか!
でもこれも古墳ですよね。




 
墳丘をのぞくと
左右になだらかな丘が二つ見える。

周りを歩く道がない!
回り道して、反対側に行ってみよう。

小田中亀塚古墳
 

全長61mの前方後方墳です。
親王塚古墳のすぐ脇に位置
(旧街道の道路を挟んで反対側に位置)し、
親王塚側から見て左が前方部です。

親王塚より先(に造られた)とか、
後とか両方の説があるそうですよ。





 
うーむ
道路に出てしまった。
遠くに眉丈山が見える!


 
バス停
バス停には小田中亀塚口って書いてある!

左手の木の茂みが古墳なんだけど、
近づけないー








 
近づいたり離れたり
あーなんだかもどかしい!
でもこれ以上は
どうにもなりませんでした。
もどかしいけど!
 

ちょっと、もどかしかったですね。
でも、しかたがありませんな。

ああ、すっかり良いお天気になりました。
それでいいじゃないですか。

スソさん、せっかく中能登まで来たので
かねてより気になっていた古墳も見に行こう!
ということに決定したようです。
もしかすると、
スソ家のルーツと関係あるのかも...?

次回もお楽しみにー!


 
2015-12-27-SUN
 
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