気仙沼のほぼ日 気仙沼のほぼ日とは
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矢野顕子さんに、「気仙沼の歌」。
いつか、ちゃんと頼もうと思っていたのですが、
多少の遠慮もあったんです。

そしたら、半月ほど前。
『こんなところにいてはいけない』という
別の曲についてのメールのやりとりのなかに、

「気仙沼の歌って、
 曲が昔のコマーシャルソングみたいなのだけど、
 しかも、途中までしか歌詞ができてないけど、いい?
 それでもよかったら、明日録音してみます」

‥‥とね、書いてありました。
なんて気が利くソングライターなんだ!
どうやら、「ほぼ日」を読んでいて、
このところの気仙沼での活動を知っててくれたらしい。
そういえば、あっこちゃん、青森だったから、
東北についての思いは、もともとあるのかもしれない。
もちろん、ぼくは
「よろしくお願いします」と返事しました。

数日後に、またメールが来ました。

「ほぼ日気仙沼のうた、のメロディがわかるバージョン、
 つまり歌詞が半分しかついてないものを送ります。
 これをそちらで糸井作詞家が完成させるもよし、
 矢野に最後までやれ、というもよし。
 これは半ば、おしかけ作曲なわけです。
 正式に仕事として依頼されてはじめたわけじゃないし。
 ただ、みんなでいっしょに働くときに
 “よいとまけの歌”みたいな労働歌っていうのか
 応援歌っていうのか、
 そういうものがあったらちょっと楽しいかなー、
 みたいなスタンスで作りました。
 なので、誰でも歌えそうなメロディで
 つくったつもりっす。
 もしも今後出版が関係するようなこと、
 たとえば誰かがレコーディングするとか、
 それ以外はご自由にお使いくださいまし。
 使えたらですが」

とありまして、
聴いたら、もう、とってもいいんですよ。

人々になにか「いいもの」を贈っているような、
なんだか気前のいい歌に思えます。
というような感想を返しました。
ずいぶん明るい歌なのに、涙がでました。
ぼくも仕事をしなきゃね、とばかりに、
詩の空白になった部分をつくらせてもらいました。

歌詞は、これでできあがった。

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気仙沼においでよ

作曲 矢野顕子
作詞 矢野顕子+糸井重里


気仙沼に おいでよ
気仙沼で 待ってるよ
晴れても 曇っても 雨でも
みんな おいでよ
いつでもいいよ

気仙沼は 海の町
気仙沼は 人の町
じじばばも おとなも 赤ちゃんも
みんな 元気さ
ぴちぴちなんだ。

  かなしいこと つらいこと
  山盛りあるなら
  たのしいこと うれしいこと
  その倍は あるのだ

気仙沼で 会おうよ
気仙沼で 笑おうよ
海ねこ 犬ねこ 魚のこ
みんな おいでよ
ともだちだもの

みんなおいでよ
いつでもおいで

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で、これをフルコーラスで演奏したデモテープを、
送ってください。
できたら、11月01日に間に合うように。
という大胆な提案をさせていただきましたら、
さっそく、翌々日には送られてきました。

あとは、省略させてください。
ごく近くのひとたちには、iPhoneのスピーカーに、
耳を近づけてもらって聴かせました。
その感想も、あえて、書かないことにします。

‥‥たぶん、あなたと同じような反応だったと思います。

どうぞ、お聴きください。
憶えちゃって、歌っちゃってください。
気仙沼の何人かは、もうたのしそうに歌ってます。



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