もくじ
第1回釣られて3ヶ月。餌をもらえなくなったことにただ嘆く魚 2017-05-16-Tue
第2回29歳にして「愛されるより愛したい」へシフトチェンジ 2017-05-16-Tue
第3回バレンタインから始まった、自分を変える修行の日々 2017-05-16-Tue
第4回たかが恋愛でカウンセリング。されど大きな改善 2017-05-16-Tue
第5回勇気を出して「好きだよ」と伝えてみたら‥‥ 2017-05-16-Tue
第6回「愛されるより愛したい」は本当だった 2017-05-16-Tue

ライター、編集、コピーライターとして人の言葉を代弁してきた30代。そろそろ自分の言葉を持ちたいと思い始めました。

自分を変えると相手も変わる。彼と私の4年間。

自分を変えると相手も変わる。彼と私の4年間。

担当・のりこ

第6回 「愛されるより愛したい」は本当だった

私が修行中に読んだ
エーリッヒ・フロムの『愛するということ』では
愛とはもらうものではなく与えるものであり、
与えることで喜びを感じるものだと説いている。
そしてその愛とは、学問と同じように習得すべき技術であり、
放っておいても勝手に成熟はしてくれないし、
長続きもしないと断言している。
(恋は勝手に落ちるものだけど、その先の愛を持続させるのは技術である)

私はようやく、これがわかるようになった。
技術も少しは習得できたのかもしれない。
愛するのは楽しいし、嬉しいし、気持ちがいい。

そして、少し前までまったく理解できなかった
『愛されるより愛したい』も今ならわかる。
Kinki Kidsが18歳で歌っていたこの気持ち、
私は30歳でようやくたどり着けた。

私の不器用でとても未熟な恋愛は、
牛歩だけど、確実に進化した。
ああ、私、変わったなぁ。
つらかったけど、逃げないでよかったな。
と思うのと同時に、
釣った魚に餌をやらずにいてくれた彼に感謝している。

彼も当時とはかなり変わり、
マイペースではあるけれど
私に合わせてくれる部分がだいぶ増えて、
さらに優しく、愛情豊かな人になった。
自分が変われば相手も変わるというのは本当で、
これはすごいことだとしみじみ思う。

今にして思えば、
私だけが努力して変わったわけではもちろんなく、
彼も努力してくれたところがたくさんあり、
それに影響を受けた私もたくさんあったと思う。

そうしてお互いに自分を変えていける二人だから、
何か問題があっても向き合って乗り越えていけると思った。

そう思った矢先に、結婚の話が出てきた。
正直、2年前、3年前だったらとても踏み切れなかったけど、
今ならきっと大丈夫だと思う。
もしかしたら彼も、そう感じたタイミングで言ってくれたのかもしれない。

この先何があるかわからないけど、たぶん大丈夫。
この4年間で、自分の変え方と、大事な人への向き合い方を学んだ。
逃げずに何とかしようと立ち向かえる力を手に入れたから。

最後に。
この課題の内容は、彼には内緒だ。
「ほぼ日の塾」のことをすごく応援してくれているけど、
ここまで彼とのことをあけすけに書いたと知ったら
怒るかもしれないから、ほぼ日の塾の話題自体を出さないようにしている。
本当に怒られそうでちょっと怖い。

でも、もしこれを読むことがあったとしても、
怒らないでほしいなぁ。
こんなラブレター、他にはないと思うよ?

(終わりです。読んでくれてありがとうございました!)