愛と涙の父親参観的座談会?!
どうして実現したのか、不思議なくらいの座談会です。
あらためてお父さんについて話すと、
いままで見えなかった何かが見えてくる。
近いのか、遠いのか、正しいのか、ヘンなのか?
少し珍しめの父親を持ってしまった子供たちが、
お父さんについて、とってものびのび語る!
(後にお父さんのコメントが加筆されてます)

番外

今回は特別豪華プレゼントがあります!!
お申し込み方法など、
くわしくはこのページの最後をごらんください!
(第九回
ピノキオグッズの当選者の発表もあります)


今日6月15日は、父の日です。
みなさんのお父さんは、いま、
近くにいらっしゃいますか? それとも、
遠くにいらっしゃいますか?

読者のみなさんから
「お父さんと、いっしょ」宛に届いた
たくさんの、お父さんへのメッセージ。
「こんなにまで父のことを考えたことは
 いままでありませんでした」(誠一)
といううれしい声も、いただいているんですよ!

子どもの数だけある、「お父さん」の姿。
ここに、みなさんのお父さんを、
ご紹介いたしますね!

元を遠く離れて、嫁いでいます。
実家に電話をかけて父に代わってもらうと
さわやかな青年みたいな声で出てきます。
「お父さん、いい声だね〜」って言うと、
「いや、いやあ〜」って、まんざらでもなさげ。
母いわく、とっておきのよそゆきの声らしい。
父、80歳。
かなわないよなー親には。いつまでも。
(千恵子)

の父は登山が趣味。
幼いころから姉弟3人で日本全国の山に
連れていってもらっていました。

私が中学2年生のとき
夏休みを利用して白馬に行きました。
まだ小学生だった弟2人は、
登りながらも「お腹がすいた」ばかり言っているので、
父はしかたなく、登山道のすぐ横の
ちょっとしたがけっぷちみたいなところで
昼食を食べる準備をしてくれました。
メニューはサンドイッチと紅茶でした。
めいめいにモグモグとおいしく食べました。
そしてそのとき、弟が、がけの端っこに置いてあった
紅茶を取りに行ったのです。
ふと、弟の姿が消えたのです!
一瞬の空白のあと、父が
「ぅわぁっ〜〜〜〜〜!落ちたぁっっっ!」
と見たこともない慌てっぷりで叫び、
下に降りていきました。
見ると、頭からザーザー血を流して
弟が泣いているではないですか。
まだ携帯電話がなかった時代だったので、
父は頂上の公衆電話をめざして一人急行。
残された私はどうしていいのかまったくわからず、
半ベソで、拭いても拭いても真っ赤になるタオルで
弟の頭をおさえていました。

その数十分後、父はヘリコプターに乗って
救急隊と一緒に戻ってきて、
嵐のように弟を運び去って行きました。
困ったのは私ともう一人の弟です。
「二人で頂上まで登っとけ!」と言い捨て、
アイゼンだけを渡され、
夏山と言えど、雪の残る白馬でどうしろっちゅうねん!
アイゼンのつけかた知らんっちゅうねん!
などと四苦八苦。
そこへ、先程のヘリが戻ってきて、
私たちも、弟のいる長野の病院まで
連れていってもらえたのでした。
幸い、弟のケガは大事には至らず、
包帯+ネットのメロン頭で、笑顔を見せてくれました。

ですが、ヘリコプターのチャーター代が
100万円もかかってしまったのです。父は
「ほんとは150万と言われたけど、
 俺は100万に値切ったったわ」
と、何故か自慢げでしたが、
自分の不注意が招いたことだからと、
お小遣いから、毎月ローンで返すと宣言しました。
が・・・。
このあと、ミラクルが起きました。
宝くじで100万円が当たったのです!
無事無借金パパになれた父ですが、
その後家族全員、山に恐怖を抱くようになってしまい、
誰一人「お父さんと、いっしょ。」に
山に登っていません。
いつも父は控えめに誘ってくるのですが・・・。
もう10年も前のことだし、
そろそろ解禁にしてもいいかな、と思っている
今日このごろです。
(雅子)

つだったか、父の高校の同窓会に
いっしょに参加したことがありました。
そこで、父の若い頃の写真を
見せてもらいました。
そこには、バスケのユニフォーム姿の父が
映って
いました。
いつもの父というより
若いひとりの元気そうな青年でした。
たった一枚の写真がとにかく
不思議にじぶんに刺さってきたことを
憶えています。
家ではあんまり見せない笑い声や楽しそうな姿も、
いまでも目にやきついてます。
お父さんがお父さんをしていないときの
お父さん
を知るって体験が
あってよかったなぁと思っている、このごろです。
(のどか)

ちの父は、
大正8年生まれということもあってか、
向田邦子さんの小説にでも出てきそうな、
昔の「父という置物」という感じ。
今の世代の父と子のように、
楽しいコミュニケーションが、母を交えなかったら
ほとんどないといってもいいくらいでした。
とてもとっつきにくく、父に対して
あきらめにも似た感情を
持っていたのを思い出します。

私が小学校1年生のとき、父が転勤になり、
引っ越しをしました。
引っ越し先の家の外で、
同じくらいの年頃の女の子を見つけて、
「うちの子、ひろこちゃんって言うの。
 なかよくしてやってね」
って、その、「とっつきにくい」父が
頼んでいたんです。
今でもそのときの父のようすと女の子の顔を
はっきり覚えています。
父は元気で健在ですが、
なぜかそんなことを思い出すだけで、
涙が出てきてしまいます。
(ひろこ)

れは、中学の父親参観日、科目は美術。
うちの父は絵を書くのがうまかったのですが、
授業中に父が気になり後ろを向くと、
姿が見えない・・。
どこに行った?と、キョロキョロしていたら、
最後列の男子生徒の席に座り、絵の指導をはじめ、
あげく筆を取り上げ、塗っていました。
・・・やめて!お父さん。

父は普通のサラリーマンなんですが、
酒も飲まず友達もいません。
でもなんだか楽しそうです。
春は会社を勝手に抜け出して、
山へたけのこや山菜を取りに行き、
停電があれば会社を早退して、
熱帯魚の水の温度を保つために、
水の入れ替えにせいをだす。
「会社は?」とたずねると
「熱帯魚が死ぬからそれどころじゃない」と父。
小さいころは、
父はきっと窓際社員だろうと思ってました。
が、63歳を迎えたいまも、働いている父。

面と向かってしゃべったりしたことも
あまりないのですが
もくもくと自分の好きなことをし続ける
彼の姿を見ていたことが、
いろんなことを教えてくれた気がします。
(美紀)

に対して、
いまでも普通に接することができません。
平日はほとんど顔を合わせる事もなく、
どうやって接していいのかわからないまま
大人になってしまいました。
もしかしたら父親に対する
長い長い反抗期なのかもしれません。
「お前はいつもケンカ口調だなぁ」と言われる度に、
自分でも好きでそうしているわけではないので
悲しくなります。
どうしても父に対して大人になれない自分が
もどかしいです。
ただ、こういうことは無理に
どうにかしようとしても
ダメなんだろうとわかっているので、
時期が来るのを待っています。
(タバサ)

姉妹で三番目の私。
イイ子でもワルイ子でもなくて
父と二人っきりになると
話題を探して話しかけるような
お互いに気を使っている親子関係でした。
でも、中学生のときにどうしても観たい映画があって
それが夜の部の上映だったのです。
そこに、父がついてくることになりました。
なんで監視されるのかなぁと、思いながら
「理由なき反抗」を見終わった帰り道に
父が「お父さんは映画が大好きなんだ」とポロリ。
姉妹の中で一人だけが秘密をもらったようで
とてもうれしかった。
それが、父とのいちばんの思い出です。

それから、二度と一緒に映画を観ることはないけれど
対談を読んでいて思い出した、その夜の父。
父は今70歳を越えて、山歩きを楽しみにしています。
(KAORU)

子供が成長するにしたがって、
いろいろに変わる「お父さん」の姿。
お父さんとの距離感に、
悲しかったりうれしかったり、するんですね。
父子の関係は、ずうっと、魅力的に
変わっていくんだろうなあ、と思います。
「お父さんと、いっしょ。」ご愛読くださいまして、
ありがとうございました。

谷川俊太郎さんと賢作さん
横尾忠則さんと英さん
へのメッセージを
postman@1101.comまでお寄せくださいね。

※今回は、父の日スペシャルとして、
  豪華なプレゼントをご用意しています。
 このページのいちばん最後をごらんくださいね!

『ピノキオ』スペシャルエディション
 発売記念


「ゼペットさんとピノキオ」という、
父と子の愛情を描いた、1940年に生まれた名作
『ピノキオ』のビデオとDVDが
6月20日、スペシャルエディションで発売されます。
(『ピノキオ』って、じつは、
 お父さんが子供と観るには最高のストーリーなんですよ!
 『ピノキオ』について、くわしくは、
 こちらをご覧ください
『ピノキオ』の発売を記念して、
この「お父さんと、いっしょ。」の連載が
更新されるたびに1名さまに
ピノキオグッズのセットを
プレゼントいたします。


前回までプレゼントとなっていたピノキオグッズは、
●ピノキオ スペシャルエディションDVD
●ピノキオ オリジナル・サウンドトラック
     -スペシャルエディション
●ノベライズ本『ピノキオ』
●ピノキオ早期購入特典の
    「願いの★★★★★★」(コンペイトウ)
 
の豪華4点セットです!


第九回のピノキオグッズに当選した方は
静岡市のTさまです!
たくさんのご応募ありがとうございました!

今回のプレゼントは、特別版。
このページのいちばん最後に案内があります。
ぜひ、ご応募くださいね!

これまでの「お父さんといっしょ。」

第1回 ほめる父、こわい父、そして、ガゼボを作る父たちの話。
第1回 ほめる父、こわい父、そして、ガゼボを作る父たちの話。


第2回 ほかのお父さんと違うんですけど!
第2回 ほかのお父さんと違うんですけど!

第3回 めっちゃくちゃな父の世界観。
第3回 めっちゃくちゃな父の世界観。


第4回 お父さんが必ずする話。
第4回 お父さんが必ずする話。


第5回 お父さんからの手紙。
第5回 お父さんからの手紙。


第6回 おまえには、こんな風に生きてほしい。
第6回 おまえにはこんな風に生きてほしい。


第7回 娘の告白。
第7回 娘の告白。


第8回 「ほぼにちわ、とーちゃんです」
第8回 「ほぼにちわ、とーちゃんです」


第9回 「お父さんは、いつまでもカッコいい!」
第9回 お父さんは、いつまでもカッコいい!

父の日スペシャル★豪華プレゼントのお知らせです

お待たせいたしました!!
「ピノキオ」発売記念プレゼントのお知らせです。
今日は父の日スペシャル、豪華版です。
今回、プレゼントになるのは、こちら! ジャジャーン!


ディズニーデュアルプレイヤーと、「美女と野獣」DVDです!
ミッキーのカタチをしたリモコンがカワイイ!!
※デュアルプレイヤーは、VHSビデオプレイヤー+レコーダーと
  DVDプレイヤーが内蔵されています。

プレゼントご希望の方は、
メールの表題に「ピノキオ」と書いて、
●氏名
●住所
●ご連絡先電話番号
と、「お父さんと、いっしょ。」への感想を
ひと言お書き添えのうえ、
pino@1101.comまでメールにてご応募くださいね。

応募しめきりは、
  6月16日(月)午後11時となります。

※ご応募プレゼントの発送は6月20日以降となります。
 ご了承くださいませ。
 当選された方には、メールにてお知らせをいたします。

※応募メールにお書きくださいました感想は、
 「お父さんと、いっしょ。」をはじめとする
 ほぼ日刊イトイ新聞のページのなかで
 紹介させていただくことがあります。

このページの感想は、
メールの表題に「お父さんと、いっしょ。」と書いて、
postman@1101.comに送ってくださいね。

2003-06-15-SUN

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