愛と涙の父親参観的座談会?!

第7回 娘の告白。

更新されるたびに1名さまに
ピノキオグッズのセットをプレゼントいたします。
詳しくはこのページの最後をご覧ください!
(第六回当選者の発表もあります)


ほぼ日 皆さんのお父さんは、
今現在、何を考えているでしょうね?

(darlingがたまたま近くを通る)

あ、今何を考えてるんだろう、
あのお父さんは。

あんだ
ビクビク(笑)。

賢作
じゃあ、あんださん、爆弾発言、どうぞ。
問題発言とか(笑)。

あんだ
出したいんですけどねー(笑)。
ほぼ日 お父さんは、知られてないって 思ってるけど、
じつは知ってるというようなこと、ありますか?

あんだ
お父さんは気づいてないけど、
すっごい心に残っている、
ちょっと傷みたいな‥‥。

さとみ
あっ、あるんだ。

あんだ
うん。
あるときに、2人でおばあちゃんちに車で行ってて。
で、ふつうに車の中で遊んだりとかして。

るか
幾つくらいのときに?

あんだ
小3でした。
それで、「あのさー」とか言われて。
「なーに?」って言ったら、
「サンタさんって、
 いつから信じなくなった?」

って言われて。
でもわたし、まだ現役で信じてたんです。
「えっ?」
「いや、いつぐらいから気づいたの?」
みたいなこと言われたので、咄嗟に、
「いやっ‥‥き、去年くらいかなぁ‥‥」
みんな わーーー! やっちゃった! お父さん!

あんだ

それで、
「ずっと半信半疑っていうか、
 いるのかな? いないのかな?
 って感じだったんだけど、
 ま、去年ぐらいに気づいた‥‥かな?」
って言ったら、
「そっか、そっかー。お前も親になったら、
 ちゃんとしてあげなさいねー」って(笑)。

みんな あんだちゃん、優しい子だーーー。

さとみ
けっこう長く信じてたんだね。

あんだ
そうですね。
やっぱ、いるって信じたいっ、って思ってて。

賢作
いや、今いい話うかがいました。
ちょっと気をつけよう(笑)。

るか
ははぁ、いい話だ。
ほぼ日 去年ぐらいからって(笑)。
これ知ったら、お父さん、
ショック受けそう‥‥。

賢作
その、あんだちゃんのレスポンスいいね。
咄嗟の(笑)。
ほぼ日 でも、父は、そのレスポンスに
「ハッ!」とかなってないんだ。
ふつうに、ふーん、って?

あんだ
「あそっか、そっかー。最近だね」って。

賢作
いいなぁ(笑)。


横尾さんはどうでしょうね。
今、どんなことを考えてらっしゃるんだろう。

うちですか。
先週、家族会議をしたんです。
突然父が言いだしたんだけど、
「したい仕事だけをする」
ま、うちは営業するわけじゃないんですけど、
いただいた仕事をずっとこなしている状況で。
それは、もちろんすごく幸せなことなんですけど。

去年の12月に父が病気をして
入院をしてしまったんですけど、
そのときから、
ホームページで掲載している文章の中に
もう延々ずっと、
「今後は仕事の量を減らしてやりたい仕事だけをする」
って書いてるんです。
仕事がない今のご時世、
こんなこと書いていいのかなーって思ったんです。
でも、相当身体が弱ってたというか、
仕事もほんとに大変だったみたいで、
そう決めたんだと思います。

で、父は何を考えてるかっていうと、
「あ、これしたいな」っていうことを
かたちにしていきたいというふうに
考えてるんだと思います。
すいません! 個人的な話で。


賢作
理想的じゃないですか!それ。

うん。ぜひ、そうしてくださいって思ってます。
ちょっと唐突なんですけど、
今の父は、
これからの仕事の配分について
考えているんだと思います。


賢作
いや、オレがそう生きたい。
そう言える自分でありたい、クーッ。
なんで泣いてんだよ、泣くな、オレ(笑)。

本人もたくさん考えてるんでしょうね。
具体的に。じつは。


さとみ
この前、横尾さんとはちょっとニュアンスが
違うかもしれませんけど、糸井さんも
歯医者に行くよりも、
その仕事が大事かどうかっていうのを、
仕事を受けるかどうかの基準にする
っていう話を、
「ほぼ日」に書いてらっしゃいましたね。

どんどん来る仕事をぜんぶ受けてると、
やっぱりすごく、大変だし。
本当にやるべき仕事の
精度を上げることにもなるんでしょうね。

それがきっかけになって、
プラスに、良い方向に、きっと行くんでしょうね。
転換をする時期なんだと思います。


賢作
うちの父も、ちょっと言い方は違ってたけど、
やっぱり同じだと思う。
あの人、すごいマメで、
人よりかチャキチャキ自分が率先して
動くタイプなんですよ。
とにかく日常の瑣末な用事があって、
手紙書いたり税金の計算やったり本整理したり、
そういうことガーッと貯まっちゃうと、
「あ、詩でも書いてみようかな、詩書きたいな」
って気持ちになるって(笑)。
なにスカしてんだ、このやろう!
って感じなんだけど(笑)。

るか
かっこいい!

賢作
でももうそこまで行っちゃってるんだな、って。
もうやっぱり好きなことが一番だな、
っていう高みに達してしまったんだな。
もう2人とも引退してもらいましょう。
糸井さんには、
もうちょっと働いていただきましょう(笑)。


でも、自分のお父さんが今何を考えてるんだろうって
難しい質問だよなあ。
正直言って、改めて考えると、
わからないかもしれない。

 
<あさってに、つづきます!>   

★読者メール紹介!★
うちの父は普段娘(私)に接することは少ないです。
「僕の背中をみていれば、そのくらいわかるだろ?」
といったスタンスをとっています。
私にとっては、素っ気なく、物足りないのですが、
忘れられないエピソードがあります。

まだ小学校に通い始めた頃、
野菜ジュースが飲めない私を
父はハイキングに誘いました。
自分の足で2時間歩き、山頂に着いて
「う〜ん、のどが渇いた」といって、
父がリュックから出したのは野菜ジュース。
私はのどの渇きに耐えきれず、涙ながらに飲み干しました。
その時には「罠にはまった」と思いましたが
今となっては「お父さんってお茶目だなぁ」と
笑える話になりました。
(光)

お父さんってお母さんみたいに
あーだこーだと口うるさく言わずに、
ときどき、すごく大事なことを教えてくれる存在。
そんなふうにわたしの中では思っています。
だからこのエピソードって
すごくよくわかる!って思いました。
知らないうちに、
「なんでもやればできる!」みたいな
勇気を与えてくれたりするんですよねえ。
(るか)
------------------------------------------

私の父は非子煩悩な人で、
どうやったら子供が喜ぶとか
どっかに連れて行ってあげよう!とか
気が利くタイプではなく、
なにかを買ってくれるわけでもなく、
誕生日やクリスマスにお祝いしよう!
ってタイプでもなく、
家族から嫌われるわけでもなく、
頼りにされるわけでもなく
かといって、居場所がないわけでもなく。。。
って人です。

そんな父ですが、
何も言わなくても父なりの一定の家族に対する
愛情はなんとなく感じて育ってきました。
私が結婚するとき、幼なじみのお父さん(子煩悩)が
「父親参観日の時、シゲちゃん(わが父)は
 いっつも一番真中の前に他のお父さんを
 押しのけ押しのけ、一番まきちゃん(私)が
 良くみえるところに行ってた。
 俺は真似できやんかったな〜
 (はずかしいからというニュアンス)」
と教えてくれました。
そういえば、毎年毎年絶対に来てくれてたな。
不器用な父は、そういうわかりやすい
父親イベントが好きだったのかもしれないと思いました。

今年4月末で無事定年退職を迎え、
姉が第二子出産の為、初孫の子守り役をしています。
「わたしらにはそんなことしてもらわんかった!」と
姉と私で言いまくっています。
(真紀)

そうそう、父は娘には照れて不器用なものですね。
でも、あまりにもかゆいところに手が届くような
パパだったら、ちょっとこわいかも・・・。
(羨ましい気もしますけど)
お父さんは、
少し物足りないくらいでいてくれるほうが
ほっとしますよね!

(さとみ)
★★★★★★

『ピノキオ』スペシャルエディション
 発売記念


「ゼペットさんとピノキオ」という、
父と子の愛情を描いた、1940年に生まれた名作
『ピノキオ』のビデオとDVDが
6月20日、スペシャルエディションで発売されます。
(『ピノキオ』って、じつは、
 お父さんが子供と観るには最高のストーリーなんですよ!
 『ピノキオ』について、くわしくは、
 こちらをご覧ください
『ピノキオ』の発売を記念して、
この「お父さんと、いっしょ。」の連載が
更新されるたびに1名さまに
ピノキオグッズのセットを
プレゼントいたします。


プレゼントとなるピノキオグッズは、
●ピノキオ スペシャルエディションDVD
●ピノキオ オリジナル・サウンドトラック
     -スペシャルエディション
●ノベライズ本『ピノキオ』
●ピノキオ早期購入特典の
    「願いの★★★★★★」(コンペイトウ)
 
の豪華4点セットです!


第六回のピノキオグッズに当選した方は
静岡県の Sさまです!
たくさんのご応募ありがとうございました!
毎回更新毎に抽選しますので、
ふるってご応募ください!

プレゼントご希望の方は、
メールの表題に「ピノキオ」と書いて、
●氏名
●住所
●ご連絡先電話番号
と、「お父さんと、いっしょ。」への感想を
ひと言お書き添えのうえ、
pino@1101.comまでメールにてご応募くださいね。

応募しめきりは、「お父さんと、いっしょ。」の
 連載が更新された日の翌日の、午前11時となります。
(たとえば、6月4日水曜日に連載が更新された場合は、
 6月5日木曜日午前11時が
 プレゼント応募しめきり時間となります。
 つまり、連載が更新されてから、まる24時間が
 ご応募の期間となります)
※ご応募プレゼントの発送は6月20日以降となります。
 ご了承くださいませ。
 当選された方の発表は、
 次回更新のこのページで行ないます。
※応募メールにお書きくださいました感想は、
 「お父さんと、いっしょ。」をはじめとする
 ほぼ日刊イトイ新聞のページのなかで
 紹介させていただくことがあります。

2003-06-09-MON

BACK
戻る