これまでのこと、ブタフィーヌさんのこと。

第3回 たかしまさん、システムエンジニアになる。

── 山梨大学の計算機科学科を卒業して、
普通に就職をするんですか?
たかしま はい。日本ユニシスっていう会社に
システムエンジニアとして就職しました。
── 大きい会社じゃないですか。
たかしま ちょうど就職しやすいときだったんです。
推薦で入れたんですよ。
だから、全然苦労はせず。
── それで、東京に出てくることになる?
たかしま それが、東京で半年間研修をして、
希望を聞かれたとき、
アパレルを希望したんですね。
── アパレル?
アパレルのSE?
たかしま アパレル会社のシステムを構築したりする部門ですね。
なんか華やかそうでいいなと思って。
そうしたら大阪勤務になるんです。
大阪で、ある大手の
アパレルメーカーの担当になりました。
そこで3年働いてました。
── なかなか、「いま」につながらないですね。
たかしま はははは。
そうですねー。
── 3年間の大阪勤務は
どうでしたか。
たかしま 会社の寮に入っていたんで、
寮の先輩とか、同期とかが、
遊び仲間になってくれました。
いろいろ会社の部活に入ってましたね。
テニス部とか、ソフト部とかあって。
── 大きい会社だから。
いろいろあるんですね。
なんかちょっと大学の延長みたいなたのしさが。
たかしま ぼく、大学が空手部だったんで。
── ええー!
たかしま そういう意味での大学生活がたのしくは、
なかったんですよ。
体育会系だったんです。
その反動もあって
会社のヨット部とかテニス部とかいうのが、
またたのしくて。
── あの、なんで、
大学で空手部に入ったんですか?
たかしま 小学校のときに、ちょこっと剣道をやって、
中学では陸上をやったんですけど、
高校は、もう陸上がしんどかったんで、
映画研究部に入って、
8ミリ映画を撮ったりとかしてました。
── それがなぜ空手に。
たかしま はははは。
ぼくも、大学入ったらたのしい部に入りたいと
思ってたんですけど、
買った家具を寮に持って帰ろうと思って、
担いで歩いてたから、
空手部の勧誘の先輩が来て、
「きみ、力、あるねー」
って、自衛隊の勧誘みたいに。
「見学においで」
「きみ、いい体してるね」
「空手部入んない?」
「発声練習してごらん」
「ちょっとやってみる?」
とか言われているうちに、
目の前で、真新しい道着の入った袋を
びりびりって破いて、
「これ着てみたらいいじゃない」。
── はははは。
たかしま そんなことやってるうちに練習が終わり、
みんなで並んで正座して
道場の神様に挨拶というので、
ぼくも一緒に並んでたら、
主将がその神様に向かって
「今日も新しい部員が入りました!」。
── はははは。
それで4年までやったんですか?
たかしま やりました。
── じゃあ、段もお持ちで。
たかしま 一応二段までは、取らせてもらえるんですけどね。
── 黒帯じゃないですか。
4年生のときには、
その手段で新入部員を入れたりしたんでしょう。
たかしま そうです。
伝統的な手段ですね。
── 「フォト絵」の福田さんは
大学で少林寺拳法部に入っちゃって、
先輩がつけてる剣道の硬い胴着を
打ちつづけて割るか、
こぶしから血が出るまでか、
殴り続けるっていうのをやって、
「これは、筆が持てなく」なると
辞めたらしいですけど。
たかしま 福田さんには、いろいろと、
シンパシーを感じるんですよ。
── 今度ご紹介します。
2008-12-10-WED
(つづきます!)
前へ 次へ