2匹のねこがやってきて、去ってった。〜ミッツと牛との日々〜
第2回

あたらしく来た子は、保護されてから長いあいだ、
ミグノンのお店にいた。
はじめは、ひとがまったく触れないほどに、
ギャオギャオしていた。

▲気に入らないので、噛み付く。

お店で少しずつ慣らして、
だいぶ触れるようになったという。
(そういう子がひとに慣れるようになることを、
 わたしたちは「攻略」と呼んでいる)

▲目つきが悪い。

長いサバイバル生活の末の保護で、
ガリガリにやせていたので、
ミグノンで、たくさんごはんをもらって、
すっかり、ふくよかになっていた。

わが家に来て、ケージのとびらを開けても、出てこない。
少しほおっておいたら、姿が見えなくなった。
どうやら、押入れの中にいるらしい。
のぞきこむと、シャーシャーと威嚇してきた。
ま、すぐに慣れるだろう。とほおっておいた。

すごく食いしん坊だと聞いていたけど、
緊張しているからか、まったく食べない。
心配だけど、そのうち、食べるだろう。

こんな状態で、里親が見つかるのかどうか、
心配だ。

▲目つきが悪い。

(つづく)

2012-04-30-MON
前へ 次へ

感想を送る ツイートする ほぼ日ホームへ