第9回 もう二度と無理でしょう。
ほぼ日 文字で伝わってるかどうかわからないんですが、
お話のテンポがすごくいいんですよ。
当時からみなさんの雰囲気はこうだったんですか。
トマト 会話のテンポ、早いよね。
きっと、あいもかわらず
なかよしなんだと思います。
お母さんがいて、お兄ちゃんがいて‥‥
なんとなく縁がつながって、
家族的な感じ。
桜井 そうかも。
福原 ウゴウゴルーガ以降も
番組のナレーションを何本も
やってもらいました。
トマト 誰かに言いにくいようなことを
ちょっとやってよ、って頼まれたり。
ほぼ日 一日の業務のうち、
ウゴウゴルーガが占めていた
パーセンテージは
どのくらいでしたか?
桜井 みんながその仕事をしてましたね。
ほぼ日 百パー?
トマト 百パーです。
福原 番組が終わったとき、あるスタッフに
「私の青春を返して」
と言われました。
桜井 1年半、スタッフ全員、
百パーでした。
福原 月曜か火曜にスタッフルームに行って、
スタジオの収録が隔週であって、
週のうち編集室に
4日か5日、いましたから。
トマト 土曜は全員で集合して
MA室でナレーション撮りです。
ほぼ日 泣けてきました。
トマト プロデューサーまでガヤ隊になって、
ブースに入って。
福原 語学のコーナーがあったの、知ってる?
ほぼ日 はい、おぼえてます。
福原 当時、MAの収録を
六本木でやってたんですけど、
六本木に普通に歩いていた外国人の方を
スタッフにナンパしてきてもらってたんです。
ほぼ日 ?!?!
トマト スカウトしてくるんです。
福原 あれは
「たまたま来た国の人の言葉」だったんです。
一同 ははははははは。
福原 外国の人ってパッと見、
何人かわからないでしょ?
ほぼ日 はああああ、ナンパしてきた人だったんですか。
桜井 いろんなコーナーで、
どこの誰だかわからない人の声が
入ってたりするんですよ。
お礼したくてもできない。
福原 みんな、喜んで来てくれましたよ、
ウゴウゴルーガといったら。
ほぼ日 ‥‥いまも、番組制作体制はそんな感じですか。
福原 そんなわけないじゃないですか。
ぜんぜん、ありえないじゃないですか。
一同 ははははははは。
福原 コンプライアンスでダメでしょう。
適正業務とか‥‥
桜井 CSR的にもダメですし、
適正業務的にもダメでしょう。
トマト 何本か放送した時点で中止です。
福原 できないできない。
もう無理です、無理でしょう、それはね。
桜井 まず、あそこまで超過勤務したらだめですし。
福原 いけないことばかりです。
ダメなことだらけです。
そもそもこういう番組は最初から
成立しないですよ。企画が通らない。
一同 はははは。
桜井 そうだね。
ほぼ日 もういちど、こういう番組が見たい、
という声があったら‥‥
福原 いや、もう時代が違うでしょう。
桜井 もういちどあれをやれるほど
テレビ業界もあまくないです。
過去のものだから‥‥なつかしい、わけで。
私は、それでいいんだと思ってます。
福原 ウゴウゴルーガが終わったのは、
ちょうど15年前の3月25日です。
今回のDVDを編集して、
あの頃のスタジオの空気を思い起こしました。
それがね、いまの時代とそっくりなんですよ。
円高だとか、株が下がったとか
そういう話がたくさん出てきました。
当時はバブルが崩壊した直後で、
あの後に、失われた10年がつづき、
氷河期になっていく。
そういうことのはじまりの時代でした。
もしかしたら、いまもそうじゃないかな。
ほぼ日 うん、そうかもしれませんね。
福原 当時と同じような時代が来たのかもしれない。
それが、VTRを見ていてわかりました。
いまだから、これを出す意味があるのかもな、
という感じがするんです。
 
  3人の会話のテンポ、ごらんになりたい方は
こちらの動画をごらんくださいね。
 
(つづきます)
2009-04-06-MON
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