| ほぼ日 |
福原さんは、年末年始返上で
今回のＤＶＤを編集なさったと
うかがったんですが、
お正月休みがなくなってショックとか、
そういうことはないんですか。 |
| 福原 |
いや、そもそもお正月休みとか、
我々はそんなにないから。 |
| ほぼ日 |
ふつうの出来事で。 |
| 福原 |
ふつう、ふつう。 |
| ほぼ日 |
おやじむしやプリプリはかせの
新作を追加するのも、ごくふつうに‥‥ |
| 福原 |
でも、パッと見、
ぜったい新作ってわからないです。 |
| 一同 |
ははははは。 |
 |
| 福原 |
それくらい現役感があるんです。 |
| ほぼ日 |
おやじむしはたしか、
あるセクションの偉い方に
なられているんですよね。
それなのに、新作を？ |
| トマト |
口説くのは私の役目でした。 |
| 福原 |
ナレーション撮りのとき、
できないできないといいながら、
紙にいっぱいおやじ用語を書いてたね。 |
| 桜井 |
みんなそれぞれ、説明しなくても
要求されてるものがわかるからね。 |
| 福原 |
おやじむしのメモ、保存してありますよ。
ＤＶＤ特典でつけてもいいかなと思うくらい、
くだらない。 |
| ほぼ日 |
（それはきっと、
Macに入ってるんですよね‥‥） |
| トマト |
（うん‥‥涙‥‥） |
 |
| ほぼ日 |
ところで福原さん、スタッフの方を
キャラクターの声に起用することは
最初からもくろんでいらっしゃったんですか？ |
| 福原 |
んー、最初は
声優さんにやってもらおうという
話だったんだけど、
ひとつには、お金がない、と。 |
| ほぼ日 |
また（笑）。 |
| 福原 |
うん。あとは、テストのときに
トマトちゃんとかシュールくんが
すごくよかったんですよ。
そのほうが、自由度がきくし、
お金がかからないし。 |
| 桜井 |
説明の手間が省けるし。 |
| 福原 |
プロデューサーの桜井さんは
もともとアナウンサーだし、
こりゃいいな、と。 |
| ほぼ日 |
本人に打診する何日前くらいから、
そう思ってたんですか？ |
| 福原 |
打診というより、
そう決まったのは収録の１週間前ですよ。 |
| ほぼ日 |
え？ |
| 桜井 |
そうそうそうそう。 |
| ほぼ日 |
‥‥‥‥。 |
| トマト |
1週間前のテストのとき、私は
ウィンナーのキャラクターでした。 |
| ほぼ日 |
トマトちゃんじゃなくて？ |
| 福原 |
デザインの岩井（俊雄）くんも
ぜんぜん間にあってなくて（笑）。 |
| トマト |
ウゴウゴくんとルーガちゃんは
最初はウィンナーの映像見ながら
しゃべったの。 |
| ほぼ日 |
１週間前‥‥。
えーっと、テレビ局ではスタッフの方が
キャスト役をするのは
よくあることなんですか？ |
| 福原 |
ええ、昔はアナウンサーが
ドラマに出るなんてことは
あることでしたし。 |
| 桜井 |
いやいや！
アナウンサーがドラマに出ることは
自然だけれども
ＡＰ（アシスタントプロデューサー）が
トマトちゃんをやるのは
あんまりないと思う。 |
| 福原 |
あ、そうか。 |
| トマト |
そうですよ。 |
| 福原 |
それは桜井さんが
プロデューサーだったことが大きいと思う。
アナウンサーがプロデューサーだから
声が出ても違和感ないし、
だったらほかの人も変じゃない、
ってことになって。
それに、スタッフがみんな達者だったんです。
シュールくんは
もともと役者を目指してましたし。
トノサマも役者でしたし。 |
| 桜井 |
福原さんが、引き出すのがうまいんですよ。 |
 |
| ほぼ日 |
作家さんは、どのあたりまで
セリフを書かれるんですか？ |
| 福原 |
作家はベースを書きますが、
ブースの中に入っちゃったら、
あとは本人まかせです。
ネタが足りなくなったときに
作家のベースを参考にしてもらうくらいで、
あとはみんな自分でやってました。 |
| トマト |
トマトちゃんの台本、最後のほうは
すごかったですよ。
「花粉症の話」
「好き嫌いの話」
って、お題が何行か書いてあるだけ。 |
| 桜井 |
あとはみんな、台本に手書きでメモを書き込んで。 |
| ほぼ日 |
じゃあ、最後のほうは丸投げ‥‥ |
| 福原 |
いや、最初から丸投げみたいなもんです。
全部丸投げ。 |
 |
| 一同 |
わはははは。 |
| ほぼ日 |
ひえー。
でも、番組内容は
「そこ頼み」みたいなところもありますよね。 |
| 福原 |
しかも、お金がなかったからみんな社員でしょ？
あらゆる意味でコストのかからない番組でした。 |
| （つづきます） |
| 2009-04-03-FRI |
