ーー 秋山さんは、
他の方の回文を集めるのもお好きだと
おっしゃっていましたよね。
秋山 いいな、と思った回文は
けっこうTwitterでも
紹介しているんですよ。
今日も集めて持ってきたんですけど、
これとか、かなり好きです。
誰がつくったのかわかりませんが‥‥。



山内 ‥‥こーれは、名作ですねえ。
ーー すばらしい。
秋山 聞いた瞬間に、衝撃が走りますよね。
これも、なかなか。



山内 ふふふ、いいですねー。
さきほども言いましたが、
私は、ちょっとエロが
入っているのが好きなんですよ。
秋山 わかる(笑)。
ーー インパクトがありますもんね。
秋山 そしてこっちは、
小説家の森博嗣さんの作品です。
これは、長さもすごいですよ。


出典:森博嗣『虚空の逆マトリクス』〈講談社文庫〉に
   収録されている短編「ゲームの国」より。

ーー うわぁーー。
この長いの、
全部が回文なんですね。
山内 これ、最後が特にいいですね。
「‥‥まだ独りもいいが、家内はいます」って。
おもしろーい。
なんか、回文にもジャンルがありますよね。
長いものをつくられるかたと、
ひとことでくすっと笑えるものを好むかたと。



秋山 あ、そうだ、山内さんは、
ご自分の苗字が回文にしづらいと
おっしゃってましたが
「あゆ」だと
回文にしやすいですね。
「ゆーあー、あゆ?」みたいな。
山内 そうそう、そうなんですよ。
「You are Ayu?」って
できますね。
ーー あの‥‥英語の回文で、
こういうのも見つけました。
以前、宇多田ヒカルさんが
Twitterで紹介していたんですけど、
これも、有名らしいです。



山内 へ~。これは知らなかったです。
秋山 うん。
ーー そして、こちらは古代ギリシャ語ですけど
これも後ろから読んでも同じなんですよ。



山内 意味を聞くと、
へえ~って思っておもしろいです。
ーー 大昔から、どこにでも
回文が好きな人っていたんですね。
山内 あの、みていて思ったんですけど、
日本語の回文は、音ですよね。
でも、外国語はスペルの回文。
考え方が違っていて
おもしろいですね。
秋山 つまり、「山本山」みたいな感じですよね。
ーー ああ、たしかに!
あと、下から演奏しても
上から演奏しても同じになる
「音楽の回文」っていうのも
ありました。
「ハイドンの交響曲47番」とか。
山内 へぇー! ハイドン?
ずいぶん古い曲ですね。
秋山 それさ、作曲家が
「めんどくさいから半分考えて
 半分折り返しちゃえ」
って思ったのかも‥‥?
ーー (笑)
山内 ありえますねー。
ーー 最後に、こんなのもありました。



山内 あ、これは、間の363がすごいですね。
間の数字をとっちゃうと何でも同じだけど、
この間が回文になっている
数字をみつけるのは大変ですよ。
秋山 うん、これは、ある意味
世界各国の人がわかる回文ですね。
山内 たしかに、数字ですから
言葉が通じなくても、
わかりますもんね。
ーー 回文が好きなかたって、
さがせば、けっこういそうですよね。
山内さんは、回文好きなかたがあつまる
コンテストに
応募されたことがあるとか‥‥。
山内 そうなんです!
コンテストじゃないんですけど、
Eテレの『ピタゴラスイッチ』のなかで、
視聴者から5文字の回文を募集して、
それをあつめて歌をつくる
「こたつたこ」っていう
企画があったんです。
こたつたこ~♪
いかとかい~♪
くらげらく~♪ っていう歌で。
秋山 あ、ぼくも応募しました(笑)。
山内 えっ!
ーー 秋山さんも!?
秋山 出した(笑)。
山内さんは、採用されました?
山内 はい、たくさん出して
1個だけ採用されました。
秋山 おおっ、すごい!
山内 いや、すごくないんです。
つくったのは、
「かぶのぶか(カブの部下)」って
いう回文だったんですけど、
「かぶのぶか」って読み上げられた瞬間、
「やったーーーーーーー!」
ってガッツポーズしたら、
‥‥「『かぶのぶか』◯◯さん、ほか810名」って
読み上げられてしまって。
ガーーーン! って(笑)。
ーー 「かぶのぶか」を考えたかたが、
そんなにもおられた‥‥。
なかなかハードルが高いんですね。
山内 自分の名前で出したら、
他局のアナウンサーだとバレて
落とされるかもしれない、とまで考えて、
結婚後の姓で出したのに、
そこはあまり関係なかったみたい。
ーー (笑)
秋山 でも、ぼくは採用されなかったですよ。
何度か出していたのに‥‥。
山内 たまに
考えたひとが「1人」とか
「2人」という回文があって
すごいなーと思いませんでした?
秋山 そうそう。
山内 今でも覚えているのが
どなたかが考えられた
「みけうけみ(ミケ受け身)」ですね。
秋山 いいね。
ーー 「みけうけみ」
思いつきそうで、思いつかないです。
(つづきます)

2013-05-16-THU