ユーロ紙幣のデザイン、 市民が投票で決める?!
みなさん、ボンジュ~ル。 突然ですが、みなさんは ユーロ紙幣を見たことありますか? ヨーロッパを旅したことがある方も きっと多いから見たことある人 きっといっぱいいると思うのだけど、 あのデザイン、 もうすぐ変わるかもしれないんだよ!
ユーロが誕生したのは2002年。 私が渡仏する前の年でした。 表側には「窓や扉」のデザイン、 裏側には「橋」がデザインされている ユーロ紙幣がずっとお馴染みでしたが、 これが初めて全面リニューアル されるそうなのです。 しかも今回、 欧州中央銀行(BCE)がとった方法が とっても面白いのです♪
「市民のみなさん、 デザインを一緒に選んでみてね」 とオンライン投票をしているんだよ!
ちょうど7月23日から、 ECBの特設サイトで オンライン投票が始まりました (投票の締め切りは9月21日)。 今まさに、投票の真っ最中なのです。 自分が毎日使う紙幣のデザインを 自分でも投票できるなんて、ちょっと面白くて 私ももちろん投票済みです♪
7月23日から欧州中央銀行のサイト内で始まった、 新ユーロ紙幣のデザイン案の投票サイト。 選ばれた10案どれも素敵なものばかり。 © European Central Bank
候補デザインは2つのテーマに分かれていて、 それぞれ5案ずつ、 全部で10案が公開されているよ。 テーマAは「欧州の文化」、 ヨーロッパの芸術・科学・歴史を 形づくった偉人が描かれているシリーズ。 5ユーロ:マリア・カラス(オペラ) 10ユーロ:ベートーヴェン(音楽) 20ユーロ:マリー・キュリー(科学) 50ユーロ:セルバンテス(文学) 100ユーロ:レオナルド・ダ・ヴィンチ(美術) 200ユーロ:ベルタ・フォン・ズットナー(平和運動)
テーマBは「川と鳥」、 ヨーロッパの豊かな自然をテーマにしたシリーズです。 カワセミ、コウノトリ、ソリハシセイタカシギなど、 ヨーロッパ各地の野鳥と、 国境を越えて流れる川の風景が描かれています。
「欧州の文化」vs「川と鳥」 全然違うテーマだけどとても素敵だよ。 ひとつは偉人の肖像画でちょっとクラシックな感じ、 もうひとつは自然をテーマにした やさしくダイナミックな感じ。 どちらが好みかは、人によって全然違いそうだよね?!
こちらがAからJまで1200以上の応募の中から選ばれた10案。 「欧州の文化」(偉人シリーズ)と「川と鳥」という 2つのテーマから、それぞれ5つずつ選ばれています。 表と裏のデザイン、どれも素敵なものばかり。 © European Central Bank
このプロセス、実は2021年ごろから 始まっていたんです。 まず市民アンケートで 「どんなテーマがいいか」を募って、 テーマを2つに絞り、2025年から EUに住むデザイナーを対象にデザインコンペを実施。 1,200件以上の応募の中から、 21人の専門家からなる審査員が 10案を選出したそうです。
そして今がその次のステップ、 市民投票のフェーズというわけだよ。 この結果をもとに、2026年末、 ECB理事会が最終デザインを決定して、 その後印刷・製造・流通と進んでいくんだけど、 実際に新しい紙幣がお財布に入ってくるのは、 さらに数年先になる予定だよ!
今行われている投票は あくまでも「参考意見」であって、 「国民投票」ではないんです。 最終決定はあくまでもECBの理事会が行います。 あくまでも参考ではあるのですが、 ただ、「大好き😍」から「大嫌い😡」まで 絵文字で評価する形式が、 誰でも参加しやすくてわかりやすいですよね。
あくまでも「参考のひとつ」という、 誰でも投票できるオンライン投票システムですが、 こんな風に「大好き」「大嫌い」まで 5つのランクで選べるようになっています。 © European Central Bank
この投票、建前上はユーロ圏在住者向けなんだけど、 特にアクセス制限はないようで? 日本からも参加できてしまうみたいだよ。 まあ最終決定はあくまでもECB理事会が行うし、 ネットだけでは回答が偏るということで、 別途きちんと代表サンプルで世論調査も 実施されているので、 あくまでも「参考」なのだけど、 のぞいてみるのも面白いかもしれないね! 自分の選んだユーロが旅行のときに使えたら ちょっと嬉しくなるよね♪
2002年からずっと変わらなかった ユーロ紙幣がついにリニューアル。 どんなデザインになるか、とっても楽しみ! 10案を並べて見比べると、 これがなかなか悩ましいくらい どれも素敵で‥‥。 さっすがこういう時に センスの塊だなあ‥‥と感心してしまう 選べない選択肢ばかりです。 みなさんはどれが好きですか?
これが今のユーロ紙幣。表は「扉や窓」、 裏は「橋」がテーマになっています。 100ユーロや200ユーロや500ユーロ紙幣は お店が受け取りたがらないので使いにくく、 私生活で見ることはほぼありません。 だから私も持っておらず。 ちなみに500ユーロ紙幣は2019年に新しい発行が 停止されていて、新紙幣では完全に廃止されるのだそう。
毎日使うお金のデザインを みんなで一緒に考えるって、 なんかいいよね。 ECBの公式サイトで9月21日まで アンケートに答えられるから、 気になった方はぜひやってみてね。 それでは今週もよい1週間を!
みんなはどのデザインが好き? 素敵なデザインが多くて迷っちゃうよね!
*とのまりこさんの本*
「シンプルシックで心地よい暮らし パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」 出版社 : 世界文化社 発売日 : 2021/5/29
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
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