バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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ユーロ紙幣のデザイン、
市民が投票で決める?!

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ユーロ紙幣のデザイン、
市民が投票で決める?!

バブー

みなさん、ボンジュ~ル。
突然ですが、みなさんは
ユーロ紙幣を見たことありますか?
ヨーロッパを旅したことがある方も
きっと多いから見たことある人
きっといっぱいいると思うのだけど、
あのデザイン、
もうすぐ変わるかもしれないんだよ!

とのまりこ
ユーロが誕生したのは2002年。
私が渡仏する前の年でした。
表側には「窓や扉」のデザイン、
裏側には「橋」がデザインされている
ユーロ紙幣がずっとお馴染みでしたが、
これが初めて全面リニューアル
されるそうなのです。

しかも今回、
欧州中央銀行(BCE)がとった方法が
とっても面白いのです♪

バブー
「市民のみなさん、
デザインを一緒に選んでみてね」
とオンライン投票をしているんだよ!

とのまりこ
ちょうど7月23日から、
ECBの特設サイト
オンライン投票が始まりました
(投票の締め切りは9月21日)。
今まさに、投票の真っ最中なのです。
自分が毎日使う紙幣のデザインを
自分でも投票できるなんて、ちょっと面白くて
私ももちろん投票済みです♪

7月23日から欧州中央銀行のサイト内で始まった、
新ユーロ紙幣のデザイン案の投票サイト。
選ばれた10案どれも素敵なものばかり。
© European Central Bank

バブー
候補デザインは2つのテーマに分かれていて、
それぞれ5案ずつ、
全部で10案が公開されているよ。

テーマAは「欧州の文化」、
ヨーロッパの芸術・科学・歴史を
形づくった偉人が描かれているシリーズ。
5ユーロ:マリア・カラス(オペラ)
10ユーロ:ベートーヴェン(音楽)
20ユーロ:マリー・キュリー(科学)
50ユーロ:セルバンテス(文学)
100ユーロ:レオナルド・ダ・ヴィンチ(美術)
200ユーロ:ベルタ・フォン・ズットナー(平和運動)

とのまりこ
テーマBは「川と鳥」、
ヨーロッパの豊かな自然をテーマにしたシリーズです。
カワセミ、コウノトリ、ソリハシセイタカシギなど、
ヨーロッパ各地の野鳥と、
国境を越えて流れる川の風景が描かれています。

バブー
「欧州の文化」vs「川と鳥」
全然違うテーマだけどとても素敵だよ。
ひとつは偉人の肖像画でちょっとクラシックな感じ、
もうひとつは自然をテーマにした
やさしくダイナミックな感じ。
どちらが好みかは、人によって全然違いそうだよね?!

こちらがAからJまで1200以上の応募の中から選ばれた10案。
「欧州の文化」(偉人シリーズ)と「川と鳥」という
2つのテーマから、それぞれ5つずつ選ばれています。
表と裏のデザイン、どれも素敵なものばかり。
© European Central Bank

とのまりこ
このプロセス、実は2021年ごろから
始まっていたんです。
まず市民アンケートで
「どんなテーマがいいか」を募って、
テーマを2つに絞り、2025年から
EUに住むデザイナーを対象にデザインコンペを実施。
1,200件以上の応募の中から、
21人の専門家からなる審査員が
10案を選出したそうです。

バブー
そして今がその次のステップ、
市民投票のフェーズというわけだよ。

この結果をもとに、2026年末、
ECB理事会が最終デザインを決定して、
その後印刷・製造・流通と進んでいくんだけど、
実際に新しい紙幣がお財布に入ってくるのは、
さらに数年先になる予定だよ!

とのまりこ
今行われている投票は
あくまでも「参考意見」であって、
「国民投票」ではないんです。
最終決定はあくまでもECBの理事会が行います。
あくまでも参考ではあるのですが、
ただ、「大好き😍」から「大嫌い😡」まで
絵文字で評価する形式が、
誰でも参加しやすくてわかりやすいですよね。

 

あくまでも「参考のひとつ」という、
誰でも投票できるオンライン投票システムですが、
こんな風に「大好き」「大嫌い」まで
5つのランクで選べるようになっています。
© European Central Bank

バブー
この投票、建前上はユーロ圏在住者向けなんだけど、
特にアクセス制限はないようで?
日本からも参加できてしまうみたいだよ。
まあ最終決定はあくまでもECB理事会が行うし、
ネットだけでは回答が偏るということで、
別途きちんと代表サンプルで世論調査も
実施されているので、
あくまでも「参考」なのだけど、
のぞいてみるのも面白いかもしれないね!
自分の選んだユーロが旅行のときに使えたら
ちょっと嬉しくなるよね♪

とのまりこ
2002年からずっと変わらなかった
ユーロ紙幣がついにリニューアル。
どんなデザインになるか、とっても楽しみ!

10案を並べて見比べると、
これがなかなか悩ましいくらい
どれも素敵で‥‥。
さっすがこういう時に
センスの塊だなあ‥‥と感心してしまう
選べない選択肢ばかりです。
みなさんはどれが好きですか?

これが今のユーロ紙幣。表は「扉や窓」、
裏は「橋」がテーマになっています。
100ユーロや200ユーロや500ユーロ紙幣は
お店が受け取りたがらないので使いにくく、
私生活で見ることはほぼありません。
だから私も持っておらず。
ちなみに500ユーロ紙幣は2019年に新しい発行が
停止されていて、新紙幣では完全に廃止されるのだそう。

バブー
毎日使うお金のデザインを
みんなで一緒に考えるって、
なんかいいよね。
ECBの公式サイトで9月21日まで
アンケートに答えられるから、
気になった方はぜひやってみてね。
それでは今週もよい1週間を!

みんなはどのデザインが好き? 
素敵なデザインが多くて迷っちゃうよね!

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

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バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

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illustration:Jérôme Cointre