志村宏さんの染めワークショップ志村宏さんの染めワークショップ

atelier shimura(アトリエシムラ)」の
染師、志村宏さんが
季節ごとにTOBICHI②で
染めのワークショップをひらきます。
それぞれの季節の植物からは
どんな色がうまれるのでしょうか?
事前お申込み制、
有料のワークショップです。
ぜひ、季節の色を
感じにいらしてください。

志村宏さんのこと

志村宏(しむら ひろ)

染師。1981年うまれ。

染織家・志村ふくみさんの孫で、
志村洋子さんの次男。

大学生のときに農業と出会い、
ながらく京野菜づくりにたずさわったあと
30歳をすぎてから染めの世界に入る。

現在は、
志村ふくみさん、志村洋子さんの
紬織り(つむぎおり)の芸術精神を受け継ぐブランド、
アトリエシムラの染めを担当。

山や野で染料を調達するだけでなく、
野菜づくりの経験から
藍や臭木、クチナシなど、染料になる植物の栽培も手がける。

志村宏さんへのインタビューはこちら。]

山から、野から、畑から色を。

アトリエシムラ関連のコンテンツはこちら。]

はじめての志村ふくみ

はじめての染め、織り。

シムラの着物ミナの帯

atelier shimura がはじまる。

atelier shimura 3つの催しのススメ。

▲赤い実をつけた冬青の木。10月~11月ごろに実をつけます。

前回の「秋」では、
「胡桃(くるみ)」を染めました。

食べておいしい胡桃からは、
こんな色が現れましたよ!

▲染めたストールを見せ合う参加者のみなさん。

ぜんぶいい色ですね!

前回のワークショップのようすは
こちらのレポートにまとめましたので、
ぜひご覧ください。

この染めワークショップでは、
春に「梅」、夏に「枇杷(びわ)」、
秋に「胡桃(くるみ)」と、
親しみのある植物から
色をいただいてきました。

冬の回で染めるのは「冬青」と「梔子」。

前回までと比べると、
あまり知られていない植物かもしれません。

宏さんは、どうして
この2つの植物を選ばれたのでしょうか?

今回の植物は冬青です。

読み方が難しいですが、「そよご」と読みます。

冬青の葉は、波打ったような形をしていて、
風にそよぐことから冬青と名付けられました。

冬でも青々としていて、
赤い実が付いているので、見つけやすいです。

志村の工房では
昔から冬の染料として冬青を染めています。

冬青はその見た目とは裏腹に、
色は熱いというか、希望にあふれている感じがします。
それは寡黙な人が持つ優しさのように思います。

そんな冬青と、
今回の糸染め用に梔子を用意しました。

梔子は、
太陽の光がそのまま実に詰まったようです。

冬青が内に秘める熱さとは真逆に弾けるような色。
まさに元気という言葉がぴったりです。

そして梔子は、
ある色を作るのに欠かせない色でもあります。

その色は「光」と「闇」を合わせてつくるのですが、
梔子はやはり「光」です。

一方、「闇」は何でしょう?

植物の不思議についてお話しできたらと思っています。

冬青と梔子の色と共に
みなさまの参加お待ちしてます。

──志村宏

今回は冬青の枝と葉っぱを
煮出してつくった染料でストールを染めます。

▲波打っている葉っぱが特長。

冬青の葉っぱは、
冬でもこんなに青々としているのだとか。

寒さに負けないぞ! という力強さを感じます。

ストールを染め終わったあとは、
梔子で絹糸を染めます。

こちらは、実の部分を使います。

▲梔子の実。

熟していくにつれて、どんどん黄色くなっていきます。

宏さんがおっしゃるには、
梔子は特殊な染料なのだそうです。

どう特殊なのかは、
ワークショップでお伝えしますね。

冬青で染めたストールは、
当日そのままお持ち帰りいただき、
梔子で染めた絹糸は
アトリエシムラの工房でお着物になる予定です。

冬でも葉っぱが青いから「冬青」。

すてきな名前ですよね。

文字通り、青っぽい色が現れるのでしょうか?

梔子で染める絹糸は、
どんな光をはなってくれるのでしょうか。

これまでは1回のワークショップにつき
1つの植物を染めてきました。

今回は、2つの植物の色を体験していただける
ちょっと特別な回になります。

草木染めがはじめてだという方に、
とくにオススメの回ですので、
すこしでもご興味がある方は
下の応募要項をよく読んでから
専用のフォームよりお申込みください。

志村宏さんの染めワークショップ秋

〈開催日時〉

2017年11月7日(火)14:00~16:00

2017年11月8日(水)14:00~16:00

2017年11月9日(木)14:00~16:00

2017年11月10日(金)14:00~16:00

2017年11月11日(土)10:30~12:30

2017年11月11日(土)15:00~17:00

2017年11月12日(日)10:30~12:30

2017年11月12日(日)15:00~17:00

※終了時間は目安です。

伸びる可能性がありますので

できれば、直後に他のご予定を入れないことを
おすすめいたします。

〈定員〉各回8名

※見学は自由です。

〈参加費〉8,640円(税込)

※当日受付でお支払いただきます。

〈染めるもの〉

・絹糸

・ストール

※ストールのみ、お持ち帰りいただけます。

絹糸はアトリエシムラの

お着物になる予定です。

〈場所〉

TOBICHI②・1階

東京都港区南青山4-28-26

→地図を見る

お申し込み方法

・参加希望の方は、下にある
「染めワークショップに申し込む」ボタンから
お申し込みフォームに進み、
必要事項に記入の上、お申し込みください。

・お申し込みできるのは1名様のみです。

・申し込み〆切は11月2日(木)午前11時。

・お申込み多数の場合は、
厳正に抽選を行い、当選の方には、
11月2日(木)中にご案内のメールをいたします。

【ご注意】

各回8名様のために、たくさんの準備をしてお待ちします。

「やっぱり行けなくなった」というキャンセルがないよう、
ご予定をよく確認の上、ご応募ください。

※お申し込み受付は終了しました。

多数のご応募をありがとうございました。

ワークショップの見学は自由です。
すこしでも興味がある方や、
残念ながら抽選にはずれてしまった方は
ぜひ見学にお越しください。

宏さんとともに、お待ちしています。

最後に、以前「ほぼ日」紙上でお伝えした
宏さんのインタビューは
もうお読みになられましたでしょうか?

草木から色をいただいて染めるということ、
藍という植物のとくべつさなどを
お話ししてくださっています。

ぜひご覧ください。