ありのままの自分を
書いて、前進しました

大村 菜奈さん
(日系航空会社→PR会社)

大村さんは、「ほぼ日手帳」に
ありのままの自分を書いて、一歩ずつ進みました。
その就活はドラマのような展開だったそうです。
どのようなストーリーだったのでしょうか。
− 就活ノートとして、「ほぼ日手帳」に変化はありました?
以前は友だちと撮った写真や
ディズニーランドに行ったチケットを貼って、
思い出を残していました。
しかし、就活がはじまって文字の量が増えました。
恥ずかしいくらいに、
「いつ、何を、どこで」を書いていましたね。
雑誌で見るような、
かわいいデザインではありません(笑)。
でも、一生懸命に書いたと思います。
− 確かにページごとに、書き方のバリエーションが豊富ですね?
性格がすごく出ていますね。
自分のありのままの姿を記録したかったので、
「この就職活動という貴重な体験を残してよかった」
というのは思いました。
就活時代の「ほぼ日手帳」が、
いちばん自分らしさが詰まっています。
− 就活のための使い方で多かったのは?
業界研究が多かったですね。
最初はマスコミ業界の仕事に就きたいと思っていて、
テレビドラマのディレクターを希望していました。
「テレビ番組の考察や本やテレビを見て思ったこと」、
「なぜこういった仕事に就きたいのか」
といった内容を書いていましたね。
− スケジュール管理にも使いましたか?
スケジュールは、エントリーシートの提出期限、
OB訪問、セミナーとたくさん書いていました。
黄色は会社説明会やOB訪問。
その後にエントリーシートの締め切りがはじまると、
それは赤で。面接はオレンジで書いていました。
目に見えるのが早いと思って、色分けしていました。
− マスコミ業界の会社いかがでしたか?
私はテレビなどのマスコミ業界を目指していて、
2、3月には面接がはじまりました。
しかし、早い段階で落ちてしまいました。
とてもショックで、特にテレビ会社の面接では
満足いく受け応えができたと思い、
「次に進めそう」と書きました。
その翌日に不合格の連絡をいただいて、
「悲しい、涙が止まらない、人間不信になる」と
書き残していますね。
− そこから、どうされたのですか?
「自分が好きなこと」や
「自信を持って続けてきたこと」を
「ほぼ日手帳」に洗いざらい書いてみていました。
「英語が好き」、「お客様とお話しして
喜んでいただくことが好き」、
「就活で落ち込むと
羽田空港に飛行機を見に行っていたこと」。
そして、幼稚園の頃の夢が
フライトアテンダントを思い出して、
そこを目指そうという気持ちが生まれました。
− その後は、どんな展開だったのでしょうか。
フライトアテンダントを目指すと決めてからは、
徹底して企業研究と自己分析を詰めました。
「仕事を通じて、こういう人になりたい」という
思いを書いて、面接で活かしました。
6月には、日系航空会社には内定をいただきました。
その日のページにはハートマークがついています。
− 就活を振り返ってみて、「ほぼ日手帳」はどんな存在でしたか?
サンドバッグのような感じかもしれません。
セキララな気持ちは親に聞いてもらいましたが、
「もっともっと底の部分は
自分の中で溜めていた」と思います。
それを書き出すことによって、
「ほぼ日手帳」という友だちに聞いてもらっていました。
こちらが一方的に言うだけで、何も返ってきません。
その一方通行が、その時にはすごくよかったですね。
「聞いてくれてありがとう」と、前に進めました。