就職活動の年の
ほぼ私の本が完成

阿部 瑛美さん(株式会社ほぼ日)

就活途中で、「ほぼ日手帳」に切り替えて
情報や思いやお楽しみを詰め込んで
阿部さんの一冊の就活本に仕上がりました。
そのあらすじについて聞きました。
− どうして「ほぼ日」に、興味を持ったのですか?
大学3年生のときに定食屋さんでアルバイトをしていて、
女将さんが「ほぼ日」のヘビーユーザーだったのです。
ご夫婦で「ほぼ日手帳」を使っていて、
それで私も「ほぼ日」のサイトを見るようになりました。
来春からの学生アルパイト募集を見つけて、
「就活と重なるけど大丈夫かな」と心配しつつも、
応募しました。
− それで、就活はどう進んだのですか?
漠然とですが、出版やアパレルに
興味を持っていたので、冬から企業研究をはじめました。
会社説明会に参加したのは、3月から。
でも、出版系が少なくて、
関連がありそうな印刷や広告に広げました。
アパレルに興味があったので、
繊維の商社にも行きましたね。
合計で20社くらい。
でも、なかなか結果が出せずにいました。
− 「ほぼ日」のアルバイトは、予定通りにはじめたのですか?
「ほぼ日」のアルバイトは
大学4年の6月からはじめました。
そして、「単純にいいな」という気持ちと、
「就活で何かしなければ」という思いで、
「ほぼ日手帳」を購入しました。
それまで使っていた手帳は、
ページごとに使い方が決まっていました。
自由に使えるページが少なかったのです。
「ほぼ日手帳」に切り替えて、
「なんでも書き込める手帳にしよう」。
カバーは「ミナ ペルホネン」に。
大好きなブランドだと
気持ちを込めやすいと思いました。
− そこには、どんなことを書きましたか?
好きや得意、自分が活かせる仕事を書き出しました。
それから新たに受けたい会社の
志望動機の整理や社訓、説明会や面接の日程。
それに思ったことを書き出して、
頭のなかを整理していきました。
「ほぼ日手帳」を前にして
自分に向き合っていましたね。
− 他にも、いろいろ書いていますね。イラストも多い?
そうですね。日記のように書いてみたり、
イラストを描いてみたり。
なんか埋めたくなるんですよね。
たむらしげるさんの絵本に、頭が星の絵があって。
それが衝撃で書き写していました。
就活の間に気分転換ですね。
− そこから就活はどうなっていくのですか?
業界を考えたときに、
出版なら出版、広告なら広告、印刷なら印刷と
専門分野になる。
そう思ったときに、「ほぼ日」は、
手帳や本やカレーや洋服とジャンルが広い。
業界を絞るのが難しいと思ったときに、
「自分が見えるところに、
いろいろなジャンルの商品がある会社がいい」と思い、
大学4年生の夏に人事担当の方に
就職についてご相談しました。
その後12月に人事の方から正式にお話があり、
春から就職できることとなりました。
そのころの第一志望だったので、うれしかったですね。
定食屋さんのご夫婦も、お客さんも喜んでくれました。
− 就活を振り返ってみて、「ほぼ日手帳」はどんな存在でしたか?
就活を行っていた時期の「ほぼ日手帳」は、
読み返せる本みたいな存在です。
就活はネガティブな印象が強かったのですが、
見返してみると「ああいう場所に行っていた」、
「こういうイベントに行っていた」と書いていて、
その時期の私の本になっていました。
最近は、万年筆で「ほぼ日手帳」に書いています。
たくさん使って、
いい字を書けるようになりたいですね。