徹底的に就活手帳。
説明会メモは約135ページ

村山 佳菜江さん(食品メーカー)

村山さんは、30社以上を訪問して
会社研究と自己分析とスケジュール管理として
徹底的に使いきりました。
その具体的な内容を教えてもらいました。
− A5サイズのカズンだったのですか?
就活をはじめる少し前から
「ほぼ日手帳」を使いはじめました。
日記は続いたことがなく、
やっぱりというか続かなかったのです。
大学3年生の2月から就活をはじめることになって、
すごく書くのだろうと思い
「ほぼ日手帳」のオリジナル(A6)を、
ひとつ上の大きさのカズン(A5)に買い換えました。
就活がはじまって、
「ほぼ日手帳」をがっちり使いはじめましたね。
− どのように、がっちりと使ったのですか?
業界が最後まで絞れなくて、30社は行ったのかな。
選考が早かったこともあって、
IT系に行って、金融や物流、他には食品業界でした。
いろんな会社の説明会に参加して、
1日2社の日もありました。
もしかしたら、1日3社という日もあったかもしれません。
手帳の日づけとは関係なく、
説明会をひたすらまとめていました。
メモは1社3ページのときもあれば
半ページのときもあります。
ぜんぶで、135ページ程度を書いていますね(笑)。
− 会社説明会のメモが細かくてすごい。
その後は、どんなステップでしたか。
5月からは面接がはじまるので、
後ろのページで
自分の過去を時系列で洗いざらい書いてみました。
カフェで思い出しながら、書き出して、
がんばったことはブルーで、
つらかったことは赤でマーカーを色分けしていました。
− そこから出た結論はあるのですか?
「結局、私自身は何がいちばん大切なのか」、
「どんなときに喜びを見いだせるのか」は
見えたと思います。
熱くなれるのは、「大人数で同じ目標に向かって、
誰も置いて行かずにがんばれたとき」。
4年間活動した、よさこいサークルが
150人規模で、そういう経験をしていました。
就職活動では、サークルについて、
いちばん話していましたね。
− 他には、どんな役割だったのでしょうか?
何社も受けるとなると
スケジュール管理が重要です(笑)。
業界ごとにエントリーシートの締め切りの
ピークが変わるので、
週間スケジュールページを、思いきって縦割りにして、
説明会やOB・OG訪問、エントリーシート、
筆記テストのスケジュールを、
会社ごとに分けて使っていました。
− 最終的にはどうしたのですか?
私は「目に見える商品で、
身近な商品じゃないとがんばれない」、
「楽しみを見いだせない」、
面接を受けて深く聞かれていくうちに、
そのことに気づいてきました。
結局は食品業界に辿り着ついて、
6月には食品メーカーに決まりました。
− 就活を振り返ってみて、「ほぼ日手帳」はどんな存在でしたか?
「この1冊に集約したい」という気持ちがすごくありました。
就活は、とにかく情報があり過ぎるので、
ひとつにまとめると頭も整理されます。
どんどんここに集まっていきました。
だから、ないと何も分からなくなる存在で、
簡単に言うと必需品でした。
たまに、面接の日程が電話に掛かってくるので、
休日も持ち歩いていました。
「ほぼ日手帳」があれば大丈夫ということで、
いちばん一緒にいて安心する存在でしたね。
− 就活は、どんな意味がありましたか?
もう忘れてしまっているのですけど、
「決まらないのでは‥」と思っていたのはつらかったです。
私は業界を絞らないで就職活動したので、
一気にいろんな会社を見ることができて
良かったと思います。
企業としては、
「いつでも来ていいですよ」と開いていますから。
今では、就活で伺った会社と関わりがあり、
その頃の経験が活きています(笑)。