●今回も、かわいい老眼鏡をつくりました。
「老眼鏡のお店、大盛況でしたね!」
前回の「生活のたのしみ展」が終わったあと、
そんなふうに声をかけられました。
ああよかった、老眼鏡という言葉からして
抵抗があるんじゃないかというところから
心配をしていたので、
あんなふうにおおぜいのお客さまがいらして、
「派手なほう」から売れていくというのは、
しょうじき、予想を超える出来事でした。
この「老眼鏡」については、今回も、
(前回の人気の傾向を考えながら)
かっこいい形(ボストンとラウンドの2種類)で、
それぞれ3色あって、度も3つから選べるよう、
準備をしています。


うん、今回もかっこいい!
前回、この老眼鏡のお店で、
みなさんがほんとうにたのしそうに
「似合う!」「ちょっと派手かな?」
「でもたまにしかかけないんだから、これにする」
などなど、カラフルな老眼鏡を
たのしく選んでくださっていたのを見ました。
老眼は「加齢とともにしのびよる、
よるあらがえない不幸」なんかじゃなく、
「年をとったからこそ経験できた、
我が身に起こるおもしろい変化」ぐらいの気持ちで
受け止めているかたが、おおぜいいるんだなあ。
「老」の字に「ムカッ」としていた自分がはずかしい。

なので今回も「ちょっと派手」なものを含め
いろいろなタイプの老眼鏡を用意しています。
どうぞおたのしみに!
●サングラスも、つくりました。
もうひとつ、JINSさんと「ほぼ日」でつくるお店に
登場するのが、オリジナルサングラスです。
サングラスには、
ファッションアイテムであると同時に、
紫外線から目を守るだいじな役割があります。
「アンチエイジング」について調べるコンテンツを
担当していたときに、
目から入る紫外線を避けることは
目だけではなく身体のアンチエイジングにも
大事だということを教わりましたっけ。
紫外線を避ける効果だけではないんですよね。
メガネ歴40年を超えるぼく(武井)は、
コンタクトレンズも使っているのですが、
加齢とともに強い日差しを「まぶしいなあ」と
感じるようになりました。
それが理由で日差しの強い日にかける用の
サングラスをつくり、いまも使っています。
現在のコンタクトレンズのほとんどが
紫外線カットの効果がありますから、
それだけの意味だったら
サングラスをかける必要はないんです。
でも「まぶしいと感じるのを防ぐ」ことと
「紫外線を目から入れるのを防ぐ」ことは
別、なんですよね。

そして、紫外線対策とまぶしさ対策は、
おとなだけのことじゃないって?!
ぼくはこどもがいませんが、
じっさい世の中はいま、
そういうことになっているんでしょうか。
‥‥そんなお話をうかがいに、
JINS広報担当の信田(しんた)広美さんと
岡田真里奈さんにお話を聞きに行ってきました。

▲左が信田さん、右が岡田さんです。
「そうなんですよ。
子どもの目を守るという意味で、
外出してるときにつけられる方が、
増えてきている気がします。
というのも、こどもは角膜が
大人に比べて薄いんです。
それで紫外線の影響を受けやすい。
さらに身長で考えると、
地面の照り返しを近くで受けやすい。
そういった意味でもおとなはもちろん、
こどももサングラスをしたほうがしたほうがいい、
と言われているんです」
ひゃあ、なるほど。
ところで、こどものいる同僚から、
むずかしいリクエストをもらったんです。
「自分もサングラスがほしいけど、
似合わない」って言うんですよ。
「はい、そういうお客さまは、
かなり多くいらっしゃるんですよ。
サングラスに限らず、メガネが似合わないと
おっしゃるお客さまですね」
ええっ! どういうことなんでしょう。
「視力がよくてメガネを必要としてこなかった
かたに、その傾向があるような気がします。
私が思うに
『メガネをかけた自分の顔を見慣れない』
からではじゃないでしょうか」

そうかもしれません。
だってその「似合っていない」と言う人に
メガネをかけてもらうと、
ちゃんと似合っているというか、
ぜんぜんおかしくないんですよ。
でも本人は「違和感がある」と。
それって似合う・似合わないじゃなくて
見慣れる・見慣れていない、だったんですね。
「そうだと思います。
メガネって顔の中心に来るので、
人の印象を大きくだいぶ変えてしまいますから」
そういうときってJINSさんは
どういうアドバイスをするんですか。
たとえばサングラスの場合は?
「JINSはサングラスを毎年200種類近く、
今年ですと176種類を展開しています。
ほんとに幅広いラインナップなんですね。
形は、多くが日本人の顔の形になじむものを
つくっていますが、
さらに、お客さまの顔のかたちによって、
提案を変えたりもしています」(信田さん)
「色ですが、最初、抵抗のある方は、
すごくベーシックな色味をおすすめします。
逆に慣れてらっしゃる方は、
アクセントになるようなカラーを。
また、お召しのファッションに合わせて
ご提案することもありますよ。
かたちも色も、毎シーズントレンドがあるので、
そのトレンド性も取り入れておすすめしています」
(岡田さん)
ははあ。ことし、なんとなくですが、
ガラスの色がうすめのサングラスが多いのは、
そういうトレンドなのですね!
●こどもっぽくないこども用。
さて今回「こども用」のサングラスもつくりましたが、
これも「かっこよく」しています。
うんとちっちゃい子だと、
ピンクや赤を選びたがるそうですが、
小学校3、4年生くらいから上は、
「パパと同じものがいい」とか
「黒がいい」というように、
大人っぽいものを欲しがるようになる傾向にある、
という現場の声をきき、
ならば、親子でかっこよくかけられるように、
おとなとこども、同じテイストのものをつくろう、
ということになったのでした。

▲こちらおとな用。

▲こちらはこども用。顔のちっちゃいおとなもOKです。
ちなみに、レンズの色は、
濃くても薄くても紫外線カットの割合は同じ99.9%。
「まぶしさ」と「かけたときの印象」で
えらんでいただいてかまいません。
●かけてみて、アドバイスをきいてくださーい。
そう、老眼鏡もサングラスも、
かけたときの印象でえらぶのが意外とだいじ。
お友達と一緒にえらんでもいいですし、
「生活のたのしみ展」のJINSのお店には
JINSのベテラン接客スタッフが常駐しますので、
もうほんとに遠慮なく、たずねてください。
ぼくはJINS店舗で老眼鏡をつくったことがあるのですが、
いつも使うセルフレームだよな、
と思っていたら、
「お客さまは、丸形のメタルフレームがお似合いですよ」
と言われて、びっくりしたことがあります。

前の話に戻りますが、
似合うか似あわないかといったら、
似合わないと思っていました。
でも、かけてみると、「あんがいいいかも?」。
そして買ってみて、1日かけていたら、
すっかり馴染んじゃいました。
これは顔とメガネが馴染むのではなく、
ぼくの心が馴染んでいくんですよね。
サングラスも老眼鏡も、そう。
思い切ってしてみると、
こんなに便利だったのかという実用性と
かけてたのしい、ちょっと変身できる気がするなど、
気持ちの変化もあるかもしれないです。
「生活のたのしみ展」は
恵比寿ガーデンプレイスで
6月7日(木)から11日(月)までの5日間。
ぜひお越しくださいね〜!
(おわります。)
2018-06-06 WED

