みんなの「うれしい」が、ごちゃまぜになる場所。

PROFILE

大橋歩さんと語る、「生活のたのしみ展」のこと。

大橋歩

イラストレーター、デザイナー、エッセイスト。
1940年生まれ。多摩美術大学卒業。1964年「平凡パンチ」創刊号から専属で7年半、表紙を担当。1972年からフリーとなり、雑誌や広告等で幅広く活躍を続け、多数のエッセーも執筆。2010年にファッションブランド「a.」(えーどっと)を立ち上げ、そのアイテムやグッズとともに、身につけるクリエイティブを紹介するギャラリー&ショップを、東京(IO SHOP)と京都(io+)で運営。「ホワイトボードカレンダー」「やさしいタオル」「ほぼ日ハラマキ」「hobonichi + a.」など、ほぼ日とのコラボも多数。

お店の数は、前回の倍以上。

糸井
(乗組員に)次の「たのしみ展」は、
何店舗になったんだっけ?
──
食べ物の店を合わせますと、
ぜんぶで59店舗なので、
前回の倍以上になります。
会場の広さは、前回のおよそ3倍です。
大橋
え、3倍に!? それ、すごいね。
食べ物もすぐに売れちゃいそう。
──
はい。なので、
今回は「お弁当」を売ることにしました。
大橋
あ、前回のような食堂じゃなくて?
──
はい。今回はアリーナ部分に
フードトラックを4台用意しまして、
そこでお弁当や飲み物を販売します。

食堂スタイルにすると、どうしても
席が空くまで、
お客さまをお待たせしてしまうので。
大橋
じゃあ、お弁当のほうがいいね。
糸井
せっかくなので、
会場の模型を見てもらいましょうか。

(六本木アリーナの模型が登場)
大橋
うわぁ、すごーい!(拍手)
糸井
たのしそうでしょう?
大橋
ひゃー、すごい(笑)。

ええと、こっちがけやき坂で、
ここが毛利庭園だから‥‥。
いやぁー、すごい、すごいー。
──
大橋さんのお店は
ちょうど、真ん中あたりになりますね。
大橋
あ、名前がある。わぁ、うれしい。
店のスペースは前と同じくらいかしら?
──
ちょっと、広くなっています。
もうすこしゆったりと
お買い物してもらおうということで。

あ、でも、あえて
キュッとちいさくした店もあります。
糸井
そうそう、あえてね。

こちらは仮のレイアウト図。正式な会場図は
「生活のたのしみ展」のホームページをご覧ください。

大橋
あ、「岡本太郎記念館」もあるんだ。
ここは何を出されるのかしら?
──
岡本太郎さんの作品に
『坐ることを拒否する椅子』ってありますけど、
あれを、売るんだそうです。
糸井
え、あれ、売っちゃうの?
──
はい。たしか、ひとつ150万円くらいで。
大橋
えぇ、それ、すごいね。
そんなの、すぐに売れちゃうんじゃない?
──
他にも太郎グッズを置く予定ですが、
目玉はやっぱり
『坐ることを拒否する椅子』ですね。
大橋
へぇー、すごいなー。
ここの『&Premium』っていうのは?
糸井
雑誌の『&Premium』ですね。
老舗のお菓子を集めたお店を出します。
──
コンセプトは「百年のおやつ」です。
大橋
百年のおやつ?
糸井
百年以上お店をつづけている
老舗のお菓子屋のものだけを集めて、
しかも
1個から買えるようにするそうです。
大橋
うわあ、それは買っちゃいそう(笑)。

いやぁ、ほんとにいろんなお店が‥‥
あ、ここにはメガネ屋さんも。
糸井
老眼鏡だけのメガネ屋さんです。
大橋
老眼鏡だけ? えー、おもしろい!
糸井
みんな老眼鏡ってめんどくさがって
「わたしはいらない」とかいうけど、
もっと買いやすくしちゃえば、
手に取る人っていると思うんです。
大橋
うん、それ、需要が多いと思う。
糸井
若い人に人気の「JINS(ジンズ)」
というブランドなんですが、
オーソドックスでとってもいいですよ。
大橋
ほんとに、おもしろいお店ばっかり。
糸井
こうやって模型を眺めていると、
あらためて、ぼくらもやる気が出てきます。
大橋
今回も、たくさんの人が来てくれそうです。

前回は、うちのお店のスタッフも、
みーんな来てました。
糸井
ぼくも、いろんな知り合いや関係者の
奥さんや子どもっていう人に、
たくさん会いました。

夫婦セット、親子セットで来る催し物って、
あんまり、なかったのかもしれない。
大橋
そうそう、みんな家族連れでしたね。
糸井
うちの奥さんも、なんだかんだ言って、
3回ぐらい来たんじゃないかな。
大橋
六本木ってちょっとだけ不便なんだけど、
絶対、行くだけの価値はありますよ。
糸井
そう言っていただけて、よかったです。

将来的には
別の場所でもやりたいと思っています。
もっと便のいいところでもいいし、
逆に地方の町をにぎやかにするのに、
こういうイベントを
開催してみてもいいと思うんですよね。
大橋
人がいっぱい集まりますもんね。
糸井
あるいは「箱根」とかね。
買い物のあと、温泉に入れるし(笑)。
大橋
いいなぁ(笑)。
糸井
町をひとつ巻き込んじゃうみたいな、
そういう「たのしみ展」も
おもしろいですよね。

まぁ、でも、まずは「2回目」です。
何とかここまでは、こぎつけました。
大橋
すばらしいし、うれしいです。
のけものにされないでうれしい(笑)。
糸井
しませんよ!(笑)

大橋さんの今回の作品は、
みんな、びっくりすると思いますよ。
「わあ、こうきたかあ!」って。
大橋
でも、すでに次のことも考えちゃうね。
どうしようかしらって。
糸井
3回目も、4回目もありますからね。
これからも
たくさん、お世話になると思います。
大橋
わたしも、すっごくたのしみです。
これからもよろしくお願いします。
糸井
こちらこそよろしくお願いします。
どうもありがとうございました。
大橋
ありがとうございました。

(おわります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。)

2017-11-04 SAT