<京都・立命館小学校×ほぼ日手帳>
立命館こども手帳
PROJECT 

みんなでつくろう、
たからもののてちょう。ほぼ日刊イトイ新聞では、2014年の春から
京都の立命館小学校のみなさんといっしょに
あたらしい試みをはじめています。
その名も「立命館こども手帳PROJECT」。
お父さんやお母さん、先生がたにご協力いただきつつ、
小学生のみんなに「ほぼ日手帳」を使ってもらい、
宝物の手帳を作ろうというプロジェクト。
使うみんなのたのしい時間が増えたり、
あとで読んでうれしい1冊ができたら、なにより最高。
また、こどもたちの自由な発想から、
面白い手帳の使い方が生まれたらいいな。
そんな想いとともにはじめました。
このページで、ときどきご報告していきますね。
 
Report 02  
2014/08/11
「使い捨てカメラ」で、夏を写そう。

こんにちは。
「立命館こども手帳PROJECT」チームです。
前回の「手帳お渡し会」から2ヶ月ほど。
ふたたび、京都にやってきました。

新幹線に乗って。



きょうとー、きょうとー。



地下鉄を乗り継いで、立命館小学校へ向かいます。

「蒸し暑い盛り」とは聞いていましたが、
外に出た瞬間、空気がまったく違うのがわかります。



あついー。



「でも夏らしくて、気持ちいいね」

さて、今回の目的地も、もちろん立命館小学校。
今日は、こどもたちが実際に使いはじめた手帳のようすを
見せてもらいにきたのでした。

‥‥と、その前に、
ここまでの写真に独特な雰囲気があることに
気づかれたかた、いらっしゃるでしょうか。
ちょっと懐かしい色合いで、
なんだか古いアルバムの写真のような‥‥。
勘のいいかた、おそらく正解。

じつは、上の写真はみんな、
「レンズ付きフィルム(使い切りカメラ)」で、
撮影したものなんです。

というのも「立命館こども手帳PROJECT」の
今回の目的のひとつが、
「こどもたちにレンズ付きフィルムをプレゼントする」
というもの。
(理由はのちほどお伝えします)
そこで、この日は京都に向かう道のりを
ためしにレンズ付きフィルムで撮影してみたのでした。





レンズ付きフィルムで撮ると、小学校の校庭で
こどもたちが育てているトマトも、こんなふう。
うだるような夏の熱気まで
写真にうつりこんでいるかのようで、おもしろいです。



こちらは普通のデジタルカメラで撮影したもの。
比較してみると、少しすっきりとした印象。

さて、今回どうしてこどもたちに
レンズ付きフィルムをプレゼントするかというと、
「手帳に写真を貼るたのしさを
みんなに味わってみてほしい」
というのが、その理由。

ページに写真を貼るのは、
ほぼ日手帳の人気の使い方のひとつ。
撮った写真をプリントする必要があるなど
少し手間はかかりますが、
読み返してうれしいページができあがります。
なので「立命館こども手帳PROJECT」でも
気軽なレンズ付きフィルムを使うことで、
こどもたちに、ちょっとお試しのようなかたちで
体験してもらえたらと思ったのでした。

また、レンズ付きフィルムの写真には
「こどもたちの目線が伝わってきやすい」
という長所もあります。
ファインダーをのぞきながら撮影する
レンズ付きフィルムの写真は、
こどもたちが「そのとき何を見ていたか」
「どう撮ろうとしていたか」が
ハッキリ伝わってくるものになりやすい。
そのため、親たちにとっても
見たときにすごくうれしい写真が撮れます。
そういった写真が手帳にのこっていくの、
ちょっといいですよね?

ほかにも、レンズ付きフィルムは
「限りある枚数で、何を撮るか考えるおもしろさ」や
「撮ったものができあがるのを待つたのしさ」など、
アナログの道具ならではの魅力があります。
もちろん、写真にレンズ付きフィルムならではの
独自の表情がつくのも、おもしろいところ。

そんないろんな可能性をみんなでたのしめたらと思って、
写真を撮る機会の多そうな夏休み前のタイミングで、
カメラを配らせてもらうことにしたのでした。

さて、集まってくれたこどもたちに
カメラを配ると、すぐにこどもたちから
「あ、これ、すぐ撮れないやつだ!」という声。
意外とみんな、レンズ付きフィルムの存在を
知っているようでした。
とはいえ、そんなに触ったことはないのか、
カメラを前に、みんな、興味しんしん。
「袋、あけていいよ」と声をかけると、
みんなたのしそうに取り出していました。



ほぼ日・西本が、基本的なカメラの使い方を説明すると、
みんな、さっそくやってみます。
「ぶれないように、脇をしめて、
カメラが動かないように撮るのがポイント!」との声に、
みんな、ぐっと本気で脇をしめて、ポーズ。
なんだか、この感じ、いいなぁ。



また、まわりで見ている大人たちにとっては
すっかり忘れていたレンズ付きフィルムの使用法を
久しぶりに思い出す機会にもなりました。
「あれ? ボタンが押せない」と言うこどもたちに
レンズ付きフィルムはフィルムを巻く必要があることを
久しぶりに思い出した、という人も。



箱の説明書きを、じっくり眺める子も。



「こう?」



「わぁー」
そうそう。のぞいて撮るってたのしいよね。

わいわい、がやがやがや。
さっそくフラッシュを光らせて写真を撮る子もいました。
また、スマートフォンのカメラの気分で
どんどん何枚も写真を撮っていく子には、まわりの大人が
「それだとすぐ撮り終わっちゃうよ!」
とアドバイスする姿も。

たのしそうなみんなに
「夏休み、いろんな場所に持っていって撮ってみてね」
と伝え、この日の目的のひとつが終了。



帰り際にカメラを構えて、写真をぱちり。
なかなか様になっていて、かっこいいです。

こどもたちにカメラを向けられると、
大人もついつい、ポーズを決めてしまいます。
なんだかこういうことも、たのしい。
こどもたちに写真を撮られるって、うれしいものです。

夏休みが終わったとき、みんなのカメラのフィルムには
どんな景色が写しとられているんだろう。
実際にプリントされてきた写真を見たら、
びっくりしたり、くすくす笑ったりするかな。
夏休み明け、手帳を見せてもらうのがたのしみです。

ちなみに、余談になりますが、
この「レンズ付きフィルムで写真を撮る」という行為、
大人がやってみても、おもしろいです。

下の写真は、ほぼ日・田中がこの日の帰り、
たまたま開かれていた京都の祇園祭を撮ったもの。
現像された写真をあとで見て、本人は
「いつもとまったく違う写真が撮れてて、びっくりした」
と言っていました。





また、今は写真屋さんで、レンズ付きフィルムの写真データを
CD-Rに焼いてくれるため、いちど現像してしまえば、
デジカメで撮った写真などと同じようにメールで送ったり、
SNSにアップしたりすることができます。

さて、レンズ付きフィルムのレポートは、これでおしまい。 
とはいえこの日のレポートはもう少し続きます。
実はこの日、立命館小学校のみんなに
使いはじめたばかりのほぼ日手帳の中身を
たくさん見せてもらっていて、
その中身がまた、すごく良かったんです。
こちらは次回ご紹介しますね。

2014-08-11-MON
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