HOBONIKKAN ITOI SHINBUN

ほぼ日のおかし 私のためのおいしいもの

「これだよ!」のおかしを見つけました。オリオリのパイ、特別販売します。

おかしは姿も味も魅力的です。
「あれを食べたいな、さぁ食べるぞ、ああ~」
という気持ちの高まりが、夢とたのしみを増やします。
糸井重里やほぼ日乗組員が出会ったおいしいおかしを
ひとつずつ紹介していくこと、
これまでずっとやりたかったのです。
自分だけで食べてもよし、
誰かとの時間をおかしで花開かせてもよし。
魅力をみなさんと分かちあいながら、
ほぼ日からおかしをお届けしていきます。
賞味期限や生産数がそれぞれ異なるので
販売のたびに形式が変わりますが、
どうぞその都度確認しながら、おたのしみください。
まずは、パイです!
イラスト : 丸山素直

糸井重里のはなし

アイスクリームとパイ。

糸井
ベーシックに、パイはどれもおいしいのです。
「取りたててどれだ」と言えないところに、
このオリオリのパイがやってきました。
さっそく食べちゃおうよ。
すーぐ食べちゃおう。
ほぼ日
すーぐ(笑)。
糸井
このパイは、
上がカリッとしたキャラメリゼになってるから、
手で割らないで、かじるのがおすすめです。
ああ、いいね‥‥!
ほぼ日
糸井さんがいま食べているのはシナモン味ですね。
今回ほぼ日で扱うオリオリのパイは
全部で6種類です。
糸井さんはシナモンが好きですか? 
糸井
どれもおいしいんだよ。
ほぼ日
おいしさを端的に言うとすれば‥‥。
糸井
クロワッサンの
いちばんおいしいところが取れちゃって
ビニール袋に落ちちゃったりするじゃない? 
つまりあの味‥‥かな。
ほぼ日
カリッとしてて、
パイの中の空気がバターを含んでるような。
糸井
そう。食感、香りにあまみ、ね。
こういったリーフ型や四角型のパイは
手作業の工程が多いだろうし、
大量生産するのもたいへんでしょう。
そういうことを特に考えもせず、
「あれば食べるよ」なんて、
なんとなく思っていたんです。
でも、このパイに出会ったことで、
こりゃたいへんだ、と思って‥‥。
もし、ご自宅にいるあなたの妻が、
掃除機が好きなタイプだったら、ですよ。
たとえばの話ね。
ほぼ日
たとえばですね。
糸井
「これこれ、きみも食べてみなさい。
そんな、掃除機ばっかり見てないで」
ほぼ日
そんなふうに声を。
糸井
「あ! ほんとだ。これはおいしい」
と妻は言うことでしょう。
それはもう、
夫を褒めないように気をつけながら。
ほぼ日
あくまでパイを褒めてるよ、というふうに
妻は感想を述べる‥‥。
なんだかお姿が目に浮かぶようです。
糸井
こっちも自分のお手柄にしないように気をつけて、
会話を交わします。
そういう意味で、あなたも、
このようなインタビューもいいけれども、
アップル味を食べてみませんか。
ほぼ日
えっ。いいんですか? 
しかも、アップルって、
いちばん豪華なやつじゃないですか。
糸井
このアップルは、特筆すべき作品です。
いきなさい、食べておしまいなさい。
ほぼ日
いただきます‥‥。
糸井
袋の開け方が上手ですね。
すばらしいと思います。
ほぼ日
パリッ。うー、うーーー。
糸井
いいでしょ、アップル。
ほぼ日
バターとりんごの香りが鼻ミックスで
サーフィンしてるみたいな‥‥。
糸井
ちょうど焼きりんごのような、ね? 
ほぼ日
しかもこの、アップルのつぶつぶに
存在感があって。
糸井
あんがいネチッとしてるでしょ? 
そのりんごのネッチリがいいんですよ。
「私あんがいネチッコイわよ」という、
おとなの感じがいい。
ほぼ日
そうですね、
あんまりにもさわやかじゃ味気ない。
パイといったって、パリパリなだけじゃないよ、と。
糸井
そうなるとがぜん、
おもしろ味が出てくるよね。
ほぼ日
人間と同じで。
糸井
価値ある一枚です。
ほぼ日
糸井さん、シナモンは
バニラアイスに合うと聞きましたよ。
のせてみますか?
糸井
ああ、それはうまいに決まってるね。
どうかと思うよ。
こうやって、アイスをメインにしてもいいし。
(アイスクリームをたくさんのせる)
ほぼ日
ああ、パイが、
アイスについてるウエハースのような存在に。
糸井
それか、アイスクリームのコーンみたいに。
ぼくは、アイスクリームは
カップじゃなくコーンで食べたいタイプ。
ああ、うまい。
ほぼ日
アイスメインのデザートに
オリオリのパイを添えるのは豪華ですね。
お客さまにお出ししても、
「アイスもおいしいけど、パイが‥‥!」
となるに違いないですね。
(明日もパイのおいしさについて話します)
2020-04-09-THU