2018年ものの「おらがジャム・いちご」完成! Roundabout 小林和人さんと、理想の朝ごはん。

本気めんどくさ仕込み製法で作る
「おらがジャム・いちご」の2018年ものが、
いよいよ煮上がりました。
東京・代々木上原にある
生活道具のお店「Roundabout」店主の
小林和人さんに、このジャムを使って、
理想の朝ごはん風景を作っていただきました。
さらに今回は、使用した道具もひとつ、
ジャムと一緒に販売します。
販売は6月1日(金)11時スタート。
ぜひ、おためしになってみてくださいね。

こんにちは、ほぼ日のジャムチームです。
「おらがジャム・いちご」の
2018年ものが、いよいよ煮上がりました。

毎年人気のいちごジャムは、
なんとことしで7年目。
実のこりたっぷりで、
いちごの粒のおいしさをそのままたのしめる、
贈りものにもぴったりのジャムです。

毎年すこしずつ特徴があるのですが、
ことしのいちごは、とっても大粒。 
きれいな深い色で、高級感を感じます。
トーストにたっぷりのせて、
がぶっとかぶりつくと、口じゅうにいちごの
甘い香りがひろがります。

いろいろな食べ方でおたのしみいただけますが、
いちばんのおすすめは、ジャムバタートースト。
そのほか、バゲットやパンケーキ、スコーン、
ヨーグルトやグラノーラなどと食べても
ちょっぴりスペシャルな時間が味わえます。
1瓶あると、いつもの朝ごはんが
うれしくなります。

さて、そんな「おらがジャム・いちご」ですが、
ことしはそのおいしさや、うれしさを、
例年とすこし違うかたちでお伝えすることにしました。

ご協力いただいたのは、ほぼ日が
「生活のたのしみ展」などでもお世話になっている
Roundabout 店主の小林和人さんです。

「Roundabout」のことをすこしご紹介すると、
東京・代々木上原にある、
食器類、カトラリー、服、雑貨、文房具など、
さまざまな生活道具を扱っているお店です。
置いてあるのは、小林さんが
世界のあちこちで出会って「いいな」と思った、
さりげないけれども、質の良いもの。
買ったあとで「選んでよかったなあ」と
思えるものばかりです。

今回、いちごジャムの記事では
「おらがジャム・いちご」を食べたときの
うれしい感じを伝えたいと思い
そんな小林さんに
「理想の朝ごはんの風景」を
作っていただきました。

‥‥さて、取材当日。
Roundaboutの外にある
光の差し込むバルコニーのような空間を訪れると
小林さんが、花を準備してくださっていました。
緑と白のイメージ。美しい!
「いちごの赤が映えるようにと思って」だそうです。
花のある朝食、うれしいです。

小林さんが、クロスや器をひとつずつ並べて
朝ごはんの景色を作っていきます。
「こうかな、いや、こっちかな」と
テーブルを作っていく様子は、
まるで絵を描いているかのよう。
料理家のかたとも、スタイリストのかたとも違う、
お店のかたならではの
景色のつくりかたかもしれません。

「敷いているクロスは、実はフランス軍の
パラシュートなんです」
「わ、そうなんですか!」
など、たのしい話をしながら、
ふと気づくと、
こんな景色ができあがっていました。
「おらがジャム・いちご」を使って作る、
理想の朝ごはん、ひとつめです。

こちらは小林さんが以前、
ベルリンで泊まったホテルで食べた
朝食を思い出しながら作ったものだそうです。
新鮮な野菜に生ハムとチーズを
のせたサラダに、たっぷりのミルク。
茹で卵。そしてぶどう。お好みでグラノーラも。
中央にはきらきらと輝く
「おらがジャム・いちご」のジャムバタートースト。
華やかな、ごちそう感のある朝食。
「実際はもうすこし質素でしたけどね(笑)」
と笑う小林さん。

使われている道具についても
ひとつずつ教えてもらいました。
トーストの置かれたまな板は、
松本在住の井藤昌志さんのもの。
ここはお皿として活用しています。
グラスはメキシコの手吹きガラス。
バターケースはイタリアのMOTTA、
日本のイワキガラスの片口は、
小林さんのお気に入り道具のひとつ。
シンプルなたたずまいがさまざまな料理に合い、
調理にも使うことができます。
いくつかある白い器はスペインのPorvasalと
イタリアのSaturniaのもの。
世界のあちこちから集められているものなのに、
なぜか不思議と統一感があります。

「Roundaboutで扱っているものは、
生活のなかで本当に必要なものとして生まれたであろう
アノニマスなもの(匿名性の高いもの)が
多いからかもしれないですね。
あとふだんセレクトするときから、
並べたときに全体の統一感が生まれるように、
ということは思っている気がします」
と小林さん。

そして小林さんが
「もうひとつ作ってみましょうか」と
セッティングしてくれた
理想の朝ごはんの風景が、こちら。

これまた何気ないけれど、とても美しい景色。
食卓に漂うコーヒーのいい香りと、
「おらがジャム・いちご」がのせられた
焼きたての厚切りパンのうれしさ。
冷蔵庫にあるくだものやチーズなどを、
大きな皿にパパッとのせたもの。
言うなれば、時間をかけずに
さっと準備をしたものだけれど、
すごくワクワクした気分になれる
平日の朝ごはん‥‥という感じでしょうか。

この、さりげなくうれしい感じは
「おらがジャム」がこんなふうに
たのしんでいただけたらいいなと思っている、
朝ごはんのイメージにとても近いです。

こちらで使われている道具についても
教えていただきました。
カッティングボードは
スウェーデンのハンノキを使ったもの。
スタッキングもできて便利な
磁器のソーサーは、スペインのPorvasalのもの。
手前のピューターのリム皿は、小林さんが
メルボルンの蚤の市か古道具屋で見つけた、
私物だそうです。
奥にあるのはルーマニアの柳のバスケット。

そして今回小林さんが
準備してくれた道具のなかで、
ジャムチームが特に感動したのが、
ドイツの刃物で有名なゾーリンゲンという町の
ロベルト・ヘアダー社の万能ナイフでした。
この切れ味が、すばらしい。
ゆっくり押すだけで、すーっと
魔法のように美しくパンが切れて、
歓声があがりました。
写真のパンは、実際にこのナイフで切ったもの。
断面の美しさをぜひごらんください。
(パンくずもほとんど出ませんでした)
パンに限らず、野菜やくだものも切れて、
先が丸いのでジャムをすくったり、
バターを塗ったりもできる。
「朝食ナイフ」とも呼ばれているそうです。
刃には、風車のマークが入っています。

こちらのナイフの使い勝手があまりによくて、
「おらがジャム・いちご」といっしょに
販売させてもらうことにしました。
よければぜひ、おためしください。
(朝ごはんの写真に使用したものは
柄がオリーブ材のものですが、
今回販売するのはプラム材のものになります。
色は、少し濃いブラウンです)

さて、ふたつの朝ごはんのシーンを
作っていただいたあとで、
小林さんに「おらがジャム・いちご」の
味の感想についてもお聞きしてみました。

「先日バターとこのジャムをつけたトーストで
食べたんですが、おいしいですよね。
あらためてパンの朝食っていいなと思いました。
いちごの粒がごろっとしていて、
かつて実っていた姿が感じられるようですよね。
大きい鍋でかきまぜて作っている感じもします」

はい、その通りです。
工場の大きな鍋で、ゆっくり注意深く煮ています。
工場の職人さんたちが、手間のかかる作業を
たくさんしてくださっているんです。

「そのひとつずつの作業が、
このおいしさにつながっている感じは
すごくしますね」

小林さんは、パンは
どんなふうに食べるのが好きですか?

「6枚切りのバタートーストに、
メープルシロップとかジャムを
たっぷりつけて食べたりしてますね。
ツールドフランスの選手とかって、
けっこう多めのジャムをパンに塗って
しっかりめに食べるらしいんですけど、
それを意識して、たっぷり塗ったり(笑)。
パンの種類だと、真っ白なものよりも、
雑穀系のものとか、
麦の感じがしっかりあるものが好きですね。
‥‥あ、これ、飲みきっちゃいます」

と、ミルクをぐいっと飲む小林さん。
この風通しのいい、自由な感じも、
今回の朝ごはんの景色ののびのびした感じや
Roundaboutのお店の気持ちよさや、
つながっている気がします。

というわけで、小林さんの作ってくれた
理想の朝ごはんの写真とともに
このたび紹介をさせていただいた、
2018年の「おらがジャム・いちご」。

このたび6月1日(金)午前11時から
ロベルト・ヘアダー社の
オールドジャーマンナイフとともに販売します。
どちらも「理想の朝ごはん」に役立つ、
自信をもっておすすめできるアイテムですので、
よければどうぞ、おためしくださいね。

「おらがジャム・いちご(2018)」は
6月7日から5日間にわたって
恵比寿ガーデンプレイスでおこなう
第3回 生活のたのしみ展」の
「ほぼ日supermarche!」でも販売します。
さらにこちらには、小林和人さんのブース
「小林和人のうちとそと」もあります。
ぜひ、おたちよりくださいね。
(小林さんのブースでの、ロベルト・ヘアダー社の
オールドジャーマンナイフの取り扱いは未定です)