「まずはそのまま食べてみてください」
と、いつもお伝えしている海大臣。
きっとびっくりしてもらえる自信がありますから、
開封して最初の1枚はぜひ! そうしてほしいのですけれど、
たっぷり30枚入りの海大臣です、
毎日の食卓、料理にもぜひご活用ください。
ことしは飯島奈美さんに
「お弁当」のレシピを3つ、お願いしました。
これがすごいんです。海苔とごはんとおかずの、
めくるめくおいしさが、口のなかにあふれますよ!


カツ海苔弁

つくる過程を見ていて驚愕。
食べてみて「おいしーい!」とまたびっくり。
試食に参加したとき、無言で頬張ってしまいました。
だって、カツ弁って、上にカツをのせますよね。
ところがこのお弁当は、海苔の下、
ごはんの下に、紙カツが埋まっているのです。
紙カツのタレはソースとしょうゆのミックス、
おかかも入っているし、そのうえに海大臣。
しかも下段のごはんは「たくあんごはん」。
おはしでタテに掘ると、ミルフィーユ状に、
海苔・おかか・ごはん・カツ・海苔・ごはん。
もう、うまみだらけで、たまらん! のです。
ちなみに写真のお弁当箱は、
パリで飯島さんが買ってきたという、
サンドイッチ用の大きなアルミ製。
2人分くらい、入っています。
食べ盛りの少年につくったら感激のあまり
「かあちゃん、でかした!」と言われそうですよね。
うめ酢をつかった「ねぎとじゃこの卵焼き」も、
最高の付け合わせです。
ちなみに飯島さんから、
「このお弁当とは別にパリパリの海大臣を持っていき、
手巻きにして食べる『追い海苔』(おいのり)をしても、
おいしいですよ!」とのこと。
こりゃまたぜいたく。ぜひやってみてください。

材料作りやすい分量
 

ごはん‥‥‥‥‥適量
海大臣‥‥‥‥‥適量
しょうゆ‥‥‥‥適宜
おかか‥‥‥‥‥適宜
プチトマト‥‥‥適宜

●紙カツ
豚肩ロース肉スライス‥‥4枚(生姜焼き用)
うめ酢‥‥‥‥‥少々(または塩でも)
こしょう‥‥‥‥少々
卵‥‥‥‥‥‥‥1個
薄力粉‥‥‥‥‥適宜
パン粉‥‥‥‥‥適宜
揚げ油‥‥‥‥‥適宜

●ソースしょうゆ
ソース‥‥‥‥‥大さじ1
しょうゆ‥‥‥‥大さじ1

●たくあんごはん
ごはん‥‥‥‥‥適量
たくあん‥‥‥‥適量
白ごま‥‥‥‥‥適宜

●甘い卵焼き
卵‥‥‥‥‥‥‥3個
牛乳‥‥‥‥‥‥大さじ1~2
砂糖‥‥‥‥‥‥大さじ1~1と1/2
塩‥‥‥‥‥‥‥小さじ1/3
太白ごま油‥‥‥適宜

つくり方
1
豚肩ロース肉の筋を切り、
うめ酢、こしょうをまぶします。
2
薄力粉、卵、パン粉の順に衣をつけ、
160~170度に熱した揚げ油であげ、
キッチンペーパーなどにあげて油を切っておきます。
3
ソースとしょうゆを混ぜて
「ソースしょうゆ」をつくっておきます。
3
たくあんを短いせん切りにし、
白ごまといっしょにごはんに混ぜて
「たくあんごはん」をつくっておきます。
1
甘い卵焼きをつくります。
卵を軽く解きほぐし、調味料をまぜます。
泡があまり立たないよう
端を底につけて左右にまぜるといいですよ。
2
卵焼き器あるいはフライパンを熱し、
キッチンペーパーでうすく油をひいて、
卵の半量を流し入れます。
3
すぐに菜箸で大きく混ぜて、
半熟になったら、奥から手前に三つ折りにします。
3
折った卵を奥にすべらせて、
手前のあいたところに再度キッチンペーパーで
油をひき、残った卵を流し入れます。
1
菜箸で大きくまぜて、大きな膨らみはつぶし、
半熟になったら巻いていきます。
最後に手前の壁におしつけて側面を焼き、
まな板に移して包丁で厚めに切り分けます。
2
お弁当を詰めます。
「たくあんごはん」をお弁当箱にしきつめて
平らにならします。
3
食べやすい大きさにちぎった海大臣に
しょうゆを少々つけながらのせます。
3
食べやすい大きさに切った紙カツを
全体に、適量のせて、
「ソースしょうゆ」を少々たらします。
1
その上にごはん(ふつうのごはん)をよそって、
平らにならし、おかかを全体にまぶしてから、
「ソースしょうゆ」をたらします。
2
ちぎった海大臣をのせます。
3
付け合わせにプチトマトと卵焼きを添え、
できあがりです。

すし海苔弁

表立ってお酢を使ったおすしではありませんが、
甘酢しょうがと干ししいたけの甘煮が
ダブル主演のようにきわだって、
名わき役の海大臣が全体の味をととのえる。
だから食べた印象はあきらかに
「五目ちらし」なのです。
このお弁当、おそらく今回のレシピのなかで
いちばん手数が多いんですけれど、
がんばってつくった甲斐がありますよ。
このお弁当についても飯島さんは
「追い海苔」(おいのり)をおすすめ。
別途、ぱりっぱりの海大臣を持っていき、
このごはんをよそって巻いておめしあがりください。

材料作りやすい分量
 

海大臣‥‥‥‥‥適量
ごはん‥‥‥‥‥適量
絹さや‥‥‥‥‥適宜
人参‥‥‥‥‥‥適宜

●干ししいたけの甘煮
干ししいたけ‥‥5枚
砂糖‥‥‥‥‥‥大さじ1
しょうゆ‥‥‥‥大さじ1
戻し汁‥‥‥‥‥100cc
水‥‥‥‥‥‥‥100cc

●じゃこと油揚げ煮
じゃこ‥‥‥‥‥30g
油揚げ‥‥‥‥‥1枚
だし汁‥‥‥‥‥100cc(かつおと昆布の合わせだし)
薄口しょうゆ‥‥大さじ1/2
みりん‥‥‥‥‥小さじ1

●卵そぼろ
卵‥‥‥‥‥‥‥3個
砂糖‥‥‥‥‥‥大さじ1
粗塩‥‥‥‥‥‥小さじ1/3
サラダ油‥‥‥‥少々

●甘酢生姜ごはん
ごはん‥‥‥‥‥適量
甘酢しょうが‥‥適量
白ごま‥‥‥‥‥適宜

つくり方
1
「干ししいたけの甘煮」をつくります。
干ししいたけは洗い、戻しておきます。
2
石付きを取り、薄切りにします。
3
鍋に材料を全て入れ、落としぶたをして
汁気がほとんどなくなるまで煮ます。
3
「じゃこと油揚げ煮」をつくります。
(干ししいたけと同時進行で。)
油揚げの油をペーパーなどで取り、
細かく刻みます。
1
鍋に材料を全て入れ落としぶたをして
汁気がほとんどなくなるまで煮ます。
干ししいたけの甘煮、
じゃこと油揚げ煮、どちらも汁気が多いと
あとで混ぜるごはんがべちゃっとするので、
汁気がほとんどなくなるまで煮ましょう。
2
ごはんに、干ししいたけの甘煮適宜、
じゃこと油揚げ煮適宜を混ぜます。
これで「干ししいたけの甘煮と
じゃこと油揚げ煮ごはん」
ができました。
3
「卵そぼろ」をつくります。
ボウルに卵を割り入れ、
砂糖、粗塩を加えて混ぜます。
3
弱火で熱したフライパンにサラダ油をひき、
何本か束ねた菜箸かホイッパーで
絶えずかき混ぜて、そぼろ状になれば完成です。
1
「甘酢生姜ごはん」をつくります。
甘酢生姜の汁気を切ってせん切りにします。
2
ごはんと甘酢生姜、白ごまを混ぜてできあがり。
3
絹さやは塩ゆでし、さましておきます。
3
人参を輪切りにし、
型抜きして花人参をつくります。
うめ酢(または粗塩)少々を入れた熱湯で、
食べやすいかたさになるまで茹で、
さましておきます。
1
お弁当を詰めます。
「甘酢生姜ごはん」をしきつめて平らにならし、
ちぎった海大臣をのせます。
2
「卵そぼろ」をのせ、その上に
「干ししいたけの甘煮とじゃこと油揚げ煮ごはん」を
よそって平らにならし、
ちぎった海大臣をのせます。
3
絹さやと花人参を添え、できあがりです。

ふつうの海苔弁

なにがふつうなのかといえば、材料。
だって、梅干に塩鮭、おかかにきんぴら、
そこに鶏のから揚げとブロッコリーのごま和え、
そして海大臣ですから、
そりゃ「ふつうの海苔弁」の組み合わせですし、
見た目も、きわめてまっとうな海苔弁。
‥‥なのですけれど、
やっぱり飯島さんがつくるお弁当は、
(ここ、大きめの声で)ふつうじゃない!
なにがとくべつちがうかというと、
ごはんにきんぴらを混ぜちゃうことと、
塩鮭をほぐし身にしてちらすこと、
そしてそれをさらにごはんに埋めちゃうこと。
さらに言いますと、うんとおいしい
うめ酢を使った鶏のから揚げを、
「付け合わせ」だと言っていることでしょう。
(ふつうだったら「おかず」だと思うんですが。)
でもこのお弁当、
食べてみるとたしかに主役は海苔。
完食したとき、ああ、海苔弁食べたぁっ!
という満足感でいっぱいになるのでした。
なお、このお弁当も
「追い海苔」(おいのり)がおすすめです。
ぜひ海大臣のおまけの
「おべんとうジップ」を活用くださいね。
なおきんぴら、から揚げ、ごま和えは、
お弁当のおかずとしては多めにできますので、
作りやすい分量で紹介しますが、
残りはおかずにしたり、
あるいはおかずとしてつくったあまりを
お弁当に使うなどしてくださいね。

材料作りやすい分量
 

ごはん‥‥‥‥‥適量
海大臣‥‥‥‥‥適量
しょうゆ‥‥‥‥適宜
梅干‥‥‥‥‥‥適宜
塩鮭‥‥‥‥‥‥1枚

●おかかしょうゆ
おかか‥‥‥‥‥適宜
しょうゆ‥‥‥‥適宜

●きんぴらごはん

ごはん‥‥‥‥‥適量
ごぼう‥‥‥‥‥1本(200g)
人参‥‥‥‥‥‥1/2本
しょうゆ‥‥‥‥大さじ1
酒‥‥‥‥‥‥‥大さじ1
砂糖‥‥‥‥‥‥大さじ1/2
ごま油‥‥‥‥‥大さじ1/2
白ごま‥‥‥‥‥適宜
鷹の爪輪切り‥‥少々

●鶏のから揚げ

鶏もも肉‥‥‥‥2枚(500g)
卵‥‥‥‥‥‥‥1個
米粉(又は片栗粉)
‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ4~5
揚げ油‥‥‥‥‥適宜
うめ酢‥‥‥‥‥80cc
酒‥‥‥‥‥‥‥40cc

●ブロッコリーのごま和え

ブロッコリー‥‥1/2本
しょうゆ‥‥‥‥小さじ2
みそ‥‥‥‥‥‥小さじ1/3
みりん‥‥‥‥‥小さじ2と1/2
砂糖‥‥‥‥‥‥小さじ1
白すりごま‥‥‥大さじ3

つくり方
1
梅干しの種を除き、粗く刻みます。
2
塩鮭を焼いて、皮と骨を除き、
ほぐしておきます。
3
おかかとしょうゆを混ぜておきます。
4
「きんぴらごはん」をつくります。
ごぼうは斜めにスライスしてせん切りにし、
酢水(分量外)にさらします。
5
人参をせん切りにします。
6
熱したフライパンにごま油をひき、
酢水からあげ、
洗って水気を切ったごぼう、
にんじん、鷹の爪を炒めます。
7
油が全体に回ったら、
しょうゆ、酒、砂糖を加えて炒め、
仕上げに白ごまをふり、
すこしさましておきます。
8
粗く刻んだ7適量と
ごはんを混ぜます。
9
「鶏のから揚げ」をつくります。
鶏肉を調理する15~20分前に
冷蔵庫から出し、
余分な脂や筋をとり除き、
一口大に切ります。
10
ポリ袋に材料をすべて入れ、
空気を抜いて口をしばり、5分ひたします。
5分たったらざるにあげて水分を切ります。
(ひたしすぎると、しょっぱくなります。)
11
11の鶏肉をボウルに入れ、
溶き卵を加えて混ぜたあと、
米粉(又は片栗粉)を加えて混ぜます。
12
揚げ油を165℃位に熱し、
鶏肉の半分の分量を入れて
2分~2分半程揚げてバットに取り出し、
5分休ませます。
残り半分も同様に揚げて休ませます。
(鶏肉の大きさで揚げ時間を変えてください。)
13
揚げ油を170~175℃位に熱し、
先に揚げた鶏肉を1分~1分半程
(鶏肉の大きさによる)再び揚げて、
ペーパータオルを敷いたバットに取り出し、
しっかり油を切ります。
残り半分も同様に二度揚げします。
14
ブロッコリーの胡麻和えをつくります。
ブロッコリーは小房に分けて塩ゆでする。
15
しょうゆ、みそ、みりん、砂糖、
白すりごまを混ぜて和え衣をつくり、
ブロッコリーを和えます。
16
お弁当を詰めます。
「きんぴらごぼうごはん」を
お弁当箱によそい、平らにならし、
ちぎった海大臣にしょうゆ少々をつけながらのせます。
17
塩鮭のほぐし身をのせ、
更にごはんを詰めて平らにならし、
「おかかしょうゆ」を全体にひろげます。
18
梅干をちぎってちらし、
食べやすい大きさにちぎった海大臣に
しょうゆをつけながらのせます。
19
付け合わせに鶏の唐揚げ、
ブロッコリーのごま和えを添えて、
できあがりです。