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長年愛用の羽毛ふとんが、ふわふわに生まれかわる?
特集 昭和西川の「羽毛ふとんリフォーム」で、
							20年使ったふとんが新品のように!
PÄÄAIHEITA

特集

昭和西川の「羽毛ふとんリフォーム」で、
								20年使ったふとんが新品のように!

「ムアツふとんの快眠カウンセリング」でお世話になった
昭和西川さんとお話をするなかで、
わたしたち「ねむくま編集部」は、
「羽毛ふとんリフォーム」のことを知りました。
なんでも、古くなった羽毛ふとんが、
新品のように生まれかわるのだそうです。

このサービスに、編集部員のあややが反応しました。
彼女には捨てられない羽毛ふとんがあるそうで。
それは約20年前、
上京するときお母さんから贈られたものだそうで。
今はもう、ぺちゃんこになってしまっているそうで‥‥。

そんな思い出のふとんのリフォームを、
昭和西川さんがこころよく引き受けてくださいました! 
せっかくなので、
「生まれかわる様子」をお伝えいたします。

ぺちゃんこになったふとんを大事に抱え、
あややは新幹線に乗りました。
目指すは埼玉県の本庄市にある、羽毛製造工場です。

到着!まずはふとんを見てもらいます。

あやや

本日はお忙しいなか、
私のふとんのためにお時間をいただき、
ありがとうございます! 

河合

とんでもないです。
遠いところ、お越しいただいて恐縮です。
私は本日のご案内役、
昭和西川商品部の河合と申します。

星野

昭和西川羽毛製造(株)の星野です。
昭和西川のグループ会社で、
この工場を運営しています。
具体的な工程は、私がご案内いたしますね。

あやや

よろしくお願いいたします。
さっそくですが、
まずはふとんを見ていただけますでしょうか。

河合

もちろんです。
わざわざお持ちいただいて‥‥。

あやや

(取り出しながら)実は2枚ありまして、
これと‥‥あとこれなんですが‥‥

星野

2枚、ですね。

あやや

わわわ、すいません、恥ずかしい!(笑)
自分の家じゃないところで
これを広げてお見せするなんて! 
あらためて見るとほんとにペタンコだし!

河合

そんな、大丈夫ですよ(笑)。
それだけ長く愛用していた証拠ですから。
いつごろ購入されたものなんですか? 

あやや

1枚は、もう20年以上まえに母が買ってくれました。
就職で上京するとき、
母が「これはいいふとんだから」って、
持たせてくれたんです。

河合

すてきなお母さまですね。

あやや

いや、すみません、
ありがとうございます、恥ずかしい(笑)。
もう1枚も母からもらったもので、
こっちは社会人になってすぐのときに。

星野

ああ、それは、どちらも思い出が。

あやや

そうですね、やっぱり捨てられなくて。
結婚して子どもが生まれたいまも
現役で使っています。
ペタンコなんですが、子どもが暑がりなので
これはこれでちょうどよかったりして(笑)。

河合

20年前に買ってくれたものを
いまではお孫さんが使われてるなんて、
お母さまもうれしいでしょうね。

あやや

なんだか、そんなふうに言っていただいて、
ほんとうにありがとうございます。
現役で使いながら、
やっぱり古くてぺしゃんこなのは気になって。
とはいえ処分はできないなあと思っていたところ、
昭和西川さんの「羽毛ふとんリフォーム」
のことを知ったんです。

河合

なるほど、承知しました。
大切なふとんのことを、
こうしてご相談いただけてうれしいです。

星野

ぜひ、ふわふわの羽毛ふとんを復活させましょう。

あやや

だ、大丈夫でしょうか? 
こんなに使い古していても
復活できるのでしょうか? 

星野

ちょっと、よく見せていただきますね。

これは羽毛ふとんではない?!

星野

これは‥‥(河合さんとアイコンタクト)。

河合

‥‥(星野さんのアイコンタクトにうなずく)

あやや

な、なにか問題が。
やっぱり古すぎるとか‥‥。

星野

‥‥ええとですね、
こちらはどうやら羽毛ふとんではなさそうです。

あやや

え?! え? え?(うろたえる)
羽毛じゃない?!
わたし、とんでもない間違いをしましたか! 
これ、綿(わた)ですか?

星野

いえいえ、しっかり羽毛が入っています。

あやや

よかった、鳥の羽根。
‥‥でも羽毛ふとんでないというのは? 

星野

こちらは「肌掛けふとん」のようです。

あやや

肌掛け? 

星野

いわゆる「羽毛ふとん」は、
羽毛がおおよそ1100グラム以上入っているものなんですね。
こちらには、羽毛がもともと
300グラムほど入っていたようです。

あやや

すくない! 
すみません、そんな変なものだとは知らずに。 

河合

いや、けして変なものではありません。
「肌掛けふとん」と分類されるものです。

あやや

肌掛けふとん。

河合

はい。
羽毛ふとんよりは薄めですが、
夏場にエアコンの効いたお部屋で
お使いいただくにはちょうどよいおふとんです。

あやや

なるほど‥‥取り乱してごめんなさい。
まさにそういう使い方をしています。
これは、肌掛けふとんだったんですね‥‥。

星野

すてきな贈りものです。

あやや

‥‥ということは、あの、
昭和西川さんのサービスは、
「羽毛ふとんリフォーム」ですから、
「肌掛け」は対象外なのでしょうか? 

星野

いま基本的に承っているのは、
中の羽毛が1000グラム以上の羽毛ふとんです。
その他のご要望については工程が複雑でして、
お受けできない場合もありますし、
長めの待ち時間をいただくこともあります。

あやや

ああ‥‥。

河合

ただ今回は多くの方々に
「羽毛ふとんリフォーム」を
知っていただくために、
この2枚を使ってのリフォームを
やらせていただこうかと。
大丈夫ですよね、星野さん。

星野

ええ、大丈夫だと思います。

あやや

そんなとくべつなおはからいを‥‥。
うわあ、すみません。
ありがとうございます! 

星野

ただし、ですね‥‥。

あやや

はい。なんなのでしょう?

2枚を合体して1枚のふとんに。

星野

2枚を使って1枚のふとんに
リフォームするのがよいと思うのですが、
それで構わないでしょうか。

あやや

2枚を1枚に? 

星野

ええ。
2枚の肌掛けふとんを合わせて、
1枚の「合掛けふとん」に。

あやや

あ、合体するわけですね。
「合掛けふとん」と「肌掛けふとん」はどう違うんですか? 

河合

肌掛けふとんは、薄くて夏に使うイメージです。
合掛けふとんは、中身の量が6~800グラムで
肌掛けと羽毛ふとんの中間くらいのふとんですね。
長いシーズン使っていただけると思いますよ。

あやや

中間。いいですね。
羽毛の量が増えれば、
リフォームでふわふわがよみがえる感じが、
よりわかりやすくなるような気もします。

河合

そうだと思います。

あやや

合掛けのおふとんを1枚作る。
ぜひそれでお願いします。

河合

わかりました。

あやや

ああ、長年使ったこのふとんとも、
もうすぐお別れなんですね‥‥。

星野

そうですね、
生地も新しいものを使うので、
見た目は新品の別物のようになります。

あやや

ちょっとさみしい(笑)。
でもたのしみです。

河合

見た目は新品ですが、
もともと入っていた羽毛を活かすので、
お母様の思いはしっかりと中に残ります。
ご安心ください。

あやや

お心遣いをありがとうございます。

河合

では、リフォーム作業をはじめに、
工場の方へまいりましょう。

あやや

はい!!

リフォーム作業スタート!

ここからは作業の工程をテンポよくお伝えします。

まず、あややの羽毛ふとんが、
羽毛を取り出す場所にセッティングされました。

職人さんが生地を裂いて、中の羽毛を大切に取り出します。

羽毛が灰色に汚れているように見えますが、
これは汚れではなく、
「グレーダック」という種類の羽毛なので
最初からこの色なのです。

取り出された羽毛は下の穴に吸い込まれ、
集塵機を通り、羽毛に含まれたゴミが取り除かれます。

専用の洗濯機で、取り出した羽毛を洗います。

羽毛にしみ込んだ汗や皮脂を取り除くことで、
乾燥させた際にフワフワの羽毛になるのです。

水洗い後の羽毛はこんな状態。
できるだけ残さず、乾燥機に移します。

洗濯で濡れた羽毛を乾燥・冷却します。

これで、羽毛は購入時に近い状態に戻るそうです。
乾燥した羽毛を計量。

足りない分、新しい羽毛を足します。

思い出の羽毛に新しい羽毛がミックスされました。

新しい「合掛けふとん」の生地はこちら。
すてきなペイズリーです。

職人さんが生地を1枚1枚手縫いしています。

羽毛が均一に行き渡り、
一箇所にかたよらないよう、
小さなポケットをたくさん作ります。

このポケットひとつひとつに機械で羽毛を充填。

どんどん膨らんでいきます。

最後に、
針などが残っていないか検針機を通します。

人の目でぜんたいをチェックして‥‥

リフォーム、完成です!

生まれかわったふとんの前で‥‥。

あやや

こ、これは‥‥。
ほんとに、びっくりです。
こんなにふかふかに‥‥。
あの2枚なんですよね? 

河合

そうです(笑)。

星野

200グラムほど新しい羽毛を足しました。
もともと入っていた羽毛も、
しっかりきれいにして充填してあります。

あやや

‥‥もう、すでに愛着がわいてきました。

河合

はやいですね(笑)。

あやや

こんなにみごとに生れかわるなんて‥‥。
古いふとんを使っている人は
リフォームがおすすめだと思います。
あの、リフォームを繰り返せば
ずっと使い続けられるということでしょうか? 

河合

そうですね、側生地は交換して新しくなりますが
中身の羽毛自体は100年持つ素材と言われています。
適切なメンテナンスをすることで
かなり長くお使いいただけるかと。

あやや

私、またリフォームします! 
このふとんを毎日使ったとして、
つぎは何年後にリフォームを
お願いするのが理想なんでしょうか?

河合

使いかたにもよりますが、
だいたい7~10年くらいで生地が痛んだり
羽毛がかたまってきますので、
それくらいがおすすめですね。

あやや

ちなみに、
昭和西川さんの羽毛ふとんじゃなくても
リフォームはお願いできるんですよね? 

河合

はい、もちろんです。
羽毛であれば承ります。

あやや

それがほんとうにすごいなって思うんです。
こういう言い方は妙ですが、
メーカーさんとしては
自社の新品を買ってもらったほうが
売上になるわけじゃないですか。

河合

ええ、それはまあそうですね。

あやや

リフォームは職人さんの手作業で手間もかかるし、
新品のふとんが売れる機会は減ってしまうし。
なぜこんなサービスをしてくれるんでしょう。

河合

いま日本には、
3億枚の羽毛ふとんがあると言われてるんです。

あやや

さ、3億枚‥‥。

河合

東京都の粗大ごみでいちばん多いのは、
ふとんだそうです。
最近はSDGsという言葉もありますが、
地球の環境を考えたとき、
いまあるふとんを
大切に使っていけるようにするのは
ふとんメーカーの使命だと思うんです。

あやや

ふとんメーカーさんの使命として。

河合

今回リフォームしたふとんのように
品質のいいものを最初に買っていただいて、
それを大事にメンテナンスしながら、
長く大事に使っていただくのが
これからのふとんのあり方であってほしいんです。

あやや

すばらしいと思います。
長く大事に使えるって、
そのことがもう、うれしいですよね。

河合

そうですね、
なにかを直しながら大事に使うのは、
日本人が持っている資質のひとつかなと思います。
価値あるものを捨てるのはもったいないです。
再利用できるものはしていきたいと思っています。

あやや

ほんとうにすてきな取り組みだと思います。
これからもずっと大切にします。
今日はありがとうございました。

河合

こちらこそです。

星野

こんなによろこんでいただいて、
私たちもうれしいです。

▲生まれかわった羽毛ふとんといっしょに、
ごきげんで帰宅のあやや。

「昭和西川の羽毛ふとんリフォーム」について、
詳しくはこちらのページをご覧ください。

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