おきがる寝グルメマガジンねむれないくまのために

吸水性がすごい!フワフワでサラサラの寝具、「くまもさらさら2Wayパッド」登場です。
特集 夏に気持ちいい寝具を考える。
特集 夏に気持ちいい寝具を考える。
PÄÄAIHEITA

特集

掛けてよし、敷いてよしの「くまもさらさら2wayパッド」が生まれました!

夏に気持ちのいい寝具って、なんだろう?
「ねむくま」チームで考えていたときに、
「くまもとろけるふとん」を一緒につくった
寝具メーカー・ディーブレスさんが、
すごい寝具があると教えてくれました。
それは「ZEPPIN(ぜっぴん)パイル」
という布団です。

‥‥たしかに、すごい寝具でした。
「これはみんなにも使ってほしい!」
ということで、ほぼ日仕様の
ZEPPINパイルを作りました。
その名も
「くまもさらさら2Wayパッド」。

どんなふうにすごいのか、
ディーブレスのご担当者に
生地の秘密をうかがってみましょう。

寝具メーカー・ディーブレス 濱田徹さん、増田吉史さん
ほぼ日編集部

なんでこんなにフワッフワ?

濱田

(サンプルを見ながら)
さわやかな、いい色ですね。

──

ZEPPINパイルの肌掛けふとんを
ほぼ日オリジナル仕様で
作らせていただきました。
「くまもさらさら2wayパッド」
という名前です。

濱田

「くまもさらさら」。
かわいい名前になりましたね(笑)。

──

はい(笑)。
そしてポイントは「2way」の部分です。

濱田

2way。
掛ふとんにも、敷きふとんにも使える。

──

はい。
もともとは
ZEPPINパイルの「肌掛け」ふとんです。
‥‥いまさらの質問なのですが、
それを「敷いて」も使う‥‥
というのは、ありなんでしょうか?

濱田

あり、でしょう!

──

ありですか。

濱田

もともとZEPPINパイルには、
「敷きパッド」と「肌掛けふとん」という
2種類のアイテムがあるんですよ。
ほぼ日のスタッフさんが、
肌掛けふとんを敷きパッドにしたのは
逆転の発想で、
1枚で2通りの使い方を
してくれたわけですよね。

──

ええ。
そういう使い方をしたら
とても良かった、と。

濱田

ZEPPINパイルの肌掛けふとんは、
両面がパイル生地です。
敷きパッドは、肌に触れる表側はパイル生地で、
裏側は別な生地を使っています。
つまり、このふわふわの生地に
触れる使い方なら、
掛けても敷いても大丈夫です。

──

フワッフワですよね。
なんでこんなに柔らかくて、
肌ざわりが気持ちいいんですか?

濱田

それは‥‥あの‥‥
生地の話となると、
長くなってしまうかもしれませんが
大丈夫でしょうか。

──

大丈夫です。

濱田

熱く語りすぎるかもしれません。

──

まったく構いません(笑)。

濱田

では、遠慮なく。

まず、寝具で大事なことは、
体温と湿度を快適な状態に
コントロールすることです。

──

はい。
温度と湿度の重要性は、
わたしたちの顧問、
三橋さんから教えていただきました。

濱田

ZEPPINパイルのパイル生地は、
吸水性、吸湿性が
すごく高い糸で編まれていて、
これがもう半端なく吸うんです。
ほんとにすごい、
もう、すっごい吸います。

──

糸に秘密があるのでしょうか? 

濱田

ええ。
特許をとった糸で、
「魔法の撚糸、スーパーZERO」
とぼくらは呼んでいます。
この糸に、出会ったんです。

──

出会った? 

濱田

もともとは、
そのすごい糸でタオルを発売されてる
会社さんがありまして。
その会社さんが
テレビのショッピングチャンネルで
実演販売をされていたんですよ。

──

「見てください、この吸水性を!」
というような番組でしょうか。

濱田

そうですそうです、
私たちも同じ番組で
肌触りや吸湿性や暖かさを追求した
寝具をご提案していたんです。
で、私どもの社長が、ある日、
そのすっごい吸水性のタオルの実演を
横で見まして、
「え、ちょっと待って」と。
「この糸を使って寝具を作ったら、
もう、今までにない画期的なふとんが
できてしまうのでは?」と。
早速その会社さんに
相談をさせていただいたら、
先方さんも乗り気になってくださって。

──

このふとんが誕生したんですね。

濱田

ただ、乗り気にはなってくれたのですが、
そこからが、まあ大変で‥‥。
簡単ではありませんでした。
糸はものすごいんですけど、
曲者なんです。
ふつうの編み方では、編めない。
その会社さんがおっしゃってました。
「これまで何社も挑戦したけど、
うまくいかなかった。
自社でもこの糸を寝具などに開発するのは
もう、諦めている。これは無理ですわ」

──

タオルはできるけど、
寝具にするのは簡単ではない‥‥。
作り方が、どう違うのでしょう?

増田

タオル生地は糸を「織る」んですよ。
タテ糸とヨコ糸で織るイメージです。
私たちがつくりたいパイル生地は、
その特殊な糸を「編む」ことで作ります。

──

なるほど‥‥
このフワフワした柔らかさは
「編みもの」なんですね。
たしかに毛糸のマフラーのような。

増田

そうです、マフラーと一緒です。
「編み」は軽くて、柔らかくて、
肌になじむし、
タオルケットよりも通気性が良い。

──

でも、その特殊な糸、
「魔法の撚糸、スーパーZERO」で
「編みもの」をするのが、難しかった。

増田

もう、難しかった! 
なっかなかうまくいかず、
何度も何度も試作を繰り返しました。
うちの社長がですね、あきらめない。

──

あきらめない。

増田

「こんないい糸はないんだから」と。

あきらめずに試行錯誤していたら、
編立屋さんの努力もあって
「シンカーパイル製法」という技術で
パイル生地に編むことができたんですよ。

──

何年くらいかかったんですか。

濱田

2年くらいだったかと。

──

2年。

濱田

先方の会社さんも
ZEPPINパイルを見たときに、
「ええーっ! できたの?!」
と驚いていました。

ゴロゴロして一瞬で吸水

濱田

画期的な糸から、
画期的な製法で編んだパイル生地です。
ここまでフワッフワなパイル生地を
寝具にしたものはたぶん他にないです。
触っていただいたらわかります、
このパイルの肌ざわり、
好きになりますよね?

──

ぼくらみんな好きになりました。

濱田

もう、たまらなくないですか?

──

はい(笑)。
今まで味わったことないです。

濱田

しかも、フワッフワで
柔らかいだけじゃなくて、
汗を一瞬で吸うんですよ。
びっくりですよ。

この寝具への思いを
きょうは長く話してもいいと
おっしゃっていただいたので、
ぜひ言わせてほしいことがあります。

──

なんでしょう?

濱田

夏のお風呂あがりってふいてもふいても、
汗が止まらなくないですか? 
もう、どこまで出るねんって(笑)。
その感じ、 わかります? 

──

わかります、熱帯夜の湯上がり。

濱田

汗がうわーって出てるときに、
ZEPPINパイルの上で、
ゴロゴロゴローって
転がってごらんなさいよ。

──

ゴロゴローですか(笑)。

濱田

家族には見せられない姿ですけど、
一瞬で吸水! 
一瞬でサラスべ! 
最高です! 

──

その「ゴロゴロー」は
よくやられるんですか?

濱田

ぼくの寝室には
ずっとZEPPINパイルが敷いてあるので。
夏はお風呂から
ZEPPINパイルに直行して‥‥

──

ゴロゴロゴロー。

濱田

一瞬でサラスベになって、
そのあとサラフワですよ。

──

いま、濱田さんが
ゴロゴロ回ってる姿を想像してます(笑)。

濱田

大人のみなさんも、
ぜひ童心にかえって
ゴロゴロしてみてほしいです。
小さな子どもさんだったら
ゴロゴロしますよね。

──

しますね(笑)。

濱田

お風呂あがりで、
その吸水力です。
寝ているときに出る湿気は
もう、楽勝で吸い取って、
サラフワ、サラスベです。

──

就寝中の湿気など敵ではない。

濱田

そう! 
ぼくはそれが言いたかった(笑)。

ZEPPINパイルの春夏秋冬

濱田

ZEPPINパイルも、それで作った
「くまもさらさら2wayパッド」も
夏用としてパーフェクトなんですが、
秋と春にもいいんですよ。

──

夏用の印象でしたが、
秋と春にも。

濱田

いけます。
パイルの中に
空気がたっぷり入っているからです。
吸水と吸湿のための空間が
空気をホールドするわけです。
ホールドした空気が保温層になって、
秋や春に、ほんのり暖かい。

この「ほんのりの暖かさ」は、
夏にも活躍する場面があります。

──

暖かいことが夏に活躍ですか?

濱田

たとえば、
家族で暑がりの人と寒がりの人がいて、
暑がりの人に合わせて
冷房をつけたとしますよね。
冷房がきつい空間で、
寒がりや冷え性の方はこれにくるまると、
ほんのり暖かくて、サラフワサラスベで、
ちょうどいいんですよ。
通気性がいいので蒸れ感もない。

──

なるほどー。
夏にいい、春と秋もいい。
冬はどうでしょう? 

濱田

冬はみなさん羽毛布団などを使いますよね。
羽毛布団は、自分の体温で温めた空気を
羽毛の空間にため込んで断熱してくれます。
このとき空気が出入りしやすいと
断熱にならないので、
気密性の高い生地で
ふくらみをキープしています。
ふくらました風船が
空気を逃さないのと一緒です。
なので、冬が終わって収納するときに、
ブシューと中の空気を
強制的に抜いてコンパクトにしますよね。

──

空気抜き、やります。

濱田

それくらい気密性が高いから、
身体から出る湿気を吸収しにくいんです。
なので、冬でも暖かい日は
すこし蒸れることがあります。
そのときに、ZEPPINパイルで作った
「くまもさらさら2wayパッド」を
羽毛布団と肌の間に入れると、
しっかり吸湿してくれるんです。

──

冬にも快適な湿度に
コントロールしてくれる。

濱田

はい。
断熱は羽毛布団がしてくれます。
吸湿はZEPPINパイルで。
人は一晩にコップ一杯の
汗をかくと言いますから。
なおかつ、肌ざわりがフワッフワ。
だから1年中めっちゃ気持ちいい。
世に優れた寝具はたくさんありますが、
ZEPPINパイルは吸水性、通気性、
汗をかいてもベタつかない
サラッとした肌触り、
この3つの快眠要素を兼ね備えた
究極の寝具だと、ぼくは思っています。

──

究極。
‥‥濱田さんの熱い思いに
感動しています。

濱田

気持ちよさと機能で
こんなに完成度の高い寝具はないです。

──

ゴロゴロしてみたくなってきました。

洗濯してフワッフワを育てよう

──

お手入れ方法が気になるのですが‥‥。

濱田

よくぞ聞いてくださいました! 
水や汗吸って、
そのあとどうすんねん?ってなるでしょ? 
これ‥‥
洗濯機でガンガン洗えます。
そして‥‥
洗うと育ちます。
ふくらむんです。

──

育つ? ふくらむ?

濱田

このパイル生地の素材、
「スーパーZERO」という糸は、
撚糸(ねんし)といって
綿の細かい繊維を撚(よ)り合わせて
作られたものです。
‥‥このあたりがちょっと複雑なので、
よーくイメージしてくださいね。
これによって、
軽くてフワッフワで、
水も空気も含みやすくなります。

で、新品のZEPPINパイルを使ったあと、
洗濯機で洗うじゃないですか。
すると、これまた魔法のように、
ギュッと撚ってある撚糸が
すこし広がるんですよ。
空間が広がる。
洗ったものをたたんで、
新品と並べると、
洗ったほうが背がすこし高くなるんです。

──

洗うとさらにフワフワに‥‥。

濱田

「これ、何がおきてんの?」
って言われます(笑)。
同じ糸で作ったうちの最高級のタオルも
使ったらいったんはへたるけど、
洗うとまたフワッフワに戻ります。

──

その繰り返しで、
「育つ」んですね。

濱田

そうです。
もうひとつすごいのは、
毛羽落ちしにくいことです。
ふつうの生地は使えば使うほど
毛羽落ちして、
だんだんやせ細っていくでしょ。

ZEPPINパイルは毛羽落ちしにくいので、
長いあいだ風合いが変わりにくい。

あのね、
もうこれ、言うことなくないですか?
申しわけないけど、非がない(笑)。

──

べた褒めです(笑)。

濱田

親ばかのようですが、
これ、ほんとうだからしょうがない。
究極なんですよ。

──

あえて、デメリットを言えば?

濱田

‥‥ないです(笑)。

──

ない。

濱田

あ、ひとつあります。
これの良さを伝えようとするとき、
ぼくの話がめっちゃ長くなる(笑)。

──

話が長くなるのがデメリット(笑)。

濱田

はい。
きょうは聞いてもらえそうだったので
実はすごく楽しみにしてました(笑)。

──

聞いているぼくらも楽しかったです。

濱田

ありがとうございます。
「くまもさらさら2wayパッド」を敷いて、
みなさんも童心に帰って、
ゴロゴローっとやってみてください。
パジャマでゴロゴロするのも
気持ちいいですけど、
お風呂あがりに素肌で
ゴロゴロが最高です。
この寝具の真骨頂が
めっちゃわかるはずです(笑)。

──

「これのことか!」と。

濱田

はい。
ZEPPINパイルから生まれた
「くまもさらさら2wayパッド」は
敷いてもいいし、掛けてもいい。
しっかり吸湿してくれて、
サラフワ、サラスベです。

──

熱い思いを出し切っていただき、
ありがとうございました!

KOKEILIMME TUOTETTA KOKEILIMME TUOTETTA

「くまもさらさら2wayパッド」を使ってみました 「くまもさらさら2wayパッド」を使ってみました

ねむれないほぼ日スタッフ、
ネムレンジャーのうち2人が
「くまもさらさら2wayパッド」を
実際に使ってみました。
さて、その感想は?



ほぼ日乗組員・清水の感想
ふわっふわなのになめらかで、
ほっとして寝られました。
わたしは掛け布団として使って、
布団をぎゅっと抱えるのが
お気に入りでした。
気持ちよかった~!

ほぼ日乗組員・山下の感想
濱田さんのお話を聞いたあとで、
「くまもさらさら2wayパッド」で寝てみました。
敷きパッドにして試しました。
第一の感想は、
「なるほど柔らかいし、さらさらで気持ちいい」
という冷静なものでした。
いつもはふつうにシーツの上で寝ているので、
この柔らかさは新鮮でしたが、
「究極!」という感想は、
正直もてないままに数日が過ぎました。

ある日、
それは5月末のやや温かい夜でした。
ちょっと暑かったので、
ことしはじめてパジャマの上を脱いで、
寝ることにしました。
薄いTシャツ一枚に下はパジャマで
この寝具に身体を倒したとき‥‥。
「あ、これは、気持ちがいい」
途端に真夏の夜のイメージがわきました。
蒸し暑い夜には、
ぐいぐいと汗を吸ってくれそうです。
なのに、さらさらでいてくれそう。
濱田さんがおっしゃっていた、
「ゴロゴロゴロー」へ
あこがれる気持ちが立ち上がってきました。

身につけているものがすくないほど、
この寝具のすばらしさを生々しく
感じることができると思います。
「ゴロゴロゴロー」ができる
真夏がたのしみです、濱田さん。

バックナンバー

HAEMME

眠りのなやみ、
おしえてください。

日ごろ、眠りについて気になっていること、
疑問に思っていること、困っていることはありませんか?
ささいなことでもかまいませんので、ぜひ教えてください。
「ねむくま」編輯部と、顧問の三橋美穂さんが、
いっしょに調べて回答します。

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