Grocery Gemellivo ジェメリーボ おいしいものまわりの店

Gemellivoの新製品、
「アイスサブレ」のこと。

「アイスサブレ」って不思議な名前ですよね。
サブレといったら常温で食べる焼き菓子ですが、
そこに「アイス」ということは、
ひょっとしてアイスクリームをのせて食べるもの? 
‥‥‥‥ではないんです。
見た目はサブレそのもの。
これは「冷凍庫で冷やしてから食べると、
常温とは違うおいしさが楽しめる」サブレなのです。

「アイスサブレ」が生まれたきっかけは
ちょっとした偶然からでした。
最初につくったチョコレートサブレが割れやすいので、
ストックするために冷凍庫に入れていた健さん。
それをちょっとだけ室温においてから食べてみたら、
「ほんと、これうまいよなぁ!」と、
竹内兄弟二人で驚いてしまったのですね。
「じゃあ、はじめから冷やして食べる前提で、
サブレをつくったらいいんじゃない?」
となりました。

そうして開発の始まった「アイスサブレ」。
VICINOに12年勤めるパティシエールの
粕谷祐姫(かすや・ゆき)さんといっしょに、
いろいろな配合を試しながら、
焼いては冷やし、冷やしては食べ、
完成させた味は、いま、4種類。

春から初夏の販売は「さわやか」に、
秋冬の販売は「しっとり」と。
そんなラインナップでお届けします。
どれもおなじ「サブレ」の仲間ですけれど、
その味は、ベースからして異なる配合の4種類。
共通しているのは、冷やしてから口に運んだときの、
「ハグッ」という気持ちのよい食感を、
とことん追求していること。
また、生地の厚さや形、
缶の中で並んだ姿も「おいしさ」の一部として
竹内兄弟の好みを生かしながらつくられています。

では、それぞれの味をくわしくご説明します。


Butter Rich(バターリッチ)

「食感が硬すぎないサブレ」をめざし、
たっぷりのバターを主役にして、薄力粉、
乾燥卵白と粉糖、フランス産ゲランド塩、
バニラビーンズを加えて焼き上げた
シンプルだけれどゆたかな味わいのサブレです。
グルテン(粘り気)を出さないよう強く練ることをせず、
混ぜた材料をギュッギュッと押し固めて形をととのえ、
すこし冷やしてからカットし、すぐにオーブンへ。
ミックスから成型までをすばやくおこなうことで、
ホロホロとやわらかいサブレができあがります。
冷凍庫から出し、すこしだけ室温においてから食べると、
まだ冷たいままのサブレが口のなかでくずれ、
体温で溶け出したバターの深いコクが拡がります。
コーヒー、紅茶、ミルクなどと一緒にどうぞ。

Orange & Lemon(オレンジ&レモン)

焼いた生地の上に、オレンジピールとレモン果汁を混ぜた
アイシング(粉糖・卵白・水を練り混ぜて作った砂糖衣)を
かけた、さわやかで甘酸っぱいサブレです。
アイシングと一緒にサブレを食べるということで、
ベースとなるサブレの味を、いちから開発。
ひみつは、薄力粉にほんのすこし加えた片栗粉。
ちょっと硬めの食感を生み出すとともに、
アイシングと一緒に食べたときに
その酸味をいかす配合となっています。
ちなみに甘さをひきたてる塩には、
フランス産ゲランド塩を使っています。
このサブレ、紅茶、中国茶、緑茶、ほうじ茶など、
お茶系全般に合う印象です。

Cacio e Pepe(カチョエペペ)

以前「生活のたのしみ展」で、このサブレの原型となった
チーズサブレを販売したことがありました。
そのときは、ゴルゴンゾーラなどの
ちょっと強い感じのチーズを使っていたのですけれど、
この「Cacio e Pepe」は、オーソドックスで、
いわゆるチーズらしい香りとうまみのある
グラナ・パダーノを使っています。
北イタリアのポー川流域で牛乳からつくる硬いチーズで、
塩分濃度がちょっと低め、ミルクの風味が豊かな味。
生産量が多く、イタリアでは
とてもポピュラーなチーズです。
ただ、難しかったのは、焼き菓子にチーズを使うと、
えぐみや苦味が出てくる可能性があること、と健さん。
それを避けるため、配合や焼き方に工夫をして、
黒胡椒のピリッとした辛さとともに、
ほんの少し粉糖と、いちばん相性のよかった
日本の伯方の塩を加えることで、甘じょっぱい味の、
お酒にも合う大人のサブレができあがりました。

Salty Cacao(ソルティカカオ)

カカオ成分70%のチョコレートと
ココアパウダーがたっぷり入った、
苦くて甘い、大人っぽい味のサブレです。
さらにフランス産ゲランド塩を使うことで、
チョコの風味と甘みをきわだてています。
ほかのサブレと同じで、冷凍庫で冷やしてから
食べていただくのがおすすめなのですけれど、
このSalty Cacaoに関しては、
冷凍庫から出して2、3分、
ほかのサブレよりもちょっとだけ長めに
室温において冷蔵庫の野菜室くらいの冷たさで
口に運ぶのがおすすめ。
冷たい中から、体温で少しずつ、
豊かに溶けていく感じがたのしめます。
コーヒー、紅茶、ミルク、
そして強めのお酒にもよく合います。


サブレは缶入り。
シンプル&かわいいパッケージです。

アイスサブレは、いずれも、
Gemellivoオリジナルのアルミ缶に入れてお届けします。
油性のインクを使ったハンコで手押しした
蓋部分の印字は、アルコールで拭き取れば
印字を消すことができるので、
食べ終わったあとも、
小物などを入れて使うことができます。
そして、写真でおわかりでしょうか、
一ヶ所、1センチ角くらいの
「Grocery Gemellivo」の刻印。
これは稔さんが1点1点、手作業でつけています。

2023-04-14-FRI

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