ほぼ日Tシャツではここ2年間、
みなさんにジャストサイズで着ていただきたくて、
6サイズ展開で販売をしてきました。
ところが、今年は4サイズ展開。
なぜ?と思われる方も多いことでしょう。
もちろん、それには理由があります。

昨日お伝えしたとおり、「ガT」は
ボディを作ってから、
染めたり、プリントしたり
という加工をしています。
その過程において、
ボディは家庭用の何倍ものパワーがある
プリント工場の洗濯機・乾燥機に
何回も何回もかけられるため、
Tシャツの生地がいつもより多めに縮みます。
これは、昨日も言いましたよね。
そして、その工程で
Tシャツのボディの大きさ(縮みの割合)に
若干の個体差が生じることがわかってきました。



ご覧になってわかるように、
64〜66cmというふうに、
すべて決まった数字ではないのです。
それぞれがハンドメイドのもののように、
バラつきがある。
そんな、加工の途中で生じる
Tシャツそれぞれの個体差を
Tシャツの持つ特性個性として
楽しんでいただけたらうれしいです。
そんな気持ちから今回の「ガT」は、
細かいサイズ設定の中から
自分にぴったりのサイズを選ぶという
Tシャツの選び方ではなく
例えていうなら、
古着のTシャツを選ぶときの感じのように
あなたの雰囲気に合わせてデザインを楽しみながら
選んでいただけるという感じで、
よくある4サイズの展開にしました。
でも、フォトギャラリーでモデルになってくれた人たちが
着ているのを見ればわかると思いますが、
みんないい感じのフィット感だしてるでしょう?

昨年、販売した「ユラールのTシャツ」との
サイズ比較を知りたいかたは、こちらをご覧ください。

ご参考までにですが、ただ数字で比較すると、
ユラールの時の
XSとSSサイズ→今回XSサイズ
Sサイズ→Sサイズ
MとLサイズ→Mサイズ
LLサイズ→Lサイズ
となります。
(これはあくまでも、数字だけの比較なので、
目安としてお考えください)


ユラールのTシャツで、
ガTの全サイズをサンドイッチしました!


サイズの比較の助けになるかと思い、
去年の「ユラールのTシャツ」で
「ガT」をサンドイッチしてみました!!

ユラールのXSとSSで
ガTのXSをサンド!
ご覧の通りユラールの
どちらよりも、
ガTのXSが大きいですね。
ユラールのSとMで、
ガTのSをサンド!
SとMの間の大きさになります。
ユラールMとLで
ガTのMをサンド!
ユラールのMよりもLよりも、
ガTのMが大きめです。
ユラールのLとLLで、
ガTのLをサンド!
ユラールのどちらよりも、
ガTのLサイズが
大きめとなっています。

このように、6サイズを4サイズで
補うことに、成功しました!
わかりずらいかもしれませんが、
参考にしていただけたら、うれしいです!

もちろん、今までのように
生地の段階で染色して縫製する場合でも
生地は縮みますし、
みなさんのお手元に届いてから
ご家庭で洗濯・乾燥を繰り返すことによって
縮んだり、
干し方によっては伸びたりしますので、
Tシャツがメリヤス(莫大小)で作られている以上、
あらゆるお手入れの環境での
生地の収縮のすべてを予測することは
ちょっとむずかしいのですが、
今回の「ガT」の場合は、お届けする前から
若干の個体差があるということを
あらかじめ知っておいてくださいね。



「ガT」の襟首は、つけ襟を採用しました。



2004年に販売した「ユラールのTシャツ」では
ボディの布を襟部分の布ではさみこむ、
「バインダー襟」を採用しましたが
今年は、Tシャツに最も多く採用されている
「つけ襟」にすることに決めました。
ガイコツのデザインにピッタリな、
いわゆる「アメリカンテイスト」の
カジュアルTシャツらしい形になります。

また、襟首から肩にかけて共布で縫いしろをはさみこみ、
2本針ステッチで縫う「共布バインダー伏せ」を取り入れることで、
強度も増し、カジュアルTシャツの基本形ともいえる
シンプルボディを目指しました。
昨日、ご案内したTシャツボディの素材や加工についてで
「ガT」が加工の工程で縮んでいくことについて
くわしくお伝えしましたが、
その時に、襟首がきつくなりすぎないよう
Tシャツを型紙におこすパターンの段階で
襟首の縮率も視野に入れて「ユラールのTシャツ」のボディから
ちょっとだけ広めに襟首のサイズを決めました。

袖口は、去年の「ユラールのTシャツ」は
わりと腕にピッタリと着る形になっていましたが、
今年の「ガT」では、「ユラール」よりも、
袖の長さを少し長くしたんです。
普通の形です。ラフです。
小さめサイズを選んでピッタリ目に着るのも、
もちろんオッケーですよ!
お好みに合わせて、色々な着方をたのしんでください。