前編 食材さがし~調理。

まず訪れたのは、気仙沼のすぐ隣である唐桑町。
“牡蠣の一代さん”の案内で、船に乗せていただき、
鮪立湾にうかぶ
牡蠣の養殖いかだまで連れていってもらいました。

このあたりは内海で、ゆたかな海況。
牡蠣、ほたて、わかめの養殖にとても適しています。

海をゆくこと約10分、牡蠣のいかだが見えてきましたよ。

前日までの雨で、
ちょっと透明度が低いと聞いていたのですが、
いえいえどうしてここの海、
かなり深いところまで澄んで見える!

ひきあげてみると、
ものすごい量の海藻がからみついています!

今回訪れたのは、2年目の牡蠣のいかだ。
こんなふうにたくさん付着する海藻や、
ムール貝、ホヤなどをていねいにとりのぞいて、
ゆっくりゆっくり牡蠣を育てていくそうです。
ちなみに道歩さんが持っているのは、
牡蠣が4つ、くっついてかたまっている状態。

海からあげたときは、こんな状態。

でも、むくと、ほら、こんなふうになるんです。
ぴっかぴかの、つるつるです。

養殖の牡蠣って、市場に出すまでに、
とてもとても手がかかっているんですよ。

ということで、牡蠣ゲット!
食材第一号です。
このあと、一代さんたちの「盛屋水産」さんで、
冷凍の牡蠣やムール貝なども仕入れました。

さて、つづいては、陸に上がって、
小高い丘のうえにある畑へ。
ここは、一代さんの家の、親戚のかたの畑なんです。
おばあちゃんの案内で、一同、収穫に向かいます。

にんじん!

だいこん!

かぶ、キャベツ、ほうれんそう‥‥!

たっぷり収穫させていただきました。
おばあちゃん、ありがとうございました!

続いては、気仙沼の港からすぐのところにある
「磯谷水産」さんへ。
水揚げされたばかりのかつおが、
ちょうど、並んだところでした。

わあ、ぴちぴちだー!

かつお、ゲット! ちなみに磯谷水産さんでは、
このほかにいろいろな貝類や
めずらしい「マンボウ」なども仕入れましたよ。

そして、「ほぼ日」でもおなじみの
斉吉商店さんのショップへ。
「金のさんま」をはじめとして、
ここにはいろんな海の加工食品が並んでいます。
ここでも、いくつかの食材を。
そのまま食べてもおいしい斉吉さんのシリーズ、
道歩さんはどう使うんだろう?

さて、調理です。
斉吉商店さんの2階にある「ばっばの台所」へ移動です。
中央の深い緑色のうつわが、いま開発中の「織部」です。

紹介がおそくなりました、こちらが、
民宿「つなかん」の若き料理長、今井竜介さん。

そして、調理に入ると、
きりりと表情のひきしまる道歩さん。
作陶で土に向き合うときと、同じ表情です。

今回は、ふたりがそれぞれ、別々に料理をつくります。
何ができるのかは、お互い知りません。
いわば、料理のセッション。
食材も明確には分けていないのですが、
たとえばかつおは、もともと寿司職人で
魚の扱いにより慣れている今井さんが担当します。

土鍋「ベア1号」「ベア2号」も使います。

わあ、おいしそう!

おっ、パスタも?

今井さんは「カレーの恩返し」も使って、
なにやらおいしいものをつくるみたい。

われら「ほぼ日」乗組員も手伝いつつ‥‥。

できてきた、できてきた!

では、次回の後編で、
できあがった料理を一気に紹介しまーす!

(つづきます)

2015-07-23-THU