顔色だけじゃなく、 気分や姿勢も矯正してくれるTシャツですね

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顔色も気分も姿勢も矯正するTシャツ

〈O2〉チーム
（以下O2）

「KAO T」のかたちは佐伯さんに
形を監修していただきました。
最近みなさんが着ているTシャツって
わりとゆったりしたものが多いので、
ピタッと着られる
ジャストサイズなTシャツにあたらしさを感じました。

佐伯

レフ板のような顔うつりをよくする
Tシャツをつくりたいとうかがったときに、
流行りのゆったりしたTシャツより、
体に沿うような
ジャストなシルエットにしたいと思ったんです。

O2

それはどうしてですか？

佐伯

きれいなツヤのある生地だから、
肩が落ちて首元もダルっとしたTシャツより、
肩幅がコンパクトで首元もつまった
ドレッシーなTシャツが合いそうだなって
考えてできたのがこのかたちです。

O2

着てみると、体にすっとフィットするぶん
なんか背筋が伸びるというか、
シャンとした気もちになりました。

佐伯

ビッグサイズのTシャツは自分を甘やかしてくれるけど、
タイトなTシャツだと身も心も引き締まる。
タイトなぶん、背中を丸めていると
体のシルエットを拾ってしまうので、
肩もピッと張って
シャンとした姿勢でいなきゃって思うはずです。

O2

たしかに！
戒めになります（笑）。

佐伯

顔色だけじゃなく、
気分や姿勢も矯正してくれるTシャツですね（笑）。

O2

暑いときは１枚で、涼しくなってきたらインナーに。
季節を越えて活躍してくれそうです。

佐伯

メッセージが左肩にプリントされていますが、
１枚で着たときもさり気ない主張が、
ちょっとうれしい感じになっているし、
カーディガンやジャケットなどの上着を着ると
見えなくなって上品なインナーにもなります。

O2

このTシャツのモデル撮影のときにも
ジャケットを着せていただきましたよね。
ジャストで着られるTシャツなので、
上着をはおったときの
肩まわりのもたつきもなさそうです。

佐伯

そうそう。かたちを決めるときに
インナー使いも念頭に置いていました。
このTシャツを着て、ジャケットをはおって、
ジーンズに革靴を合わせる、
そんなトラッドなコーディネートをおすすめしたいですね。

O2

ジャケットにTシャツを合わせるスタイルは、
新鮮で、なんだかうれしかったですね！
わたしたち（ほぼ日）のまわりでは、
ジャケットを着る人があまりいないからかな。

佐伯

パリに行くとジャケットにTシャツと
デニムスタイルのマダムをよく見かけます。
肩ひじ張らないラフさもあって、とても素敵なんです。
大人がTシャツを着る時は、
リラックスにかたより過ぎないように。
どこかきちんとした印象が欲しいので、
靴はスニーカーではなく革靴を履くとか、
カチッとしたバッグを持つなどして
バランスを取るのがおすすめです。

O2

KAO Tもパリジェンヌにかっこよく着てほしいです！
色は白と黒、そしてグレーの3色に決まりました。

佐伯

色をどうするか考えたときに
あざやかな色はそれだけで主張するので、
この光沢のある生地を最大限に生かすなら、
定番の色がおさまりいい気がしました。
着る人を引き立ててくれる
Tシャツになったように思います。

大人の女性が穿きたくなるジーンズ

O2

今回はKAO Tシャツに似合う、
佐伯さんが手がけているブランド・yunahicaと
モデルの黒田知永子さんとのコラボデニムも
取り扱わせていただきます。
このデニムもTシャツと同じように、
意外とないかたちだなって思ったんです。

佐伯

黒田さんと話しているときに、
世に出ているデニムって細かったり、
逆にすごくダボっとしていたりするものが多くて、
ちょうどいいのがないよね。
だったら、つくりましょう！ と盛り上がって。

O2

細いか、太いかで分けられるジーンズが
たしかに多いですよね。

佐伯

股上が浅くてストレッチが効いているような
美脚デニムでも、
厚手のデニム地でメンズライクな武骨なジーンズでもなく、
大人の女性が安心して穿ける
素敵なジーンズをつくりたかったんです。

O2

具体的にはどんなかたちなんですか？

佐伯

股上が深めで、腰やおしりまわりに
安心感をもたせています。
はき心地がよくなるし、ブラウジングしたときも
おなかがぽっこりして見えないような工夫です。
そして、トップスをデニムにインしたときも
アウトしているときも
バランスがよりやすいように、ひざ下はすっきりさせて。

O2

ひざ下にかけてすぼまっていく
テーパードしたシルエットですね。
ブラックはあまり色落ちがなくて、
インディゴは最初から穿き古したような
ダメージ加工が入っています。

佐伯

黒はワンウォッシュだけですが、
インディゴは立体感をつけたいという意図もあって
ダメージ加工を入れています。
リジッドデニムのよさもありますが、
何年も穿きこまないといい具合に色落ちしないので。
わたしの持っている
ヴィンテージデニムを見本にして、
岡山の工場で加工してもらっています。

O2

ダメージ加工してあっても、
品のある大人なデニムという感じです。
カジュアルなんだけど、カジュアルすぎない。

佐伯

わたしのは穴が空いていたりするんですが、
ここはこうしてほしいとか、
色はあまり抜けてほしくないとか、
細かいですがゆずれないリクエストを伝えて、
理想的なダメージ具合になりました。

O2

穿きこんだ雰囲気なので、
買ってすぐでも、合わせる服となじみます。

佐伯

ええ。
そして、デニムとしてはかなり薄い
12オンスの生地を使っています。
その理由は夏でも穿けるデニムが欲しかったから。
うすいぶん軽いですし、折り返しもスッキリと
かわいくできますね。

O2

春夏向けのうす手のデニム生地で、
暑い日に穿いていても気にならないんですが、
冬はどうですか？

佐伯

形的に、下にタイツや毛糸のパンツを穿ける
余裕もあるので、冬でもいけちゃいますね。
あと、このデニムのポイントがもうひとつ。
サイズは０、１、２という展開なんですが、
ワンサイズごとに総丈で７㎝ちがいます。

O2

サイズが細かくないというのも
うれしかったのですが、そんなにちがうんですか！
ふつうは２㎝くらいでしょうか。

佐伯

すそを折り曲げる分量を想定して決めた
というのもありますが、
合わせる靴によって最適な長さで穿いてもらいたいなって。
たとえば、ブーツを履くときは
サイズ０の短めの丈のほうがかっこいいし、
フラットなローファーを穿くんだったら
ちょっとダボっとしているほうが
バランスよくてかわいく見えます。

O2

メインに履く靴からサイズを選んでも良さそうですね。
サイズ違いで買い揃えてみたいです！

（おわりです）